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トップ > My ページ > 餡入り堂夏 さんのレビュー一覧
検索結果:8件中1件から8件まで表示
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5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2017/09/30
ゆったりと明るい。 今持っている全集は、マッケラスさんのもの。全体にテンポが速くてキビキビしているとも言えるが、曲によっては物足りない。もう少し余裕も欲しいと感じることがある。 このアリゴーニさんのは全体的にテンポはゆっくり。そこがいい。ピリオド楽器のように刺激的な音は少なく、ゆったりと聴ける。 音色の明るさも初期・中期のモーツァルトにはぴったりな感じがして嬉しい。弦の音が綺麗だなあと思う。 後期に関しては力不足なんて意見もあるかと思うけれど、後期の6大交響曲はすでに多くの名演を所持しているので私の場合問題はない。とは言っても、この値段だから甘くしているのでなく、聞いていれば十分に楽しめるし存在価値はある。 40番の第1楽章のゆっくり。とっても気に入った。何だろう、じんわりと染み込むような感じすらある。これにハマると他の演奏が聞けなくなるかもしれない。 現代楽器だからこその心地よさが詰まっている、おすすめの全集だ。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/11/18
今では最もよく聴く演奏です。特に私が好きな16番が良いです。テンポが好みに近いのです。また、12番の第2楽章もしびれる演奏です。トルコ行進曲のシンバルが気になる人も多いかと思いますが、そんなことは大した欠点じゃないとおもえるほど気に入った全集です。 装飾音がどうとか言うほど詳しくないので気も付きません。それだけ作品を大切にしている演奏だと感じられます。意外に思われるかもしれませんが、長く聴いていてうるさくないのです。作品の性質に沿った演奏だから、聴いていて自然と耳になじんでしまうのかなと思います。 バレンボイムもピリスも持っていますが、この全集が今の最大のお気に入りになったのは自分でも意外です。(グールドのは好き嫌いを超えた別格です) 変わった演奏だとか、個性的だとかという演奏かもしれません。でも、私が勧める理由は、自然に呼吸して幸せそうなモーツァルトにここで会えるからです。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/03/25
第一番の出だしを聞いた時に冷たい風が通りすぎる気がしました。 これがシベリウスなのか、そう思いました。 評判の高い他の演奏も購入したのですが、ロジェストヴェンスキーの パンチの効いた演奏には他にない魅力があります。 クッキリとしたアクセントやイキイキとしたリズムのきざみ方で 曲のイメージが明確に伝わってくる。そんな感じです。 あるいは、これは北欧の本場物とは違うのかもしれません。 でも、それほど北欧物を聴き込んでいない僕にはあまり関係ありません。 演奏の魅力的なのが一番です。時としては感じなくもないあざとさも ここには感じられません。 交響曲の1番や2番もいい感じで聞けますが、5番とか6番が さらに楽しく聞けます。初期と比べてシベリウスの作り方も 成熟したのでしょうね。 オイストラフとのバイオリン協奏曲が気に入った方であれば おすすめの全集です。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2016/03/24
印象がとても強かったのでほとんど「アルルの女」についてです。 まともなアルルはたくさん持っていて、食傷気味なので ユニークなものをと考えて選びました。 結果は思った以上でした。解釈の仕方でここまでの変貌を 見せる音楽という芸術の底知れない恐ろしさまで感じました。 透明な水をたたえた泉をじっと見ていると、意外なほどの深さです。 その深い底に得体のしれない闇を見つけてしまった事があります。 この演奏がまさしくそれでした。 わざとらしさなどはないのにひんやりとした空気を感じるような じんわり来る怖さがあります。 しかし、美しい。透明でもあります。音に角というものを感じない のもこの演奏が気に入ったポイントです。 ファーストチョイスでも構いませんが、これはある程度聴きこんだ 大人のためのアルルかなと思うので星は4つです。 (演奏とか僕の気に入りようは星5つなのですが。) これまでの中では、マルケビッチとセルの演奏がお気に入りです。 他にまだ3つあります。よっぽど好きなのでしょうね。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/03/02
