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風信子 さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/06/29

    ベルリンの壁が崩壊する時代の転換点で ユダヤ人であるからとナチスから演奏機会を奪われたメンデルスゾーンの音楽をこつこつと録音するオーケストラがあった 戦後プラハから戻ったドイツ人で組織されたバンベルクSOの感慨は一入だったろう 漸く戦後が終わったのだ ここにはメンデルスゾーンが書いたオーケストラ曲のほとんどが揃っている さらにオーケストラ付きの合唱曲と歌曲が添えられた メンデルスゾーン好きには堪らない一巻なのだ 一世一代の大仕事をした指揮者フロールは今マレーシアにいる マレーシアPOの隆盛が噂されている アジアに音楽の灯を点す貢献は時の過ぎゆくに伴い讃えられるだろう ”真夏の夜の夢”から始まって五つの交響曲へ充実した演奏が展開される ひけらかしたり煽り立てたりする素振りもなく豊かな人間の情感と深い知性に支えられた落ち着いた語りかけは万人の心に届く音楽となった 品の良い演奏はクリアで美しい ヴァイオリン協奏曲のソロは我らが竹澤恭子だ フェアリーの繊細さと軽やかさは彼女のヴァイオリンの色だ 細くしなやかな糸が紡がれていく様は飛翔としか言いようがない まさに花を添えた ずっと手元に置いておきたい全集である   

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     2017/06/28

    嫉妬心がムクムクと起き上がってくるような順風満帆さ 新世紀の大路を闊歩していくベートーヴェンの姿が見える だが聴力を失い死を覚悟する淵から立ち上がってきたことを世人は知る由もない 希望の音楽は絶望から生まれ新時代を切り拓いていく なぜか三重コンチェルトを聞いていて湧き出た言葉が”嫉妬”だった そこに苦難孤独に苛まれた魂の嘆きなど微塵もない 清廉で晴朗な呼びかけと応答の応酬から来るべき市民社会への道が拓けている 個人が意志と努力で築ける生活への期待がふつふつと沸き立っている 芽生えたばかりの民主社会へ向かう夢が語られている ベートーヴェンは自己の人生を賭して19世紀の希望となった 皆がベートーヴェンを目指し越えていく世紀が19世紀だった カントロフが主導するアンサンブルとシェリー&RPOの見事な演奏がSACDによって記録されている 適度な広がりと親愛を感じさせる統率がバランスをとった良い演奏だ 大いに愉しめる ご一聴を 

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     2017/06/27

    貴重な録音遺産を聴く NAXOSなければ出会えなかった演奏の一つ 商業主義と偏狭な風土にどっぷり浸かったコンサートでもお目にかかれない 20世紀イタリア器楽音楽復興とルネッサンスとバロック音楽発掘整備に尽力した三傑の一人ピツェッティの交響曲は大日本帝国の国威発揚に供されるべきものではなかった 古楽研究で培った教会旋法で書かれた交響曲は第1と第4楽章がイオニア旋法 第2がリディア旋法 第3がドリア旋法と西洋音楽の文化の影を曳行している いかなる時代の政治や思想に染まることのない文化の光を放つ美しさに魅了される 人を威圧したり服従させる意思のかけらもない清らかで安らかな生命の迸りに心洗われる音楽だ さて現代の我らはこの至福を享受できる人間でありやなしや ハープ協奏曲も同じ魂が生んだ美しい作品だ 度重なる刺激に傷つき毒された耳目はこれら儚き人間の優しい語りかけを捉えることができようか ただ祈るばかりだ 人間が人間でいられるために 

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     2017/06/26

    ガーディナーは歌う 音楽の根を声楽のフィールドに張って立つ フォーレの”レクイエム”のオリジナル演奏を実現するためのディスク制作 その余白の埋め草に何を演奏するか 多く試みられて来た形はフォーレの他の教会音楽の併録だろう ガーディナーはフランス印象派の系譜を描くサン=サーンス フォーレ ドビュッシー ラヴェルの合唱曲 それもほぼ無伴奏ものを組み込んだ これによりフォーレが主張していた”違うもの”である”レクイエム”の歴史的位置を明確にした わたしはよくこの合唱曲たちだけを聴く この静謐な時空間を愛している 殊更に鎮魂を歌う必要はない 日々感受し語りかける人と風景の中に神も人の思いも祈りとなって歌われている モンテヴェルディ合唱団の精緻で暖かい歌唱は稀有なるものだと痛感する 後先になったが ”レクイエム”第二版の演奏をオリジナル版として支持する ガーディナーは少年合唱も起用して完璧なピリオド演奏を実現した 本当に美しい ただ玉に瑕はある ピエ・イエズのソプラノ・ソロは何度聞いても得心がいかない なぜヴィブラートを利かせたのか バーバラ・ボニーだったらと思わずにいられない   

