【中古:盤質A】 交響曲全集、『鐘』、『死の島』、交響的舞曲 アシュケナージ&コンセルトヘボウ管(3CD)
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CHOPINIST | 大阪府 | 不明 | 2013年01月26日
3曲の交響曲が収録された2枚組を、4年ほど前に購入して以来ずっと愛聴してきました。ですが、他の方も触れておられるとおり、その2枚組は一番有名な第2番の真ん中の第2楽章が終わったところでディスクを入れ替える作業によって、どうしても興を削がれてしまいます。それに、交響曲以外の録音、つまり交響的舞曲、交響詩『死の島』、詩曲『鐘』の3つは、交響曲に比べればデジタル録音での名演が少ないので、このアシュケナージと名門コンセルトヘボウ管の録音はぜひ聴いていただきたいものです。ですから、ぜひこの3枚組のセットをおススメします。内容に関しては今さら言うことはありません。速いテンポの楽章でギクシャクしているところがあるのも確かです。それでもアシュケナージの作曲者への思い入れ、名門コンセルトヘボウの高い技術力、そして英デッカの録音の優秀さの3点には、どんな歴史的録音も、また最新のDSD録音をも上回る魅力があります。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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manmansaru | 神奈川県 | 不明 | 2012年05月31日
「革命」で指揮者としてのアシュケナージには興味を無くしていたのですが、こんなにロマンに溢れ覇気のあるときもあったのですね! CD一枚あたりワンコイン、あなたは10分で食べ終わるランチにしますか?それとも悠久の大地と憂愁のゴージャスな75分になさいますか? (4枚組み用のCDケースなので少々嵩張ります。)4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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mio | 東京都 | 不明 | 2012年04月27日
多くの方と同様、第2番を聴いて、他の曲の「ロマンティックなアダージョ」を期待して交響曲全集に手を伸ばしましたが、第2番が最も愛される理由が理解できました。 3曲の交響曲を並べて聴くと、第2番(1907)は奇跡に近い存在に思えます。二十歳代前半の第1番(1895)は、いろいろなものを詰め込みすぎて、結局、何が言いたいのか訳が分からないものが出来上がってしまったような印象を受けました。六十歳代半ばに作曲された第3番(1936)は、すでに楽想の創造力が枯れ果てて、捻り出したメロディを苦し紛れにつなぎ合わせた感があります。 他のところのレビューでも述べたのですが、結局、他の曲の「ロマンティックなアダージョ」の発見を諦め、皆さんのレビューを頼りに、この第2番の「最もロマンティックなアダージョ」を探して、老舗のオーマンディの全曲盤、定番のプレヴィン盤2種、プレトニェフ盤、マゼール盤、ゲルギエフ盤2種、フィッシャー盤、ザンデルリンク盤、そしてアシュケナージ盤と本全曲盤を集めてきました。 でも、いつもこの演奏に戻ってきてしまいます。魅力は、豊潤で伸びのあるしなやかなコンセルトヘボウの表現力とデッカの柔らかなホールトーンの録音、そして、凡庸、無味乾燥とは無縁の清冽で丁寧なアシュケナージの曲運びでしょうか。 若い方は別のイメージを持たれるかもしれませんが、この曲の全体を支配している「懐かしい過去から吹いてくるような風」と「溢れ出てくる想い」をこれほどまで表現してくれているCDは今のところ他にはありません。還暦を迎え、その思いは一層強まっています。 他の2曲の交響曲の演奏についても、アシュケナージとコンセルトヘボウの演奏、デッカの録音の質の高さに変わりはありません。 なお、アシュケナージの全曲盤は交響曲3曲だけの2CDのものと「鐘」、「交響的舞曲」、「死の島」の管弦楽曲を含んだ3CDのものがありますが、2CD盤は肝心の第2番の第1、2楽章が1枚目、第3、4楽章が2枚目に分かれてしまい興ざめですので、私が購入した2CD盤ではなく、この3CD盤を選択された方がよいかと思います。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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盤鬼hmv11 | 福岡県 | 不明 | 2011年08月01日
