ako  |  神奈川県  |  不明  |  2010年08月17日

ピアノでバッハを弾くピアニストは沢山いるが、やはりリヒテルが最高である。クレスハイムもインスブルックも、それはそれで最高級である。無論グールドなど問題にならない。リヒテルは、バッハにチェンバロの要素を入れない人であるが、そこが素晴らしいのである。この録音は古いためか、初めのほうの平均律は、チェンバロに似た響きが少ししたが、徐々に精神性の深い演奏へと変わっていき（なぜそう思ったのだか自分でもわからない）最後には圧倒的な説得力が残った。クレスハイムの残響を考慮した世界とは、別の「リヒテルの平均律」であったが、若い時のためか、ややテンポが速いような気がした。個々の曲同士の対比よりは、全体として一貫性を重んじているような印象を受ける。２巻はないのだろうか。協奏曲はいずれも名演。ワタシでも弾けるイタリア協奏曲であるが、つまらない曲と思っていた自分を反省した。オケ付き協奏曲も素晴らしい出来ばえで、あらためてバッハとリヒテルにたいする敬愛の念を深くした。これもリヒテルの誠実な演奏のおかげである。リヒテルはオーディオが存在する限り、永遠に生き続けるであろう。

 

ジョーカー  |  福島県  |  不明  |  2010年06月15日

正直、クレスハイム盤もインスブルック盤も、いまいちと思っている方、必聴。リヒテルの平均律のベスト盤だと思います。若き日の、粗削りだが、エネルギーに満ち満ちた、まだ、完成される前のリヒテルの青春の記録。

 

おっさん  |  神奈川県  |  不明  |  2010年05月30日

　古い録音なので音はちょっと悪いけど、そんなことは関係ない名演です。このころすでにリヒテルのバッハ演奏は基本的に完成していたことがわかります。彫りが深く、骨太。別世界へ連れて行ってくれます。リヒテルファンなら必聴盤と言えるでしょう。

 

ネコーシカ  |  京都  |  不明  |  2008年11月08日

ささくれ立った私の心に深く染み入るのは、リヒテルのピアノの音だ。 そして、抽象性の高いバッハの音楽こそが、私の心を癒してくれる。

 

マクガフィン  |  宮崎県  |  不明  |  2008年06月29日

まさに宝のような演奏。 この演奏があれば、他のバッハの音楽はいらないとまで言い切れる。なんと素晴らしい演奏たちなのだろう。

 

ゴロンロネーン  |  VIP席  |  不明  |  2008年05月04日

神が宿るということを知らしめてくれる名演奏。 ヴェデルニコフとの共演も実に興味深い。 平均律に関しては、この盤と、クレスハイムのRCA盤があれば、他の演奏はいらないだろう。

 

りひ狂  |  三河  |  不明  |  2008年04月04日

「入手困難」で随分待ちました。やっと届きました！　平均律はクレスハイムの過度な残響と上ずった音感が少しでも解消されてればいい位の軽い期待度でしたが、解消＋若々しく（さほど演奏年に差はないが）かっこ良いライブに驚！　素晴らしいです…。尚、実はｳﾞｪﾃﾞﾙﾆｺﾌとの２台ピ協が本命でしたが、凄演です。これがリヒテル談「どちらが１stかわからない位の名演だった」とある演奏でしょうか。また若い頃のバッハも素晴らしく、音質良好。待った甲斐がありました。感無量です。

 

KURO  |  福岡  |  不明  |  2007年04月24日

リヒテルの平均律は定盤中の定盤ですが、できれば良い録音で聴きたいもの。そういった意味からも貴重なＣＤとなりそうです。他のバッハの演奏もまとまって聴けるのも魅力。Veneziaレーベルさんに感謝いたします！

 

もくでん  |  兵庫県  |  不明  |  2007年04月21日

69年モスクワ・ライブの平均律第1巻（第1巻のみで、第2巻は演奏されておりません）は以前、Russian Revelationから出ていたもの。第15フーガで一瞬大きく崩れる傷はありますが、全曲を貫く力強さ・集中力は本当に素晴らしく、また録音も音像の近さ・明瞭さでインスブルック・ライブを大きく上回り、リヒテルの平均律を愛好する方なら必聴の記録と言えましょう。極めて入手困難な音源でしたが、信頼出来るレーベルからの待望の復活を本当に嬉しく思います。