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     2017/06/26

    オーケストラ・アンサンブルの極致を聴く シューマンの憧れ ワーグナーの戯れ R.シュトラウスの憾み 楽曲誕生の切っ掛けはそれぞれだが中心を貫く楽天性をナガノは見切っている ”コンツェルトシュテック”は名乗るように協奏曲だが ”牧歌”と”メタモルフォーゼン”はオーケストラ曲でありながら最大規模の室内楽だ いずれも有名曲だが作曲家の代表曲ではない スピン・オフ的色彩が濃い作品とも言える メーン・ディッシュにはならないものを集めたプログラムとは面白いが演出が難しい 並立ではコンサート・デュナーミックが着かない ナガノは何を思ったのだろうかと考える それにしても見事な演奏じゃないか そうかバイエルンO.の特色と技量を見せる良い曲目だと思ったのか 慥かにバイエルンO.の音色無くして三曲の魅力は伝わらなかっただろう ホルンも木管もそして弦も落ち着いた馥郁たる響きを奏でる いつもは退屈で切るか飛ばしてしまう”牧歌”をわたしが味わえたのだから魅力ある音と演奏なのだ 鳥鳴く窓べ 朝風に吹かれながら SACDを7chで再生した あなたもいかが     

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     2017/06/25

    余韻を愉しむ 撥弦楽器に備わった何よりの特色が余韻の深さだ その撥弦楽器の最上位にハープはある 10本の指は豊かな響きを奏でられるので表現領域が広い メストレはこれまで様々な楽器や形態の楽曲をハープで弾いて来た 今回はピアノやギターのために書かれた楽曲を中心に演奏している 一枚のディスクはコンサート仕立てでプログラムが組まれていて素晴らしい はじめと終わりにロドリーゴとヒナステラのコンチェルトを置き それをファリャとヒナステラのプロローグとエピローグで挟んで額縁に納めている コンチェルト間の繋ぎにタレガとグラナドス 全てラテンの名作曲家が書いた作品という意匠に統一した 一見コンチェルト二つが目玉だと思い聞き出すと 意外やピアノ曲からの編曲グラナドスの”詩的なワルツ”の数々が耳に心地よく胸に沁みるのだ メストレの明快な撥弦によってもたらされる爽快感が青空を見ているように降りてくる いつまでもいつまでも聞いていた思いで胸が一杯になる ギター以上にピアノ曲はハープへ移して演奏しても適性があるようだ 何よりメストレの技巧あっての話なのだが   

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     2017/06/24

    わたしはピアニスト嫌いだが ホルヘ・ボレットの演奏には親しんできた リスト鑑賞の大半はボレットに拠っていただろう この”カーネギー・ライヴ”のことは人伝てに聞いてはいたが 楽音を耳にするのは初めてだ 先ずプログラムに意表を突かれた リストやラフマニノフがない バッハから出てワーグナーに至る行程の中はショパンとシュトラウスのワルツ しかもショパンは”24の前奏曲”全曲 ショパンの”平均律クラヴィーア曲集”に等しいエチュードでは第16曲に至るまで持ち前の技巧を見せる場もない 聴衆の集中力をどこまで引っぱれるものか余所事ながらプログラミングに疑問を挟んだ なるほど危惧など要らなかった ”雨だれ”から終曲までの凝集力と高揚感は並々ならぬものがあった 聴衆は熱狂した ボレットのピアノには何があるのか 音楽への無垢な愛 楽曲と対話ししかも熱情を持って呼びかける 返ってくる応答を持って今度は聴衆に語りかける そこに愛の環が繋がる だから僕らは嬉しくなる しかし驚いた カーネギー・ホールで万雷の拍手を浴びたボレットがもう還暦だったなんて 神はあっても世は残酷だ 長い試練の果てにたどり着いた成功の一夜だったとは もう昔々の話だが 小説よりも奇なる実人生の一つを覗いてしまった  

