【中古:盤質AB】 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 イリーナ・メジューエワ(ピアノ)(2CD)
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M | 愛知県 | 不明 | 2015年11月05日
バッハの平均律クラヴィーアというと第1巻では集中力をもって聴けるのは前奏曲とフーガの1番から3番まで位で、それ以降を通して聴くのは仕事のような感覚がしてしまうのが過去の例だった。その理由として音楽的密度が比較の上で下がって来ることもあると考えられる(無伴奏ヴァイオリンでシャコンヌと他の曲の差のようなもの)が、どちらかというと音楽的重点があるフーガが、単なる音の運動や練習曲風に聴こえてしまっていたことが大きな理由であると思われる。そこから新たな地平を私に切り開いてくれたのが、このメジューエワの演奏である。全曲を通して何曲かのフーガは音楽的充実感を伴って聴くことができた。その理由として一般的な意味でのポリフォニーの処理の腕前の良さもあるのだが、明快なタッチと透明感のある音色でもって、ポリフォニーの中にある和声に他の演奏より克明に光を当てていることが、フーガに重層的魅力を与えていると考えられる。そのような演奏を可能にしたのは何かと考えると、彼女のエンサイクロぺディア的なレパートリーの広さから来る懐の深さではないか?限られたレパートリーの中で天才的な音楽性を発揮するアルゲリッチとはある意味、芸術のあり方が対照的ともいえるだろう。又、このメジューエワやギーゼキング、アシュケナージのように複数の作曲家の全集的録音をしている音楽家の共通する特質について一度は論じられる必要があるだろう。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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グラーネ | 不明 | 不明 | 2015年08月06日
7月30日のレヴューに追記しますね。敢えて書かなかったのですが、関係者の方から一般発売前にCDを頂いて、聴いています。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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アンフォルタス | 神奈川県 | 不明 | 2015年07月30日
第一番ハ長調のプレリュードが鳴り出した瞬間に、どこまでも透明な世界が広がっていき思わず息を呑んだ。なるほど、グノーがアヴェ・マリアの旋律を乗せたくなる演奏とはこのイリーナさんのような演奏のことであろう。 前作のゴルトベルクも名演であったが、この平均律もイリーナさんがまさに明鏡止水の境地に達した数ある平均律の中でも屈指の名演。 イリーナさんご自身も「平均律のフーガはとてつもなく難しい。それは技術的にも精神的にもです」と仰っていたが、下手な演奏だと単なる指の運動になってしまうフーガだが、イリーナさんのフーガは音数の向う側に広がるバッハの精神を見事に音として具現化している。 ご本人に「平均律でのリサイタルをぜひ」とお話しをした。 イリーナさんも「いつかやってみたいですね」 平均律でのリサイタルを切に願う。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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