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鉄血桃太郎 さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/03/23

    ご存じのようにワーグナーは「オランダ人」以前に三つの歌劇を完成していた。「妖精」「恋愛禁制」そしてこの「リエンツイ」がそれだ。しかしなぜかこの三曲はバイロイトの演目から排除されてしまった。そこには複雑な事情があったようだ。どうもバイロイトには政治的にも理念的にも、かなりのいかがわしさが常につきまとっているようだ。近年のトンデモ演出の数々もそれと無関係ではあるまい。それはともかく、「リエンツイ」はワーグナーの嫡子以外の何物でもない充実作である。ここには明瞭にワーグナーのオリジナルな語法が聴き取れる。虚心に音楽に耳を傾ける人、豊かな感性の持ち主なら、それは分かるはずだ。あえて欠点を挙げれば、ストーリーにややとりとめがなく、音楽も含めて、簡潔性や凝集性に弱さがある。そのため行間の面白さが今一つといったところだろうか(なんでもかんでも外に出し過ぎ)。しかし「リエンツイ」も「妖精」「恋愛禁制」も、バイロイトの演目に入るべき資格は十分にある。それは確言できる。ここにはワーグナーの偉大な歩みの第一歩が、間違いなく記されているからだ。

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/10/27

    ここはソフトの演奏内容や商品価値について批評する場所である。それにもかかわらず特定レビュアーにたいして批判・攻撃するのはお門違いである。つよしくん氏が音楽教育を受けていようがいまいが関係ない。しかも具体的な批判事項をこの批判者はのべているわけでもない。つまり単なる感情的なイチャモンに過ぎないのではないか。何を間違ってこんなアンフェアなことを書いたのか。音楽愛好家はもっと寛容であるべきではないのか。
    終わりになってしまったが、先ごろマゼールも世を去ったが、クライバーの演ももはや聴くことはできない。この見事な演奏を聴きながら去りゆく或る偉大な時代を想わざるをえない。

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  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/30

    その昔初のデジタル・リングとして鳴り物入りで登場したが、ショルティ、カラヤン、ベーム等のあとでは低評価もやむを得なかった。私は当時まったく無視した−というか評価の良くないディスクを買うような酔狂をやる余裕はなかったというのが真相。今は知らないが、ヤノフスキもその頃まだまだ未熟だったと思われる。どうにも感興が高まらない。「ヴァルキューレ」や「神々の黄昏」のように、作品そのものが聴き手を一方的にひっぱっていく力を持った曲はまだ良いが、「ジークフリート」のように乗せにくい曲だとどうしても指揮者の力量不足が露呈する。録音も今となっては格別良いとも思われない。歌い手ではコロにとどめを刺す。シュライアーも良い。ただアルトマイアーは、ニルソンあたりで馴染んでいる耳にはかなり物足りない。この盤にいえることは、リング初心者はまず先述三巨匠(カラヤン盤は歌手がやや弱いが)から始めてリングの、ワーグナーの毒をたっぷり味わってから、こういう演奏もあるのだということで求めるのが順当だろう。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/31

    アブラヴァネルとユタ響によるマーラー第7番はその昔NHKFMで私が記憶しているだけで2回放送されている。一回目は正直言ってなにがなにやらよく分からない曲という印象だったが、この不思議な楽曲はアブラヴァネルという指揮者とともに記憶に残った。その後バーンスタインの一回目録音のLPを買って親しんだが、アブラヴァネル盤は外盤ということもあり、ついに入手することはなかった。それがここでの意外なる再会となった。正直言ってオケは超一流とは言えない(とくにテクスチュアの薄い部分でそう感じる)。しかしこの当時これだけまとまった出来映えを示した点、指揮者のみならず、オケの健闘も讃えられてよい。アブラヴァネルは高い技術を持った職人タイプとも思われるが、マーラー作品に対する思い入れや使命感もかなりのものだったろう。ただしバーンスタインに端的な、指揮者の苦悩や闘争が、作曲者のそれと共振するところから生じる濃厚で切迫した迫力はないが、多様なマーラー表現や歴史性をになったCDを求める向きには意義あるセットだと思う。とくにおすすめは第3と第9というところか。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/08/28

