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シロクン さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/16

    モントゥーの遺産の最良のものの一つ。音楽が自然によく流れ,力強さにも欠けてない。シベリウスの音楽は,あまり力んで力こぶを入れると,別物になってしまう。バーンスタイン・WPO などは,指揮者の色が強すぎて音楽が楽しめないし,カラヤンはオケの性能誇示に陥っている。私が好きなのは,このモントゥーとロジェストベンスキー。ロジェベンは力勝負の人だが,シベリウスでは大男のデリカシーのような味が出ていておもしろかった。
    モントゥーはどんな音楽をやっても,がなりたてたりあおったりしないで,音楽を膨らませクライマックスをきづく。本当にすごい人だ。チャイコの4&6,フランク,ベートーベンの英雄(コンセルトヘボウとのもの)なども同じ芸風で楽しませ感動させてくれる。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/25

    マゼールと言えば私には何といっても実演。20代のころエアチェックしたウィーンフィルとの「英雄」の颯爽として力強い演奏が印象深い。数年前にはニューヨークフィルと来日した公演で「新世界」を味わい深い金管の音色で聞かせるという稀有の演奏を披露してくれた。そんな思い出に浸りつつ何枚か聞いてみた。
    当たり外れが大きい。まずはあたりから。定評あるクリーブランド管との「幻想」は録音も含めてすごい。私の持っている中でもピカイチ。それから良いのはシベリウス。3番だけは少し元気がよすぎるが,あとは素晴らしい。特に2番はしっとりと聞かせてくれる。ウィーンフィルとの演奏がいささか外面的で体育会系に走ったようなところがあったが影を潜めている。ピッツバーグ響,と聞いて少し疑問を持っていたがどうしてどうして,いい響きだ。
    バイエルン放送響とのR.シュトラウスはオケも含めて問題ない。充実した演奏であり「英雄の生涯」は堂々としたかっぷくのいい演奏で,私はカラヤンより好きだ。
    さて問題はクリーブランド管とのベートーベン。どうもベートーベンの持つ高い精神性の表現に難がある。いじりすぎ,というか変わったことをやろうやろうとして空回り気味である。ところが「第九」だけは素晴らしい。堂々として深々として,それでいてゆるみない。ポップはじめ声楽陣も素晴らしい。他には強いて言うと4番がよかったが,他はどうも軽いというか何と言うか楽しめなかった。
    チャイコフスキーも同様の感じがする。マーラーやホルストはいい演奏だが他にもいい演奏はたくさんある。合格点というところか。
    ともかくすごい枚数でコストパフォーマンスは高い。全体に見ると,クリーブランド以外の演奏が気に入ってる。私は10枚近く気に入った演奏を見つけたので満足している。

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     2011/04/10

    まず,ベルリンフィルのゴージャスな音がうれしい。くるみ割り人形は小面倒な理屈をこねまわすタイプの曲ではなく,メロディーと音に浸って楽しむ極上のお菓子のような曲だと思っているので,聞いていてわくわくしてくる。テンポ設定も中庸で,バレエを踊る時にはどうなのかは知らないが,音楽として聞く分には,申し分がない。このCDでもう一つうれしいのが曲の数の多さ。私が持っているプレヴィン・ロンドン響の盤は,チャイコの3大バレエ組曲なので,「くるみ割り」はあっという間に終わってしまうが,これは45分間楽しめる。芸術として全曲を楽しみたい人にはどうかわからないが,私のように花のワルツを中心に華麗な音とメロディーを楽しみたい人なら,値段も考えた時に自信を持って推薦できる。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/02

    オーマンディファンとして,ひいき目を加えて,5点をつけておきたい。この人は特徴のないところが特長,というような人で,とても素晴らしい音でその曲の精髄を再現してくれる。この4番もそう。重苦しくて悲劇的で圧迫感のあるチャイコフスキーが好きな人には勧めないが,繰り返し聞きたくなる演奏である。テンポは中庸,クライマックスの盛り上がりや金管の咆哮は大迫力。旋律を美しく歌うところはフィラデルフィアの名手が鮮やかに決めている。私は4番はモントゥー・ボストンコンビがベストだと思うが,それに次ぐないしは匹敵する演奏。精神性の高さではモントゥーが上かな,と思うが,音楽としてチャイコフスキーを楽しむには,この演奏もなかなかのもの。聞き比べをすると,フルヴェンのドラマ性,バルビローリの泣き節,とかいう風に,他の指揮者の特徴がよく見えるはずだ。値段を考えれば,この曲のスタンダードとして持っていても損はない。

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     2011/04/02

    音だけで言うなら,大変に美しい音でクリスタルのようなブラームス。でも,ブラームスの音楽って少しやぼったくて,分厚いところがあり,それが魅力。たとえて言うならば,木版画。おんなじ構図を木版画で表すか,エッチングで表すかで印象はまるで違う。きれいなブラームスが好きな人は気にいるだろうが,私のような厚くて重くて少しやぼったいくすんだブラームスが好きな人間には,ちょっと,という感じだ。