バーンスタインばかりでは彩りがない。そう思って色々とさがした。 ここのレビューを見てシノーポリもいいかもと思い購入。 曲が変なつながり方をして、1曲が1枚で聴けるのがほとんどないという しんどい構成のボックスだけれど、演奏は大好きになった。 すっきりとして、一見軽そうなのに、何回聞いても底が見えない。 その都度、新しい発見があるというか、違う面をいくつも持っていて それが聞くたびに見えて来るみたいだ。 それぞれの音が、自分たちに託されている働きを充分に果たしている。 だから美しさと、マーラーの怪奇とも言えるイメージが同居できるのだろう。何よりも指揮者に力がなければ出来ないことだ。 僕には過剰もなく、物足りなさもない、マーラーの姿を全面的に、 正しいプロポーションでとらえる事の出来た優れた全集だ。 値段も気軽に買えるものだし、内容は非常に充実しているので、 超おすすめ。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/02/14
なんて楽しいプロコフィエフ。 有名な演奏で5,7番を持っていたが、何だか 生ぬるっくて、聴いていても楽しくなかった。 ところが、キタエンコの演奏は楽しい。生命力を 感じる。それでいて、細部にまで神経の行き届いた 十全な演奏が聴ける。しかも録音がとても良い。 5番から聞いてすっかりプロコフィエフのファンに なってしまった。2番も面白いし、4番のオリジナルも 良い感じ。7番がとくに美しい。6番は重々しく、ずしりとした 手応えがある。とにかく、どの曲もお気に入りになった。 各CDのジャケットの色が美しく、見ていて楽しい。 このCDが到着して、連日、ニコニコしながら聴いている。
7人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/01/13
遅まきながらやっと手に入れて聴いた。!!! 何という伸びやかさと美しさ、歌の深さだろう。 たっぷりと歌っている、しかし意味深さは損なわれない。 こんな演奏は今までに聴いた事がない。 ベートーベンのSQは、緊張感と悲壮感に満ちたもの という概念があった。ところが、これを聴くと、そんなものは ただの幻想だったのだと気づかされる。そんな味付けを しなくても曲の素晴らしさや意味の深さは充分以上に伝わる のだと、いやおうなく納得できてしまう。 全く別次元の演奏に出会った気持ちになる。 初期、中期、後期、どの時代の曲でも聴いていると、 明るい光の中で、祝福されながら天の啓示を受けるような 体験が出来る。そこが、この全集のすごい所だ。 ぜひたくさんの人に聴いてもらいたいと願う素晴らしい全集だ。
7人の方が、このレビューに「共感」しています。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/12/31
シベリウスの交響曲は、これが初めてです。 不満な方の感想を見ると、「北欧の雰囲気がない」と評されています。 お国なまりは、その国の人にしか良さが出せない部分もあるので 「お国もの」を否定してしまうつもりはありませんが、それを 抜きにしても鑑賞は可能だろうと思っています。 カラヤンもレニーも、ヤルヴィもベルグルンドも、バルビローリも、 サー・コリンも聴いていないので、シベリウスとしてどうかと言う よりも普通に「交響曲」として聴きました。 その立場から言えば、これは素晴らしい演奏です。 楽器も上手いし、録音もさしたる不満もなく、鮮明に聴けます。 メロディアの、響きに乏しい音に慣れている僕は、驚きました。 作曲者の意図を無視してまで、指揮者の音楽を押しつけるような 傍若無人な解釈ではないようです。 交響曲としての様式感を大切に守った演奏だと感じました。 ファーストチョイスには向いていないようなことが、複数の記事に 書かれていたので、おっかなびっくりで購入しました。 しかし、これがファーストチョイスの人はラッキーではないかと (僕ですが)思うぐらいに感心しました。 これほどの聴く楽しさを持った演奏にお目にかかれるのですから。 どの曲もワクワクしながら聴き進めることが出来ました。 一度通しただけですので、この先変わるかも知れません。 今回は、偶数の曲(2,4,6番)が気に入りました。 中でも、寒さに震えるような、寂寥感が伝わってくる第4番が 一番のお気に入りになりました。この演奏では第4楽章が、 とくに良いと思いました。訳の分からない恐怖感が潜んでいて、 それを上手く表出させています。 他と比べてはいないので、絶対のお勧めという言葉は使えません。 ですが、とても気に入ったので星5つです。ぼくは、満足しました。 それにしても、シベリウスって良い曲を書いたんですね。 良さが分かったのは、ロジェストヴェンスキーさんの手柄ですね。
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