【中古:盤質A】 4手と2台ピアノのための作品全集 イングリッド・トルソン、ジュリアン・トゥルバー(2CD)
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まーきー | 徳島県 | 不明 | 2012年06月26日
ピアノという楽器は同時に10個の音が出せますが、さらに連弾ともなると20個の音が同時に出せることになり、表現の幅が大きく広がります。ところが、連弾用の曲は独奏曲に比べると非常に少なく、連弾を目的としたユニットもさほどいないのが現状です。ピアノと他の楽器の組み合わせとは違い、ピアニスト2人による演奏は、おそらく合わせるのが難しいんじゃないでしょうか。 曲の方も連弾用の曲を書いた作曲家はモーツァルト、シューベルト、ブラームス、ドヴォルザークあたりが主で、探せば他にもあるんでしょうが、それほどコンサートで演奏されたり、CDが発売されたりもしていません。 ところが、近代になるとバレエ音楽のピアノ編曲がたくさん出てきます。バレエをオーケストラなしで練習するための編曲です。独奏用の編曲もありますが、元々はオーケストラ曲のため独奏では原曲のニュアンスを伝えきれないのでしょうか、連弾用の編曲も多くあります。 フランスの作曲家、モーリス・ラヴェルは「管弦楽の魔術師」と謳われたほどのオーケストレーションの大家でした。その彼が自分のオーケストラ曲をピアノ連弾用に編曲したものを集めたのがこのアルバムです(「マ・メール・ロワ」と「スペイン狂詩曲」は元々連弾用曲)。 冷たく精緻で硬質な、まるでガラス細工のようなラヴェルの楽曲ですが、ピアノ連弾で演奏されると、一層その冷ややかな工芸品のような手触りが露わになるようです。梅雨時の蒸し暑さを和らげてくれるアルバムです。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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