トップ > My ページ > シロクン さんのレビュー一覧

シロクン さんのレビュー一覧 

検索結果:48件中16件から30件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/11/21

    多くの方が指摘する内容とかぶりますが、私はモーツアルトのピアノではこの全集が一番好きです。心が寛ぐ、無垢、そんな言葉がぴったりです。グールドの演奏はなかなか刺激的で楽しめる。バックハウスは彼らしくて本当に謹厳実直、グルダは本当に自由に振る舞いながら自然体。どれもすばらしいと思うのですが、曲と演奏家のマッチングとしては私にはこの全集が最高です。音楽に身を浸す、そんなゆったりとした時間を味あわせてくれる点では最高です。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/03/21

    私はブラームスのVnソナタが大好きで、CDも結構持っている。40年近く前に聞いたシゲティの渋い演奏が大好きでした。今回、なんとなくよさそうな気がして購入しましたが、大正解。まず録音が素晴らしいのだろう。広々とした柔らかくて温かな音が響き渡り、ホールの質感が感じられる。演奏も中庸の美学で内燃する情熱、というブラームスのイメージにふさわしい。1番から3番までどれも素晴らしい。3番は演奏によっては激しすぎたり、悲壮感が強すぎたりするが、これは素晴らしく柔らかい演奏である。2番は私が一番好きな曲だが、深々としてしみじみとして本当にいい演奏です。1番もコンセプトは同じ。
    ここのところ毎日寝る前に聞いて癒されている。
    シェリング・ルビンシュタインのコンビと並ぶ私の新たな愛聴盤です。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/02/11

    録音年代の資料がないのでわからないが、シカゴとの最初の録音のようです。久しぶりにショルティのCDを買った。VPOとの「指輪」の演奏はなかなかのもので、巷間言われるほど悪くはないと私は思っている。今回のベートーベンはどんなかな、と期待して聞いた。予想通りにエネルギッシュで大きな音がする。シカゴ響というのも大したもので、金管はすごい。弦も鮮烈だし木管も柔らかくてとても上手。精神性とかいう抹香臭い話は抜きにして、マッシブで厚みのある音はなかなかのもの。特に7番ではそのような演奏の基本的な性格が曲想にマッチして、爽快で痛烈な演奏になっている。フィナーレなどは予想通りの圧倒的な盛り上がり。同じ盛り上がるのでもK.クライバーのような盛り上がり方ではなく、量的な巨大性が前面に出ている印象。8番ではそれが少し鼻について、聞きなれたベートーベンがワーグナーかブルックナーでも聞いているかのような錯覚に陥った。私の好きなオーマンディはここまで強烈ではない。このようなショルティの演奏の性格は好悪が分かれるだろう。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/01/21

    久しぶりにショルティのCDを買った。VPOとの「指輪」の演奏はなかなかのもので、巷間言われるほど悪くはないと私は思っている。今回のベートーベンはどんなかな、と期待して聞いた。予想通りにエネルギッシュで大きな音がする。シカゴ響というのも大したもので、金管はすごい。弦も鮮烈だし木管も柔らかくてとても上手。精神性とかいう抹香臭い話は抜きにして、マッシブで厚みのある音はなかなかのもの。特に7番ではそのような演奏の基本的な性格が曲想にマッチして、爽快で痛烈な演奏になっている。フィナーレなどは予想通りの圧倒的な盛り上がり。同じ盛り上がるのでもK.クライバーのような盛り上がり方ではなく、量的な巨大性が前面に出ている印象。8番ではそれが少し鼻について、聞きなれたベートーベンがワーグナーかブルックナーでも聞いているかのような錯覚に陥った。私の好きなオーマンディはここまで強烈ではない。このようなショルティの演奏の性格は好悪が分かれるだろう。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/12/25

    モントゥーの素晴らしい録音の一つ。盛り上がるが、激しすぎず、叙情味あふれるが、流されすぎず、素っ気ないのに心がこもっている。どこがどういいとかいう部分にこだわるのではなく、音楽が自然に流れクライマックスを作る。「力強い」演奏はたくさんある。叙情味あふれる演奏もたくさんある。でも、すべてがバランスよく自己主張しながら調和している。チャイコの4番やベートーベンの英雄(コンセルトヘボウとのもの)とならぶ見事さ。私にとってのシベ2のベストです。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/07/24

    パイヤールのバッハは素晴らしい。
    私は楽器編成がどうとか細かいことはわからない。また、古楽器の演奏は、原版には忠実で当時の音を再現しているのかもしれないが、楽しさに欠けると思うことがある。音楽の捧げものでいうと、巷間評判の高いクイケン盤などはあまりいとは思わない。
    リヒター版は謹厳実直で速いテンポでぐんぐん進めていく。それでいてトリオソナタの深い味わいは魅力的。マタイなどでは圧倒的な名演を聞かせてくれるが、相手に緊張を強いるところがある
    そこに比べると、このパイヤール盤はもう少しくつろいだ気持ちで、音楽に浸らせてくれる。リヒターを聞くときは「聞くぞー」とかまえるところがあるが、パイヤールはそんな必要はない。疲れたときに癒されたい、ちょっと時間があるときにバッハが聞きたい、そんな聞き方ができる。
    彼の振ったブランデンブルグ協奏曲と並ぶ私のバッハの愛聴盤の一つである。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/07/24