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     2011/04/02

    かんたあびれさんの内容とかぶりますが,書かずにはいられないくらい感銘深い演奏。ブルックナーを聞いた,という充実感と満足感が広がります。
    まず,テンポがとてもいい。ラッセル・デイビスなどは遅すぎる。これまで聞いていた中では,クーベリックが一番好きだったが,テンポの設定は似ている。
    しかし音が違う。録音の良否はよくわからないが,低音の重厚な響きはドイツだ〜,という実感を感じる。それでいて,重くて鈍い感じはなく,輝かしい。カイルベルトは「魔弾の射手」しか聞いたことがない(これもすごくいい演奏)ので,他のオケを振ったらどうなのかは分からないが,さすがベルリンフィル,という音である。
    6番はブルックナーの作品の中では,比較的短く地味な作品で,全集以外ではCDも少ない。しかし,きりっとして美しいよい作品で,私は8番よりも好きである。アダージョは荘厳だし,スケルツォの躍動感もいい。第1楽章は本当にブルックナーらしい神秘性と祈りに満ちているし,フィナーレの輝かしさも素晴らしい。
    ブルックナー入門は4番「ロマンティック」よりもこの6番をカイルベルトで聞くことをお勧めする。

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     2011/03/19

    ケンペは好きな指揮者。以前,ブリリアント(EMI?)でボックス全集で枚数も価格もかさむR.シュトラウスの管弦楽集が出ていた。それを買おうかどうか迷っていたが,価格もうんと安く,R.シュトラウスの主要作品をまとめた2枚組が出たので飛びついた。
    「英雄の生涯」は,けっこう好きでライナー,カラヤン,テンシュテットと持っている。これがベストとは言いづらいが「なるほどこういう曲だったのか」と新たな発見があった。一言で言うと「オケの機能比べではない演奏」という印象。響きについて言うと,各楽器がきれいに分離するよりはマスになって塊として飛び込んでくる。くすんでいる,とか鮮やかでない,と思う人は迷わずライナーを聞くべきだ。
    おもしろかったのは「ティル」とても軽妙な演奏である。エンターテインメントとは何か,を心得た演奏で大変に楽しめる。曲想に応じて重厚ばかりではない演奏をしてくれるケンペは,やはりただものではない。
    R.シュトラウスはあまり聞きこんでいる作曲家ではないので,他の曲や演奏については正直どう評したらいいかわからない。ケンペが好きな人は買えばいいけど,もう持っている人も多いのかな・・・

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  • 14人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/25

    とにかくいい全集ですね。どの曲もいい,というのが私の結論。どういうことかというと,「この曲のここが好き」「この作曲家のここが好き」というところが,本当にきちんと格調高く表現されている。
    たとえば,エロイカ。私はこの曲のCDは相当数持っています。それらと比べた時に,この演奏ははっきり言ってパッとしない。でもなぜか聞きたくなる。聴きながら,細部にはあれこれ思うのですが,いつの間にか曲想に溶け込んでいっている自分を見つけます。フルヴェンやトスカニーニやカラヤン,あるいはベルリンフィルやウィーンフィルを聞くのではなく「ベートーベンのエロイカを聞いている」という気持ちにさせてくれる点で,この演奏はモントゥー・ACOと双璧です。 「第9」については,もっと力強かったり,オケの音が美しかったり,ソリストがうまい演奏はいくらもあるけど,曲想にどっぷり浸る醍醐味はこれが一番。クーベリック・BRSOもそんな演奏で,録音や何かはクーベリックが上だけど,この全集のちょっと古めかしい感じの音もLPレコードに慣れ親しんだ耳にはかえってうれしいくらい。
    どうしてそんな気持ちになれるのかというと,おそらく,やや遅めのインテンポ,弦と管のバランスの良さ,極端にはしらない強弱や曲想の強調,といったものが,ドイツ音楽のとりわけ構造的に優れたバッハやベートーベンにふさわしいのだと思う。その折り目正しい演奏が,ロマンティックに崩されがちなシューマンでは,しゃんとした音楽として聞こえる要素になっていると思う。
    私の祖父は明治生まれで厳しい人だった。でもかなりオシャレで,和服でも洋服でもいいものをきちんと着る人だった。写真に見るコンヴィチュニーはそっくり。演奏ももそんなところがあって,きちんとしているが堅苦しくはなく,古き良き大人の趣味で情緒が処理されていて,粋なところがあると思う。

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     2010/09/23

    これぞカラヤン,という1枚。曲目といい演奏といい,カラヤンが何者であるかを知るには格好の一枚である。ポピュラーなクラシックの名曲を目いっぱい豊麗でピカピカの「音」で楽しませてくれる。コストパフォーマンスも高い。
    星3つにしたのは,どう見ても入門編にしかならない盤のコンセプトを辛口減点したもの。一つ一つではメインにならない曲ばかりをを親切に集めてくれている。これを聞いて目覚めたらカラヤンだけでなく,モーツアルトであればワルターやクーベリック,「舞踏への勧誘」ならクナッパーツブッシュ,モルダウならスメタ―チェックなどの5つ星も含めて聞いてみてほしい。

