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ひょうたん さんのレビュー一覧 

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     2017/11/20

    すでに名盤の評価が確定しているが、これは画期的な再発だ。EMI時代は、国内盤は劣化したマスターテープを無理に高解像度化したリマスターで、テープヒスは大きく、音質はカサカサだった。いっぽう海外盤はピアノ四重奏曲の左右が逆転、写真でいう「裏焼き」状態になっていた。
    ワーナーからリリースされた本盤では、状態のよいマスターテープを、やや硬めの音質ながら(これは本来そういう収録のようである)素直なマスタリングで再現していて、初めてこの音源がきちんと提供されることになった。ワーナーミュージック・ジャパンの功績を多としたい。
    が、しかし、本盤の演奏者表記には大きな疑義がある。ピアノ四重奏曲第2番の弦は、ブックレットとインレイの表記では、第1番と同じデュメー、パスキエ、ロデオンとなっているけれど、第2番のほうの弦は、パレナン四重奏団のメンバー:ゲスタン、コセ、ペナスーの3氏だったはずである。
    こうした表記上の疑義はあるものの、リリースそのものには大きな意義があり、フォーレの室内楽ディスクとして、大推薦盤であることは言うを待たない。

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     2014/01/28

    一見たいへん好企画のディスクである。既出音源からニールセンの協奏曲ばかり、それも定評あるものを選んで1枚にしている。
    が、この中、マッコーがソロを取ったクラリネット協奏曲はヒドい音質で、オーケストラのヴァイオリンが異常なほどキンキンと金属的だ。この音源は、元はモーツァルトの協奏曲とカップリングされた英UnicornのLP・UNS239から初めてCD化されたもののようで、使われたマスターテープがよほど劣悪かマスタリングがひどかったか、その両方だったのだろう。英ユニコーン・レーベルの録音は通常もっとよく、レイモンド・レパード指揮ニュー・フィルハーモニア管がこんな音を出すとも思えない。
    松山さんの弾くヴァイオリン協奏曲が聴きものだが、オーケストラが混濁しているような感じがし、英BridgeのオリジナルCD(BRIDGE 9100)を探して入手した。この曲はさほど変わらないが、Bridge盤のほうが木管の輪郭などがしっかり聞こえる。
    また、当Regis盤は、信号面がやや汚く、まるでCD-Rのような感じがし、レーベルもCD-Rに専用プリンタで印刷したような感触だ。3台のCDP−パナソニック SL-PS700、マランツ CD5000、同CD5001で再生してみたが、CD5001ではTOCを読み込むのが難しく、やっと読んだ場合もヴァイオリン協奏曲(Track 1、2)は満足に再生できなかった。SL-PS700でも、トラック内サーチをすると時間が飛んでしまう。当盤は、マスタリング・製盤の双方に大きな問題があるといわざるをえない。近年まれに見る劣悪なCDだ。企画はよく、松山さんの紹介文にも「… born in Nishinomiya City, Hyogo, Japan」と詳しかったりする(Bridge盤にはこの記載はない)だけに、残念至極。

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