    音楽とてもいいですよ。
    映画は見たけどイマイチの印象。映画の評判はそちらのレビューを見てもらうことにして、ここでは音楽だけ。
    まず音色。メインテーマのバンドネオンが、本当に素晴らしい。何度聞いても飽きない、しみじみした音楽です。
    それから、パンフルートが奏でる「暮らし」もしみじみとしたいい音楽です。
    次に面白いのが工場長のテーマ。小松亮太氏のじこ解説では、なんとブルックナーだとか。ブルックナーは私も00から9まで全部聞いているので、なるほどと思いました。
    あとは登場人物の造形に合わせた映画音楽の宿命で、コトリ、垢ひげ、冷害、などは好き嫌いが分かれるでしょう。

    映画を観る前に、これだけかって聞いていたら大満足。その余勢をかって見た映画のほうは、ちょっとがっかり。
    でも音楽としては成功しています。良質の心なごますBGMとしてお勧めできます。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/02/13

    誰も書かないのが不思議なくらいのいい演奏です。ナットクラッカーは七めんどくさい理屈抜きで、音の情景描写を楽しむ音楽。そこのところを極上の音で再現してくれるこの演奏はすばらしい。
    私は最近ラトルがベルリンフィルを振ったものも、録音演奏ともによいと思うが、こちらもそん色ない。強いて言えば録音には差があるかな・・・
    でも、アナログのLPを若いころにさんざん聞いた耳には、こちらの音のほうがナチュラルに聞こえるところもある。
    ある音楽評論の本に「オーマンディは忘れ去られるであろう」などと書いてあったが、そんなことがあっていいはずがない。彼は七めんどくさい理屈を並べずに、ひたすら美しい音楽を、カッコつけず、誠実に作ろうとしていく人。彼のドイツ物なども、変に抹香臭くならずに私は大好きです。
    でも、やっぱりこういう色彩感あふれるエンタ系のものを振ったら、天下一品ですね。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/16

    モントゥーの遺産の最良のものの一つ。音楽が自然によく流れ,力強さにも欠けてない。シベリウスの音楽は,あまり力んで力こぶを入れると,別物になってしまう。バーンスタイン・WPO などは,指揮者の色が強すぎて音楽が楽しめないし,カラヤンはオケの性能誇示に陥っている。私が好きなのは,このモントゥーとロジェストベンスキー。ロジェベンは力勝負の人だが,シベリウスでは大男のデリカシーのような味が出ていておもしろかった。
    モントゥーはどんな音楽をやっても,がなりたてたりあおったりしないで,音楽を膨らませクライマックスをきづく。本当にすごい人だ。チャイコの4&6,フランク,ベートーベンの英雄(コンセルトヘボウとのもの)なども同じ芸風で楽しませ感動させてくれる。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/25

    マゼールと言えば私には何といっても実演。20代のころエアチェックしたウィーンフィルとの「英雄」の颯爽として力強い演奏が印象深い。数年前にはニューヨークフィルと来日した公演で「新世界」を味わい深い金管の音色で聞かせるという稀有の演奏を披露してくれた。そんな思い出に浸りつつ何枚か聞いてみた。
    当たり外れが大きい。まずはあたりから。定評あるクリーブランド管との「幻想」は録音も含めてすごい。私の持っている中でもピカイチ。それから良いのはシベリウス。3番だけは少し元気がよすぎるが,あとは素晴らしい。特に2番はしっとりと聞かせてくれる。ウィーンフィルとの演奏がいささか外面的で体育会系に走ったようなところがあったが影を潜めている。ピッツバーグ響,と聞いて少し疑問を持っていたがどうしてどうして,いい響きだ。
    バイエルン放送響とのR.シュトラウスはオケも含めて問題ない。充実した演奏であり「英雄の生涯」は堂々としたかっぷくのいい演奏で,私はカラヤンより好きだ。
    さて問題はクリーブランド管とのベートーベン。どうもベートーベンの持つ高い精神性の表現に難がある。いじりすぎ,というか変わったことをやろうやろうとして空回り気味である。ところが「第九」だけは素晴らしい。堂々として深々として,それでいてゆるみない。ポップはじめ声楽陣も素晴らしい。他には強いて言うと4番がよかったが,他はどうも軽いというか何と言うか楽しめなかった。
    チャイコフスキーも同様の感じがする。マーラーやホルストはいい演奏だが他にもいい演奏はたくさんある。合格点というところか。
    ともかくすごい枚数でコストパフォーマンスは高い。全体に見ると,クリーブランド以外の演奏が気に入ってる。私は10枚近く気に入った演奏を見つけたので満足している。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/10

