【中古:盤質A】 『ホフマン物語』全曲 クリュイタンス&パリ音楽院管、ゲッダ、シュヴァルツコップ、他(1964−65 ステレオ)(2CD)
商品ユーザレビュー
-
(3 件)
-
(0 件)
-
(0 件)
-
(0 件)
-
(0 件)
検索結果:3件中1件から3件まで表示
-
mari夫 | 東京都 | 不明 | 2017年09月07日
何故か3集めのクリュイタンス・ボックスに収められなかった「ホフマン物語」の新録音。と言っても半世紀以上前のものだが。48年の旧盤も時代なりには音は悪くなかったが、こちらは64年、クリュイタンスものとしては最後期で、従って音も「ボリス」と並んで良好。今は亡きパリ音楽院の美音が十分に味わえる。フォーレのレクイエムもそうであるように、新盤は概ね好評だが、一部にはあまりに国際的でフランス的な香りを失っていると言う批判もあるようだ。フォーレ共々、歌手のメンツは確かに純フランスではない。カラヤンの伝記で知られるリチャード・オズボーンのリーフレットによると、国際的なスター・オンパレードにしようとしたのは当初の企画者レッグだったらしく、彼はオランピアにカラスを、ニクラウスにはルードヴィッヒを起用しようとしたのだという(他にも悪党たちにディースカウとかギャウロフとか)。いやはやうへっというくらい凄いね。彼のEMI退任でそれも後退したわけだが、それでも十分にオールスターだ。批判をする人々はそれが気に喰わないのだろう。旧盤のオペラコミークのいい意味での場末感と言っていいすぎならローカリティは確かにここにはない。しかし、オッフェンバッハはこれでオペレッタではなくグランド・オペラをやりたかったのだという。ならばこれもありではないか?夫君の退場にも関わらず残った(?)シュヴァルツコップにもドイツ的すぎるというのが概ねの批判であるというが、オズボーンはそれに対してもオッフェンバッハ自身Herr を付けて呼ばれていたんだ、と軽く反論している。ドイツ人(ユダヤ系だが)なんだよ、だから純正フランスでなくても良い。私は普段よりアクの強い歌にしているシュヴァルツコップは役にうってつけだと思うし、とにかく歌手のレヴェルはさすがだと思う。元々小さな小屋でこんなに多才な役を組めないという事情で兼役とか、省略とかしていただけだから、そういう状況と違う今となってはオールキャストはありだと思う。とりわけ最後の方でのクリュイタンスの優雅とスケールを併せ持った指揮振りもまた見事。ロスアンヘレス(素敵だ)が病気とか出産で、結局タイムオーバー、オケ部と彼女の声は別どりだったというエピソードも書かれている。 この盤へのもう一つの留保は、クリュイタンス死後に色々と出てきたオッフェンバックの新しい譜面を加えた改訂版より旧いシューダンス版だということだが、これは如何ともし難い。しかしそれでも完成された版ではないのだし、オッフェンバックは上演してみてから色々と手を加えた人らしいので、どこまでいっても完成版でないことには変わりがない。ということで、私は支持派に廻りたい。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
ユローヂィヴィ | 大阪府 | 不明 | 2011年07月14日
ズボン役のニコラウスをテノールに歌わせるというところだけが疑問に思っただけであとは文句のつけようがない。 タイトル・ロールのニコライ・ゲッタが素晴らしい。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
-
シルズファン | 香川県 | 不明 | 2010年06月22日
昔から超有名な演奏。女声三役に限って言えば、これを凌ぐことはまず不可能と言っていい。ダンジェロは声が可愛くてコロラトゥーラ完璧、もともとお人形さんキャラなので機械人形オランピア役にはぴったり。シュヴァルツコップの妖艶さはホフマンでなくともコロリとまいってしまいそうだし、ロス・アンヘレスの可憐さはホフマンでなくとも守ってやりたくなること間違いなし。いずれもそれぞれの役のベストであろう。ゲッダはあいかわらずウマイし、クリュイタンスの指揮は思わず「オッフェンバックってやるじゃん」と言いたくなるほど、楽器の歌わせ方がお上手。この値段で手に入るようになったのはありがたい。よほどのことがない限り、「ホフマン物語」を楽しむにはこの盤だけで十分である。(よほどのことと言うのは、たとえば私みたいに女声三役を何が何でもシルズ(!)で聴きたいというどうしようもないヤカラのことであるが)4人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:3件中1件から3件まで表示