小生もこのレヴュー欄を参考にやっと念願の盤に辿り着くことができた、寄稿された諸兄には感謝の念を禁じ得ない。さて当盤を手にしてからかなり経過したが、未だに聴き飽きるどころか他盤を聴くごとに増々魅惑の泥沼にハマっていくような状況下にあり、「こうあって欲しい」という念願を100%具現化してくれたかけがえのないCDである。それぞれ感性の違いや個々の思い入れも有ろうが、演奏精度・録音バランス(F&Dレンジ)・明確な定位・空気感の掌握など何れをとってもほぼ非の打ちどころのない作品に仕上がっている。諸兄の仰せの通りまさに【奇跡】に近いが、好演を生かすも殺すもバランスエンジニアの感性と収録技術如何によるものだという認識を新たにするものである。そして当盤の音たるや決して鮮鋭とは言い難いのだが、このホール独特のほの暗く深みのある渋い響きは感涙ものである。小生の愛聴盤にハイティンク/RCOのチャイコ交#5があるがやはり同様な雰囲気が漂う。こちらは70年代のアナログ録音ではあるが24bitマスタリングで遜色ない。よい響きのホールが優秀なオケを育むとはよくぞ言ったものだ。やはり驚異のアンサンブルを誇るオケが有ってこその成果であると思わざるを得ない。しかしながら当ホールも地盤沈下による補強工事の結果微妙な響きの変化が生じたとの話を聞いている。コンサートプレゼンスを重視する小生としてはやはり美しい響きのホールでのセッションを望むものである。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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生で聴かなければ | 大阪府 | 不明 | 2011年07月23日
作品自体も素晴らしいし、アシュケナージの指揮も上手いのだが、特筆すべきなのはコンセルトヘボウ管の音! 未だ“いぶし銀のように輝く”とも言われていた、ハイティンクが音楽監督の頃の録音。 現在のコンセルトヘボウ管から消えてしまった、弱音での楽器間の絶妙なバランス。 低弦が正面から“ドーン”と力づくで押し出して来るのではなく、底から“グヮーン”と響き渡って来る重厚な音・・ “鐘”はメンゲルベルクとコンセルトヘボウ管にラフマニノフが献呈したゆかりのある作品でもあります。 録音状態もかなり良いし、オーケストラとしてのコンセルトヘボウの良さを捉えています。 アシュケナージの指揮は、テンポの取り方が多少ギクシャクしている部分もあります(特に1番の第4楽章・第2の第2楽章)が、コンセルトヘボウ管からこれだけの音を引き出している点は高く評価すべきでしょう。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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meji | 神奈川県 | 不明 | 2011年05月08日
録音の神様ケネス・ウィルキンソンとその一番弟子であるコリン・ムーアフット、二番弟子ながらもその後師匠に勝るとも劣らない技術で、黄金のDecca時代の最後を担った名手ジョン・ダンカーリーらが協力して収録した、まさに夢のような録音。そして予想通りその音響たるや、最新のDSD録音すら寄せ付けない驚異的な高みにある夢のような超ハイファイ録音だ。ラフマニノフの多彩なオーケストレーションのディテールと迫力をここまで完璧に納めた録音は存在しないといって過言ではない。通常のCDより1オクターブ以上伸びた低域と高域、コンセルトヘボウのたっぷりとしたレゾナンスとミクロディテールとの信じ難いような両立だけをとってみても、この録音の凄さが分かるだろう。この後ダンカーリーはコンセルトヘボウでシャイーらと「夜の歌」「マンフレッド交響曲」「展覧会の絵」といった超優秀録音を生み出していくのだが、その源流には師匠と一緒に録った本録音があったとはうかつにも認識していなかった。凡庸の権化ともいえるアシュケナージだが、ここでは意外にも濃厚かつダイナミックな表現でラフマニノフのロマンティシズムを描ききっており、彼の指揮者としてのベストフォームを見ることができる。ラフマニノフの交響曲は本ディスクだけあれば他はいらない。8人の方が、このレビューに「共感」しています。
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うさ二郎 | 愛知県 | 不明 | 2010年11月24日
ドライブ感、ノリがよい意味でアマチュア的。 今のアシュケナージならこうはならないだろう。 こうあらねばという縛りにとらわれず指揮した結果だと思う。 オーケストラも上手く、その上録音が良い。奥行きを感じ立体感がある。これぞデッカサウンド。 デジタル録音の初期によくここまで鮮明な録音を残してくれた。 唯一無二の交響曲全集になるであろう。 私を購入に導いてくれたユーザーレビュー投稿者の皆さんに感謝。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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一人のクラシックオールドファン | 芦屋 | 不明 | 2009年03月20日
