『魔弾の射手』全曲 ケーラー演出、ティーレマン&ドレスデン国立歌劇場、M.ケーニヒ、ツェッペンフェルト、他(2015 ステレオ 日本語字幕付、解説付)(4K ULTRA HD)
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TOCHIPAPA | 広島県 | 不明 | 2019年10月02日
ティーレマン贔屓なので甘めですが、音楽は最高です。 演出も、いろんなものに興味をもって楽しむことのできる知的好奇心のある方には十分楽しめる作品だと思います。 私には、ドイツ人というのはナチス風にして何を語りたいのかわかりませんが、そういうのにもだいぶ慣れましたのと、前半から終盤の入りにかけてはさほどナチスだドイツだという押し付けもなく抵抗なく音楽を楽しめていました。 狼谷の描写や小道具も愉快ではないが、ツェッペンフェルトの存在感で相殺された感じがしました。 ただ、オットカールが登場してから、その性格つけがどうしてもこのオペラに合わないという違和感がぬぐえず、隠者の風貌の必然性もわからず、それでも音楽のよさに酔いしれてクライマックスの大団円、あーあ、やっちゃった・・・・って感じ。 ナチスっぽくしただけじゃもの足らず何か意味ありげに見せたかったんでしょうかね・・・ 私自身の許容範囲が狭いので、気に入ってる方には申し訳ありません・・・・0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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好事家 | 千葉県 | 不明 | 2016年09月02日
ナチス・ドイツ台頭期とおぼしき時代設定です。ヨーロッパでは今や当たり前の読み替え演出ですが、狼谷の場などはこういう選択もありかと思います。ただし不気味というよりはグロテスクな感は否めません。ティーレマンの指揮はいかにもドイツ風の重厚なものですが、狩人の合唱はすごくテンポが速く消化不良気味です。声楽は概して好演と思います。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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熟聴熟年 | 京都府 | 不明 | 2016年03月27日
レコード芸術誌4月号で長木誠司さんが演出に焦点を当ててレビューを書かれ「特選」ではなく「推薦」に止めておられたため、演奏を主体に一言申し上げる(演出に対するレビューに異論を唱えるものではない)。詳しい経緯は省略するが、実は初めて買ったクラシックのレコードがカイルベルト指揮の魔弾の射手抜粋で、以来、この曲の録音はその殆どを興味を持って聞いてきた。独墺系指揮者の本当に久しぶりの新録音となる本盤を大いなる期待とともに聞いたが、オーケストラの重心の低い分厚い響き、落ち着いたテンポでドラマの推移や人の心理を的確に描き出すティーレマンの指揮、ツェッペンフェルトのカスパルを筆頭に粒の揃った歌手陣とも期待どおりで、久しぶりにこの曲を堪能させられた。第3幕において、曲順を入れ替え、フィナーレの試験射撃に繋がる前奏曲と狩人の合唱を後ろに持っていたアイデアも納得できる。オペラの新譜CDが死滅状態に近づきつつある現在、CDに拘らず映像メディアも活用しながら、モーツァルトを除く独墺系のレパートリーを着々と録音しているティーレマンについては、映像作品でも、時には音だけじっくり聞くことを強くお勧めしたい。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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