    まず,ベルリンフィルのゴージャスな音がうれしい。くるみ割り人形は小面倒な理屈をこねまわすタイプの曲ではなく,メロディーと音に浸って楽しむ極上のお菓子のような曲だと思っているので,聞いていてわくわくしてくる。テンポ設定も中庸で,バレエを踊る時にはどうなのかは知らないが,音楽として聞く分には,申し分がない。このCDでもう一つうれしいのが曲の数の多さ。私が持っているプレヴィン・ロンドン響の盤は,チャイコの3大バレエ組曲なので,「くるみ割り」はあっという間に終わってしまうが,これは45分間楽しめる。芸術として全曲を楽しみたい人にはどうかわからないが,私のように花のワルツを中心に華麗な音とメロディーを楽しみたい人なら,値段も考えた時に自信を持って推薦できる。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/02

    オーマンディファンとして,ひいき目を加えて,5点をつけておきたい。この人は特徴のないところが特長,というような人で,とても素晴らしい音でその曲の精髄を再現してくれる。この4番もそう。重苦しくて悲劇的で圧迫感のあるチャイコフスキーが好きな人には勧めないが,繰り返し聞きたくなる演奏である。テンポは中庸,クライマックスの盛り上がりや金管の咆哮は大迫力。旋律を美しく歌うところはフィラデルフィアの名手が鮮やかに決めている。私は4番はモントゥー・ボストンコンビがベストだと思うが,それに次ぐないしは匹敵する演奏。精神性の高さではモントゥーが上かな,と思うが,音楽としてチャイコフスキーを楽しむには,この演奏もなかなかのもの。聞き比べをすると,フルヴェンのドラマ性,バルビローリの泣き節,とかいう風に,他の指揮者の特徴がよく見えるはずだ。値段を考えれば,この曲のスタンダードとして持っていても損はない。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/02

    音だけで言うなら,大変に美しい音でクリスタルのようなブラームス。でも,ブラームスの音楽って少しやぼったくて,分厚いところがあり,それが魅力。たとえて言うならば,木版画。おんなじ構図を木版画で表すか,エッチングで表すかで印象はまるで違う。きれいなブラームスが好きな人は気にいるだろうが,私のような厚くて重くて少しやぼったいくすんだブラームスが好きな人間には,ちょっと,という感じだ。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/02

    かんたあびれさんの内容とかぶりますが,書かずにはいられないくらい感銘深い演奏。ブルックナーを聞いた,という充実感と満足感が広がります。
    まず,テンポがとてもいい。ラッセル・デイビスなどは遅すぎる。これまで聞いていた中では,クーベリックが一番好きだったが,テンポの設定は似ている。
    しかし音が違う。録音の良否はよくわからないが,低音の重厚な響きはドイツだ〜,という実感を感じる。それでいて,重くて鈍い感じはなく,輝かしい。カイルベルトは「魔弾の射手」しか聞いたことがない(これもすごくいい演奏)ので,他のオケを振ったらどうなのかは分からないが,さすがベルリンフィル,という音である。
    6番はブルックナーの作品の中では,比較的短く地味な作品で,全集以外ではCDも少ない。しかし,きりっとして美しいよい作品で,私は8番よりも好きである。アダージョは荘厳だし,スケルツォの躍動感もいい。第1楽章は本当にブルックナーらしい神秘性と祈りに満ちているし,フィナーレの輝かしさも素晴らしい。
    ブルックナー入門は4番「ロマンティック」よりもこの6番をカイルベルトで聞くことをお勧めする。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/19

    ケンペは好きな指揮者。以前,ブリリアント(EMI?)でボックス全集で枚数も価格もかさむR.シュトラウスの管弦楽集が出ていた。それを買おうかどうか迷っていたが,価格もうんと安く,R.シュトラウスの主要作品をまとめた2枚組が出たので飛びついた。
    「英雄の生涯」は,けっこう好きでライナー,カラヤン,テンシュテットと持っている。これがベストとは言いづらいが「なるほどこういう曲だったのか」と新たな発見があった。一言で言うと「オケの機能比べではない演奏」という印象。響きについて言うと,各楽器がきれいに分離するよりはマスになって塊として飛び込んでくる。くすんでいる,とか鮮やかでない,と思う人は迷わずライナーを聞くべきだ。
    おもしろかったのは「ティル」とても軽妙な演奏である。エンターテインメントとは何か,を心得た演奏で大変に楽しめる。曲想に応じて重厚ばかりではない演奏をしてくれるケンペは,やはりただものではない。
    R.シュトラウスはあまり聞きこんでいる作曲家ではないので,他の曲や演奏については正直どう評したらいいかわからない。ケンペが好きな人は買えばいいけど,もう持っている人も多いのかな・・・

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:48件中16件から30件まで表示