    この集成は60年代のグラモフォン録音及びオペラ全曲は無しという限定があるため、曲目的に若干の物足りなさが出ている。たとえば一作曲家の交響曲全集があまりない(ベートーヴェンとブラームスだけ)。モーツアルトの後期六大交響曲もない。声楽大曲もモツレク、ミサソレ、天地創造、ドイツレクくらいだ。そのかわりストラヴィンスキー、オネゲル、バルトークといった珍しい作曲家。ヘンデルのコンチェルトグロッソ、ベートーヴェンのウェリントンの勝利や軍隊行進曲集といった貴重な、あるいは珍しい曲目を聴くことができる。とくにヘンデルはシンフォニーオケによる優れた演奏として遺しておくべき価値がある。またモーツアルトのセレナーデやディヴェルティメントはオーセンティックにはほど遠いが、録音も含め現代オケの快楽の極点として実に楽しい。あと聴いた物のうちではシベリウスが見事だ。とくに第5番など曲の雄大さと演奏の劇性とが巧みに融合している。カラヤンの演奏は言葉の最上の意味における高級エンターテインメント音楽であろう。高級ムードミュージックなどという悪口もあったが、それでもよいではないか。音楽は人を愉しませることが究極の目標だ。どこぞの早世した学者先生みたいに、「世界苦」を味わうものなどではない。遠からず70年代も出して貰いたいものである。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 14人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/17

    ようやく入手してカンタータを聴き始めたくらいだが、ガーディナー、レオンハルト、リューシンクなどピリオド派に洗脳されつつあった我が感性が、モダン楽器使用のリリングを聴いて改めて良さを再発見した。なんといっても楽器の演奏にキレがあって痛快だ。ピリオドより半音くらいピッチが高いため、サウンドがドラマティックである。ピリオド系を否定するわけではないが、モダン系とてけっして価値が低いわけではない。芸術には素晴らしいかつまらないかがあるだけで、正邪があるわけではない。我々は高い意味での娯楽を享受しているだけで、学問研究をしているのではない。お勉強は専門家諸氏に任せておけばよい。そういう意味でこの全集は大いに期待できると思う。みなさん大いに楽しみましょう。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/06

    その昔FMでこの録音全曲を聴き、初期ヴェルディに興味を持ったと言うより、ショックを受けた。それで「ナブッコ」「ロンバルディ」「レニャーノ」などを聴くことになり、これらは私の中にしっかり根を下ろした。
    ストーリーこそ史実からはかなり離れたものだが、この音楽の熱い血のたぎりは半端なものじゃない。カバリエのタイトルロールはレコードならではのものだろう(失礼)。細やかでこそないが、声の威力はすごい。若きドミンゴも瑞々しい歌唱である。
    このCDは廉価盤で歌詞は付いていない。トラック毎の内容の梗概と解説が三枚目にCD−ROMとして入っているが、対訳はともかく、歌詞全部ぐらいは載せてもらいたい。それで少し高く付いても文句は言わない。
    星四つはこの点で引っかかるから。演奏内容はかなりの名演である。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/10

    陰謀と流血の暗いドラマだが、プーシュキンの「ボリス・ゴドノフ」のヒントとなり、黒澤明の「蜘蛛の巣城」の原作にもなった。一気呵成に突き進む王位簒奪者の悲劇は多くの人々を惹きつけてやまないものがあるのだろう。ヴェルディ・バリトンの第一人者だったカプッチッリとヴァーレットの名唱、若きアバドの指揮もすばらしい。
    ただヴァーレットがマクベスからの手紙を朗読するところは、残念ながら発音がかなり非イタリア人であった。イタリア語は母音の発音がわりと単純だが、それでもネイティヴにはそれなりのものがあるということだろう。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/10

    この録音、なんといっても主役の二人だ。
    ニルソンがこの役を十八番にしていたのは良く知られていよう。或る意味ではワーグナーの諸役よりぴったりしているとも言える。
    そしてコレッリ。ドミンゴあたりに比べると大味だが、ここぞというときの一発ドッカーンが素晴らしすぎる!昔の歌手のおおらかさがよく出ている。容姿の良さでも有名な人だったから、舞台でこそ映えるタイプだったのだろう。最良の意味でのテノールBAKAだったか(失礼)。

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  • 14人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/22