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     2010/06/27

    デイビスらしい硬質の演奏。筋肉質というのとはちょっと違って、力強さに欠けはしないが、きちんきちんと音を作り、それでいてメロディーラインはきちんと歌っている。問題は、「幻想」という作品の持つ、狂気とか感情の爆発とかの処理。オーマンディーの場合には、それを音の豊麗さでカバーしてひたらせてくれているが、デイビスはあまりそこに顧慮せず、ひたすらきちんとした音楽を作ろう、という態度。理知的というか、狂気を淡々とどこか覚めた眼で見ているようなところがある。それがこの演奏の魅力であるとの同時に限界か。デイビスファン(私もその一人だが)には、納得の一枚だが、ミュンシュのような演奏が好きな人にはきっと物足りないだろう。オケをやる人が曲の構造を把握して、その上で情緒的なものの処理を考える時にはうってつけの一枚かも。

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     2010/06/05

    モントゥーは大好きな指揮者。とくにチャイコフスキーの4番、6番は私にとってはベストとも言える演奏であった。ボストン響との5番だからと期待したが、随分と古い録音で何とモノラル。音も鮮度にかけ、演奏もモントゥーししてはあちこち崩したような感じ。もっとも、ロンドン響とのライブも同じようなコンセプトだったので、かれは5番だけは別系統の演奏をしたのかもしれない。4番や6番に比べると甘くて感傷的なところのある曲だけに、こんなにいじらなくても、と思ってしまう。テンポをかなり動かしてロマンティックな演奏だが、こういう演奏なら何もモントゥーでなくてもいい。

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     2010/05/27

    バルビローりのエルガーについて書く。テンポは遅めで大変にロマンティックな表現。「こぶし」とか「泣きが入る」といった感じで。本当にこの人ならではの情感たっぷりの表現がうれしい。バルビローりは本当に心に染みいる演奏をする人で、その人のエルガーだから悪いはずがない。エルガーファン、バルビファンならぜひともそろえてほしい。
    他の二人の演奏もなかなか、特にシルヴェストリは濃厚でなかなかいい演奏だ。価格も含めてエルガーのベスト盤(というほどたくさん聞いてもいないが・・・)と言える演奏のように思う。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/27

    私はギレリスもオーマンディも大好きである。この二人が組んでのショパン、悪いはずがない。ギレリスも晩年の柔らかさよりも硬質の抒情で聞かせている時代で、きりっと辛口のうまみある表現。そこにオーマンディが甘ったるくならない趣味のよい伴奏で答えている。「ショパンは甘い」とお考えの方に是非とも聞いてほしい。
    2番のワッツは吉田秀和氏が激賞するピアニスト。こちらもなかなかいいが、ギレリスには及ばない。伴奏のNYPOがバーンスタインが振る時とは全く違う柔らかい音で、ショパン若書きのロマンを奏でるのが聴きもの。
    2曲ともギレリス=オーマンディなら躊躇せず最高点だが、若干の減点で星は4つにした。ワイセンベルクもよかったが、情緒面をもっとすっきりとした辛口ロマンで語る本盤はそれを明らかに上回る。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/08

    星が4つか5つか迷ったが、モノラルで録音もさすがに古いので一つ減らした。ただし、これも最新のデジタル録音に比しての話で、音質は良好で鑑賞には問題がない。
    ブラームスの音楽には、細かい動機を積み重ねて音楽を作り上げていく「構成的」な部分と、「歌=メロディーライン」の美しさで聞かせる部分がある。トスカニーニの演奏は、この二つが本当にうまく処理されており、私には彼のベートーベンよりも楽しめた。4曲もあるので出来栄えについては好みが分かれるだろうが、どの曲もよくできた演奏だ。価格を考えれば、ものすごいコストパフォーマンス。1曲でも気に入ったものにあたればいいつもりなら、ぜひとも買うべきだ。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/08

    ここのところ毎月のようにオーマンディを買い続けてしまうほど入れ込んでいる。この人の演奏は、よくできた定食のようなところがあって、あらゆる要素がバランスよく整理されるとともに、中核となる部分は素晴らしい出来栄えになっている。(焼肉定食で言うなら、焼肉の出来が専門店にも負けないくらい素晴らしいのはもちろん、付け合わせのサラダや漬物・味噌汁までが一級品、というそんな出来栄え)
    「幻想」もそんな期待にたがわない。この曲が持つ豊かなイマジネーションを、豊麗な音に還元して聞かせてくれる。夢と絶望をそのまま表現するのではなく、「音楽」として表現すればこうなるのだ、というメッセージを感じる。デュカもムソグルスキーも、情景描写とメロディーが融合し、個々の楽器の音色や名人芸も楽しめる。こんな人の評判がどうして、いま一つパッとしないのだろう?

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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