アシュケナージの指揮者として成果はまだ結論を急ぐ必要はありませんが本ラフマニノフ交響曲はアシュケナージにとって同作曲家のピアノ協奏曲に何回か挑戦しているだけに看過出来ない領域なのでしょう。指揮者でそんなに・・4〜5年経った頃の収録、ラフマニノフの大波小波の連綿たる情緒ある旋律美はオーケストラのACO自体の音色にマッチしており逆に指揮者の腕前がどの程度反映されているのかはともかく貴重な全集盤・・。結構独特の色彩的和声の波の交響詩の方が面白く聴けこの点を買って素晴らしいランクへアップとしました。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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たま | 不明 | 2008年12月24日
寒〜ぃ北国の吹雪を、家ん中の暖炉の近くで聞(聴)いとる様な…そんな音(-∀-;)1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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レオナルド | 日本 | 不明 | 2008年10月13日
アシュケナージのロマンティックな性格と指揮の経験が浅かったことが素直な感情移入につながり、RCOの素敵で量感あふれる音が美しくてメランコリックなメロディーラインを纏綿と奏でていきます。今のアシュケナージでは作為が目立って、このような演奏はできないかもしれません。ビギナーズラックというと言い過ぎかもしれませんが、RCOのお陰ですね。RCOは実直な指揮者が似合うように思います。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ボブ | 福島 | 不明 | 2007年09月30日
臨場感、奥行きなど申し分なし。音質も納得いくものである。アシュケナージのラフマニノフはどれもすばらしい。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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NOBO | 東京都町田市 | 不明 | 2007年06月10日
入手したので再投稿。いや、このサウンドは実に素晴らしい。DECCAの卓越した技術が捉えたACOの渋い音色!ほの暗いホールトーン!渦巻く情念が湧き上がってくるような音場感。演奏は当然第一級。交響曲第2番など、ゲルギエフとは比較にならないシンフォニックな出来栄え。惚れ惚れする音響にたっぷり浸れる。尚、下で”舞踊組曲”とあるのは”交響的舞曲”の誤り。失礼。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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NOBO | 東京都町田市 | 不明 | 2007年03月04日
”死の島””舞踊組曲”のカップリングの国内盤しか聴いていないが、素晴らしかったのでこれを購入することに。特に”舞踊組曲”のほの暗い音色のオケが壮絶なリズムを刻む様には心底まいった。深々とした音響の渦に呑み込まれるこの快感。これなら交響曲もと大きな期待を寄せている。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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真如堂 | 京都市 | 不明 | 2006年08月12日
アシュケナージはきっとラフマニノフを演奏するために生まれてきた人なのだと思う。ちょっとシャイながらロマンの色気に純真で、それを全身に押し出す事には恥じらいがない。彼のラフマニノフ演奏の成功の秘訣はピアノ技巧の裏付けよりもやはりセンスの適合なのだ。それを示すのがこの交響曲全集。派手さを好む向きには食い足りないかもしれないけれど、これは決して無難な優等生演奏ではなく、長く付き合えば分かる味わい深さがあります。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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たーこ | 京都府 | 不明 | 2006年08月12日
やっぱりアシュケナージのラフマニノフの交響曲は最高です。近いところではヤンソンス、その昔はプレヴィンという名演はありますが、ここに戻ってきてしまうんですね。普通は交響詩「死の島」や交響的舞曲くらいで済ませてしまうカップリングも、大作の詩曲「鐘」が入っているところがまたニクい。 録音、演奏どれをとっても優秀。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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