    日本ではショルティのヴェルディ演奏はレクイエム以外ほぼ黙殺されてしまった。不思議な話である。凡庸な一部批評家のせいでユーザーが不利益を被った例はこれだけではない。我々も自分の耳で厳しく演奏を見極めなくてはならない。
    閑話休題この演奏を聴くと、「アイーダ」が近世ヨーロッパのドラマではなく、古代世界の物語であることを納得させられる。ショルティの表現は実に豪快にしてダイナミック。ヴェルディが意図したと思われる古代の遺跡や彫像に通ずる率直で硬質なドラマティシズムをあますところなく表現している。そこから古代人の質朴な愛憎の葛藤も浮かび上がってくる。

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     2010/12/26

    なんといっても一番の聴き物は高橋悠治がソロをとるエオンタだろう。音声ディスクなので作曲者が最も望んだ空間性、方向性を出す演奏形態には十全でない。それでも演奏の見事さがそれを補っていると思う。クセナキスは建築家でもあるので音楽を幾何学的に捉えるだけでなく、幾何学そのものとして構築するのだろう。ここには伝統的概念の更新と同時に洗い直しが徹底的に行われているようだ。彼の作品が真の意味で十全に評価される日はもうちょっと先かもしれない。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/26

    その昔銀座のヤマハホールで見ました。このCD全曲盤は持っています。
    なんといっても映画作品としての説得力が圧倒的でした。オール・ロケですが、イタリアの自然や由緒ある建物が見事な舞台装置となっています。当時意外に話題にならなかったのは何故でしょう?おそらくマゼールに対する偏見や、オペラの映像は舞台の記録が一番といった頑な思いこみが評論家諸先生にあったからでしょう。未見の人はぜひご覧になってください。オペラやモーツアルトに対する知見が拡がることは間違いありません。

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     2010/08/14

    序曲が始まって一瞬再生機のトラブルかと思った。そのテンポの遅さのためである。クレンペラーのテンポは基本的に遅いのだが、曲により抵抗のあるものとないものとがある。「マタイ」もスローテンポだったが、全く抵抗はなく、むしろ演奏の卓越に奉仕していた。残念ながら「メサイア」はそうはいかなかったようだ。そこにはバッハとヘンデルの違いや、礼拝音楽と劇場音楽の差異もあろう。たしかにそこから生み出される雄大な持続は通常と違う一種の異世界を生み出すが、曲ごとの性格上の対比が曖昧になり、メリハリが乏しくなる。礼拝に立脚しない「メサイア」の場合、もっと劇的な推移やダイナミックな流れが必要ではなかろうか。「ハレルヤ・コーラス」が存外盛り上がらないのもそのためだろう。歌手にも歌いにくそうな人が散見される。私は巨大編成のグーセンス版によったビーチャム盤も持っているが、それよりこのクレンペラー盤の方が怪演奏だと思った。星四つは良くも悪くものユニークさを買って。

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     2010/05/14

    不思議な録音である。綺羅星の如きソリストを並べながらオケは音の固いベルリン・ドイツ・オペラ。指揮者も妙な経歴の人物。かつて福永陽一郎がこれは本来ならカラヤンが振っていたのでは、という大胆な仮説を述べた。確かにカラヤンはワーグナー主要十作ではタンホイザーのみ全曲録音をしなかった。しかし面白いが仮説は仮説。真の理由はまた他の事だったのではないか?
    演奏内容は必ずしも悪いとは言えないが、やはりもっと器量の大きい指揮者で聴きたかったという思いは否定できない。星四つは歌手陣の健闘を讃えて。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/13

    これは一時代を代表するサロメ演奏である。ベームの美質は古典的な交響曲演奏よりヴァーグナー、シュトラウス、アルバン・ベルクなどのオペラ演奏でより明らかになっている。厳密・簡潔・透明な音の調合、練達の職人技による劇的表現が力を発揮している。またこの物語がもともと福音書の一エピソードに由来するものだったことを思い出させる崇高ささえ漂わせている。
    フリードリヒの巧みな演出とも相まって、サロメという奇怪なドラマが音楽の力で、悲劇として浄化されているとも言えよう。
    サロメ役のシュトラータスは容姿の適切さのみならず、音楽性もベームの表現様式に一致している。ハンス・バイラー、アストリッド・ヴァルナイといったいにしえのヴァーグナー歌手が年輪を感じさせる巧みな歌唱で花を添えている。
    ただし音楽・演出とも濃厚なエロティシズムは期待できません。ご注意召され(笑)。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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