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     2017/06/24

    ピアニスト嫌いも肯定せざるを得ないピアノの解体新書 本当に知らないということは恐ろしい 古希を過ぎたピアニストプルュデルマシェをこの世界に疎いからといって今日まで知らなかったわたしも否定しながらコマーシャリズムの喧伝に毒されていたということだ 優れた演奏家が世上にたくさん埋もれていると知りながら不覚だった 功成り名遂げたフランス人ピアニストの印象派曲コンサートに行って落胆した記憶がある いつかどこかで聞いた言葉を繰言のように垂れる創造性を失った演奏に心が凍りついた わたしは大道芸を見に来たのではない 音楽の命が花開く瞬間を見んとしてはるばる駆けつけたのだ 淀んだ池の水を覗きに来たのではない 無限に湧き出す静水を飲みに来たのだ 音楽を聴く いや 音楽をやるということ それは生きていることを実感する時なのだ 特別なピアノを使っているとかいないとか それは知らない この美しい楽音の前で瞠目しない生き物はいない 楽曲解釈の正否も知らない ただこの二つのライヴの最後の二曲とアンコールを聴くだけでもプルュデルマシュが一級の芸術家であることは明白だ それにしても”夜のガスパール”と ”ラ・ヴァルス ”はすごい これまでにない高い声で推奨したい 

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     2017/06/23

    涼風に乗って現れた軽やかさ 着古した上着を脱ぎ捨てたベートーヴェンに出会える 大幅になる繰り返しは省いて楽曲が大きく重くならない配慮をしたのはできるだけ多くの人にベートーヴェンの音楽を届けようとする姿勢だろう 価格からもディスク制作の意図は明快だ クラシックと呼ばれる音楽が敬遠されている時勢に一矢を報いている しかもSACDなのだから頭が下がる ベーレンライター版スコア出版の前に録音されているにもかかわらずピリオド・スタイルを取り入れたかのようなキビキビした音楽の風貌は一層聞きやすいものになっている テンポ設定も過度に走る風もなく自然の呼吸を感じさせる温和なもので誰もが聞きやすいだろう 自ずと押し出しは弱いと見る向きもあろう だがかえって癖がなく押し付けがましさも皆無であり生活の中で悠々と愉しめる音楽になっている 多くの人に奨めたい

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/06/22

    コンチェルト嫌いだからこそ推奨したい演奏 ツィンツァーゼから聞き進めると新鮮により自然にベートーヴェンを味わえたようだ アンサンブルの妙を聞こうとする傾向がわたしには備わっているが これはバティアシヴィリを聞くディスクだと思う ではヴァイオリンへの偏愛かと言えばそうではない ヴァイオリンはバティアシヴィリの声であり 彼女の歌が聞きたいのだろう 音色といい歌い回しといい一度聞いたら忘れられない それがグルジアという辺境の国からもたらされシルクロード経由で運ばれてきた異文化の宝珠なのか異物なのか判じかねる それがヨーロッパの色彩や形象でないことは気づいている だが”もの”はベートーヴェンなのだ 西欧文化の結晶 伝統に誇りと憧憬を抱く夥しいファンを持つ音楽だから 彼女の演奏に違和感を覚える方が多々あって当然だろう それでも言いたい 耳傾けられよ ベートーヴェンの新たな魅力が聞こえないか この音楽が未来に生きる価値が見えるではないか また新しい対話が生まれている もう手に入りづらくなっているようだが 多くの人に届くことを願う  

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     2017/06/22

    透明なる抒情が虹の光彩を滲ませて憂き身に流れ込むようだ レスピーギのピアノ曲とは視界に入っていなかった 忘れていたというより知らないのだ これほど出会いがないとはポピュラリティある作曲家でありながらどうしてだろうと先ず思った 資料によればレスピーギは教師としての仕事に短い生涯を拘束されていたようだ ヴァイオリニストとしてスタートしているところからピアノは愉しみと奥様が歌唱される伴奏に弾くばかりで 自作のコンサートにピアノ曲をという発想がそもそもなかったようだ 書き溜められたピアノ曲は他界後図書館へ寄贈されて他人の知るところとはならなかった ようやく発掘が始まったようでこれから一般に徐々に知られていくとのこと 関孝弘のピアノが功を奏して 少数ながらレスピーギのピアノ曲が紹介されたことは喜ばしい それにしてもこの軽やかなリリシズム薫る諸曲を聞かないのは勿体無い 先ずは”リュートのための古風な舞曲とアリア”からの6曲を聴こう わたしは管弦楽編曲より気に入った ご一聴を   

