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モンテヴェルディ(1567-1643)

CD 聖母マリアの夕べの祈り パロット&タヴァーナー・コンソート

聖母マリアの夕べの祈り パロット&タヴァーナー・コンソート

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    マスター・ヘルシー  |  岡山県  |  不明  |  2018年11月06日

     自分が最初に聴いたヴェスプロはガーディナー新盤だった。国内盤が店頭に売られていて、何となく購入したわけだ。後で調べるとレコードアカデミー賞大賞を受賞しており、最も理想的な演奏と名高かったことを知ったわけだが…。確かに聴けば教会音楽らしからぬスピード感が溢れていてダイナミックな演奏は現代的で素人でも受け入れやすいものであった。そこから聴き混み、他の名盤を聴きたくなったのであるが、これが大層困難を極まった。なにせ最初に聴いたガーディナー新盤は教会の典礼に従ったものではなく、純粋にモンテヴェルディの曲のみで構成されており、2種類のマニフィカトも収録されているという、言わば完全版であることが原因だったのだ。そのガーディナー新盤を見本にして他の名盤を探そうとしたわけだからなかなか見つかりはしない。結局それに見合うもので見つかったものはシュナイト盤、アレッサンドリーニ盤、最近でレコードアカデミー賞音楽史部門受賞で名高いマレット盤のみ。さらにマレット盤(日本語訳付き)のライナーノーツでマレットの言葉引用で「何より《夕べの祈り》は完璧に仕上げられた作品であり、調整の必要は全くないと、私は確信している。典型的な典礼の習慣と合致させる目的でグレゴリオ聖歌や器楽曲を付け加えることは、私には無駄な(あるいはさらには有害な)ことであると思われる」 もはや他の大半の名盤をディスっているとしか思えないぶった切りの言葉であるが、確かに共感出来る部分はある。目当ての作曲家の曲以外の曲が随所に挿入されていれば違和感があるし、邪魔ですら思ってしまうこともある。しかし、マレットの言葉を全て受け入れるとそれこそマクリーシュ盤、サヴァール盤、クリスティ盤、ヤーコプス盤、ガリード盤等々と超大型の名盤すらも脱落してしまうことになってしまう。それではさすがに勿体ないだろうと思い、典礼的演奏よりの名盤を探そうと思い、手にしたのが本題となるパロット盤である。  ここからが本題であるが、パロット盤は典礼系の名盤の中では最も有名で規範として名高く、新盤が出る度に比較対象として挙がるほどらしい。さて、実際聴いてみると色々と驚かされることがあった。パロット盤はガーディナー新盤以前に収録されたものであるが、すでにマクリーシュやアレッサンドリーニが取り入れていた合唱の各パートをソリストに担当させること、さらにクリスティが典礼系のヴェスプロでチーマ作曲の器楽曲を取り入れたこと等はすでに時代を先駆けて実践されていたことだ。演奏形態の先駆けのみに腐心されず、演奏自体は静謐かつ荘厳であり、教会音楽らしい神々しい響きに満ちた見事な演奏。演奏が厳かであることからグレゴリオ聖歌やチーマ作曲の器楽曲挿入も全く邪魔にならなかったことがさらに驚き。何よりも美声の女王と讃えられたエマ・カークビーを始めとする超精鋭のソリスト陣の純粋無垢なハーモニーの素晴らしさはアレッサンドリーニ盤をも凌ぐかもしれないほどであった。ついでに収録されている「倫理的・宗教的な森」から抜粋された名曲も素晴らしい。  このパロット盤のお陰で典礼系のヴェスプロも聴きたくなったことは言うまでもない。さらに倫理的・宗教的な森の全曲収録されているものも欲しくなるぐらいに。さて、次はまだ入手しやすいヤーコプス盤かクリスティ盤を手にしようかと思うところ。

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    クラシカ  |  福島県  |  不明  |  2014年11月23日

    後期ルネサンスと前期バロックの様式をあわせもつこの曲の演奏には、やはりルネサンス寄りの演奏とバロック寄りの演奏とが存在します。ふたつの要素のブレンド比率によって、演奏はさまざまな性格になり得ますが、このパロット盤はルネサンス寄りの演奏といえそうです。当時の慣例に従い、曲間にアンティフォナ(グレゴリオ聖歌)やほかの作曲家による器楽ソナタを挿入しているタイプで、曲順が一般的なものと入れ替えられている部分もあります。その姿勢が示しているとおり、典礼的な印象が強い演奏です。 冒頭から色調が暗く、文字どおり【晩課】であることを意識させます。当時の、夕暮れから夜のはじめの教会にゆらめく蝋燭の灯が見えるようで、もしそこまで考えてこのトーンを表現しているのだとすれば凄いことだと思います。無垢な美しさが光る演奏で、とくに独唱陣はすばらしく、ソプラノのカークビーの美声が味わえるのもこの演奏の強味でしょう。 地味とも感じられる演奏なので、初めてこの曲に触れる方にはあまりオススメしません。この曲にある程度親しみ、何種類かの演奏に触れたことのある方にこそ聴いていただきたい演奏です。

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