ひのき饅頭  |  愛媛県  |  不明  |  2005年07月19日

シューベルトの未完成には、舞曲のリズムが隠れています。歌重視や劇的な演奏はあるのですが、この演奏は、旋律を構造的に支えるリズム再現の極めつけです。冒頭から、旋律線の刻みにあわせて、何かの舞踏が顕在化します。その舞踏の主体がふと立ち止まり振り返り・・これは凄い。生々しい。こんな演奏聴いたことが無いです。完璧なシンボル言語の解釈。このシューベルトの「死の舞踏」をここまで再現するとは凄すぎます。ちなみにこの演奏、舞踏の在り方の変容が実にリアルです。最高最上のシューベルトですね。