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     2017/06/21

    天上の遊びは無限に続く 見晴るかす蒼天の下 微笑みの絶えない人の語らいも飽きることがない ソナタが一際楽しげで愉悦に浸れる ラローチャとプレヴィンの心そのままに和やかに過ぎてゆく時の美しさに気分も弾む 一糸乱れぬ演奏がこのソナタの性格を映し出す ドラマがないと言えばそれまでだが 多くを失いまた得られず足元が定まらなかったモーツァルトが斯くも柔和で楽観的な楽曲を書こうとは 当時の流行に沿って創作したには違いないが 闇にいて光を失わなかったのがモーツァルトでもある 対話というにはあまりに一体感があり2台のピアノで弾いていることを忘れさせるアンサンブルを聴くと やはり奏者の人柄を思わずにいられない それは音楽に何を求めているかという問いの答えにもなる ラローチャは無垢にモーツァルトの音楽世界を愛している プレヴィンはモーツァルト以上にラローチャと演奏する喜びが溢れている そんな風に私には聞こえるのだがいかがだろう 音楽の友は真の友 音楽を通して見える人間の美しさに惚れないようじゃ音楽はできない プレヴィンはラローチャと一緒にピアノが弾けて幸せだったろう   

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     2017/06/21

    夏至の時節を迎えると 誕生日ということもあり 自分が生き物だという思いにとらわれる それも短い寿命の道を駆けている感覚が身を包む 屋久島の銘木にと欲張りはしない せめて鎮守の森の千年杉に次は生まれたい できればもっとゆったり流れる時間を生きられるだろう RVWの戦争交響曲の始めと終いでは楽曲の様子が違う 死の恐怖に晒された魂が彷徨っているには違いないが ”田園”は悲愁に染められた時間の中でどうにか世界を見つめる目に人間性の天秤が揺れてバランスを保っている その客観の象徴がナチュラルトランペットとソプラノの独奏だろう バケルスはこれをやや遠くに聞こえるよう加えている 名答だ 戦後書かれたにもかかわらず”第6”は恐怖が走り回り焦燥の傷が抉られていく無残さに目を背けたくなる 叩き続けられるドラム群が耳に痛い RVWの痛めつけられた精神がボロボロと欠けていくようで辛い しかしこれが無感動無感覚な人類への精一杯な呼びかけなのだ これに応えない人間社会に未来はない また戦争の夏がやってくる   

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     2017/06/20

    斯くも早く夢叶うとは 嬉しい ロマンチストを揺り起こす”ハープ” センチメンタリストを涙の泉へ引き込む”セリオーソ” アーティキュレーションの繊細にして完璧な表現はミロQの音楽性そのものだが ここにベートーヴェンは無辺の虚空を翔ける翼を得た すなわち自由 既存の格付けも崇拝も祭り上げられた尊像は破壊された ベートーヴェンが鎖を解かれただけではない 未来から来て出会うだろう音楽の精たちの生まれたままの手で触れ口に含むことができる存在にベートーヴェンは戻った 芸術は今生まれる 出会う人一人一人に音楽はある Op.18の時から分かっていた この二曲がミロQに最も似つかわしい音楽だと ”ハープ”はハープの異名を払拭して清新だ 交響曲でも協奏曲でもなくクァルテットでなければならない音楽の証明 四挺の同属楽器が完全なバランスで鳴らなければ成立しない音楽なのだ 同調も対抗もない 四挺は独立しながら伸び縮みする世界を形成している 独立と調和は決して崩れないにもかかわらず 個人も世界も自由なのだ ”セリオーソ”は厳粛でも真面目でもない ベートーヴェンは泣いている 泣き濡れるセリオーソはフィナーレに至って決然と立ち上がろうとする 最後は無理やり悲しみを振り切る 人間ベートーヴェンに出会える演奏と聴いた ご一聴を 

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     2017/06/19

    音楽に見る20世紀史 その昔”20世紀百人一曲”と題するアンソロジーを編んだことがある 20世紀に書かれた曲から百人の作曲家の一曲ずつを選び出してまとめたものだ これは酔狂人の座興に過ぎないが ラトルがBBCと組んで作った番組は見事な音楽史であり20世紀史となっている 楽曲をまるまる鑑賞することはできないがけれど ラトルが吐露しているように鑑賞の水先案内になっている 50人弱だが登場する作曲家は的確に選ばれている 選出基準は番組の中で触れられている 演奏紹介された楽曲も意を得たものだった ほぼ全ての楽曲はラトルの指揮で演奏したものが挿入されている ラトルが語ってナビゲートするから自ずと滲み出すラトルの音楽観に感銘と共感を覚えた 間も無くイギリスに戻るラトルがいかなる音楽世界を開陳して演奏活動をするのか興味が尽きない 音楽に未来を望む友よ ぜひ一聴を     

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