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2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/12/13
弦楽のための交響曲はメンデルスゾーンの若きころの作品で、その早熟さと溌剌とした美しい旋律を楽しませてくれる。演奏や録音も申し分ない。 マズアの指揮による交響曲全集は最高の演奏とは言えないが、作品の姿を示している。 クラウス・ペーター・フロール指揮の序曲集や「最初のワルプルギスの夜」、「12のメンデルスゾーンの歌曲集」はいい演奏で、録音の少ないものも多く貴重。自分は「12のメンデルスゾーンの歌曲集」が気に入っており、ジークフリート・マトゥスの編曲も作品の性格をうまく反映している。 協奏曲はメジャーなものに加えて録音の少ないものも収録している。演奏は全体的に良好で、名曲であるホ短調のヴァイオリン協奏曲はスターンの名演が収録されている。ペライアによるピアノ協奏曲も良い。 「夏の夜の夢」は途中に英語の解説が入っている特殊なものだが、演奏はなかなかである。 オラトリオ「聖パウロ」と「エリヤ」が全曲収録されているのもうれしい。これらでCD4枚分であり、自分はまだ聴き通せていない。 室内楽曲もいくつか収録されている。有名どころは名盤であるものが多く、録音の少ない貴重な演奏もある。 抜粋ではあるが無言歌もあり、グールドやラローチャ、ホロヴィッツなどの豪華な奏者による演奏だ。 その他のピアノ曲やオルガン曲、歌曲も、雑多な印象を受けるが多く入っている。 解説には、メンデルスゾーンについてや年表、各曲についての解説がある。英語の次にドイツ語の文章が載っており、もとドイツ語の解説を英訳したようだ。英語はそれほど難しい単語や文法が使われているわけではない。 この上ないコストパフォーマンスであり、決して悪くない演奏と録音。非常にありがたい。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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