シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

CD 【中古:盤質A】 Orch.works Vol.3: R.kempe / Skd

【中古:盤質A】 Orch.works Vol.3: R.kempe / Skd

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (3 件)
  • ★★★★☆ 
    (0 件)
  • ★★★☆☆ 
    (0 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:3件中1件から3件まで表示

  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2013年02月10日

    R・シュトラウスの管弦楽曲の演奏史上でも最高の名全集とも評される歴史的な名盤(ただし、協奏曲集を除く。)がついにシングルレイヤーによるSACD化がなされることになった。ルドルフ・ケンぺは、ほぼ同世代の指揮者であった帝王ヘルベルト・フォン・カラヤンが、ベルリン・フィルなどとともに豪壮華麗な演奏を繰り広げたことや、膨大な数のレコーディングを行うなど、華々しい活躍をしていたこと、そして指揮者としては、これから円熟の境地を迎えるという時に急逝したこともあって、現在においても比較的地味な存在に甘んじていると言える。芸風は異なるものの、職人肌という点においては共通している先輩格のカール・ベームが、当時隆盛期にあったイエローレーベル(DG)に、ウィーン・フィルとともにかなりの点数の録音を行ったこと、そしてケンペよりも長生きしたことも、そうしたケンペの地味な存在に甘んじているという状況に更なる拍車をかけているとも言えるだろう。しかしながら、ケンペの存命中は、帝王カラヤンの豪壮華麗な演奏に対置する、いわゆるドイツ正統派の質実剛健な演奏をする指揮者として、ケンペはベームとともに多くのクラシック音楽ファンに支持された指揮者であった。そのようなケンペの偉大さは、昨年ESOTERICからSACD盤(限定盤)が発売されて話題となったミュンヘン・フィルとのベートーヴェンの交響曲全集や、数年前にXRCD盤が発売されたミュンヘン・フィルとのブラームスの交響曲全集、ブルックナーの交響曲第4番及び第5番などと言った名演にもあらわれているところである。しかしながら、これらの名演を大きく凌駕するケンペの最高の遺産が存在する。それこそは今般、本セットを含め3つのセットに分けた上で、シングルレイヤーによるSACD化(全部でSACD10枚)がなされて発売されるR・シュトラウスの管弦楽曲全集であると言うのは、おそらくは衆目の一致するところではないだろうか。本管弦楽曲全集には、2つの交響曲はもちろんのこと、主要オペラからの抜粋などもおさめられており、正に空前にして絶後のスケールを誇っていると言っても過言ではあるまい。ケンペによるR・シュトラウスの各楽曲へのアプローチは、例えば同じくR・シュトラウスの楽曲を十八番としていたカラヤンのように、豪華絢爛にして豪奢なものではない(かかる演奏も、私としては、あり得るべきアプローチの一つとして高く評価している。)。むしろ、演奏の様相は、質実剛健そのものであり、いかにもドイツ正統派と称された指揮者だけに、堅牢な造型美と重厚さを持ち合わせたものと言える。かかる演奏は、R・シュトラウスと親交があり、その管弦楽曲を十八番としていたベームによる演奏と共通しているとも言えるが、ベームがいい意味においては剛毅、悪い意味ではあまり遊びの要素がない四角四面な演奏とも言えるのに対して、ケンぺの演奏には、カラヤンの演奏にようにドラマティックとは言えないものの、より柔軟性に富んだ劇的な迫力を有している言えるところであり、いい意味での剛柔のバランスのとれた演奏ということができるだろう。本盤には、R・シュトラウス管弦楽曲全集第3集として、交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」や家庭交響曲、交響的幻想曲「イタリアから」、交響的断章「ヨゼフ物語」、そして楽劇「サロメ」から7つのヴェールの踊りがおさめられている。いずれも前述のようなケンぺの芸風が如実にあらわれた剛柔のバランスのとれた素晴らしい名演と高く評価したいと考える。そして、このようなクラシック音楽レコーディング史上の歴史的な遺産とも言うべきケンぺ&シュターツカペレ・ドレスデンによるR・シュトラウスの管弦楽曲全集が、未使用のオリジナル・アナログ・テープを基にシングルレイヤーによるSACD化がなされたのは、近年稀にみる壮挙とも言うべきである(協奏曲集が対象にならなかったのはいささか残念であり、それは別の機会を待ちたい。)。長らく国内盤では廃盤であり、輸入盤との比較になるが、音質の鮮明さ、音場の拡がりなど、どれをとってもそもそも次元が異なる圧倒的な音質に生まれ変わった。1970年代初のスタジオ録音であるにもかかわらず、ドレスデン・ルカ教会の豊かな残響を活かした名録音があたかも最新録音であるかのように変貌したのは殆ど驚異的ですらあると言えるだろう。いずれにしても、このような歴史的な名盤を、現在望み得る最高の高音質で味わうことができるようになったことを大いに喜びたい。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    J.BRAHMS  |  神奈川県  |  不明  |  2013年01月22日

    CDで聴いていましたが、演奏は素晴らしいと思うのですが、余りにぼやけた音で本質まで理解できなかったと思います。今般このSACDシングルレイヤーで聴き強烈な洗礼を浴びた気持ちです。何よりもケンペ・SKDの気迫を強く感じ、個々の楽器奏者の演奏にかける強い意志まで感じ取れます。40年前の記録が鮮やかによみがえり、現代に強く訴える力を持っています。他の第1、2集も高いのは承知で予約しました。但しEMIはもっと1枚あたりの収録時間を長く取るべきです。クレンペラーのベートーベンを例に取れば、余りに収録時間が短すぎます。その内に顧客が離れて行く可能性があり、今はいい気になって売れても現状のままではいずれ売り上げも落ちると思います。又、SACDケースの安っぽい広告はセンスも無く、止めるべきです。

    12人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    djb  |  UNITED KINGDOM  |  不明  |  2013年01月15日

    At last these recordings have been transferred showing their great qualities There may still be some faults apparent from the original master tapes but this is the best you will hear. The sinfonia domestica is now quite superb and the best ever; and on volume two the Heldenleben has at last been transferred correctly with no break where the original LP side break was. If you can afford it well worth the money!

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:3件中1件から3件まで表示