【中古:盤質AB】 交響曲第7番 ジョナサン・ノット&バンベルク交響楽団
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2012年05月02日
予想通り、仕上げはきわめて精緻だが、余計な解釈だの色付けだのは排して、スコアの緻密な再現に徹した演奏。いつもより、ややテンポが遅めなのは、オケが弾き慣れていないせいかもしれないが、そのために一層、ニュートラルな印象が強い。パロディと見るかマジと見るか、そういう判断は聴き手にお任せしますというスタンスだ。このCDではじめて7番を聴くという人がいたら、ちょっと「取りつく島がない」と感じるかも。しかし、クレンペラーの再来かと思えるほど重くて濃いエッシェンバッハ/パリ管(ヴィデオ・オンデマンド)から、すべてパロディと腹を括って大乱痴気騒ぎをやらかしたラトル/BPO(デジタルコンサートホールのアーカイヴにある)まで、様々な演奏を聞き飽きた人にとっては、逆にこのストレートさが新鮮に感じられるかもしれない。個人的には、いくらニュートラルと言っても演奏する以上、解釈は避けられないので、どうせならもう少し旗色を鮮明にしてほしかったと思うのだが。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ゲニウス=ロキ | 京都府 | 不明 | 2012年05月01日
バンベルク交響楽団の滋味深い響きと、ノットの鋭い洞察が見事に実を結んだ演奏。 ダイナミックな両端楽章も素晴らしいが、何より二つの夜の歌を含む中間楽章(2&3&4楽章)の素敵なこと!さながら、森の精霊や動物達がのそのそと蠢く秘密の夜、といった風情。全編通して、深い彫琢を極めながら、マニアックなあざとさとは無縁、悠々とした運びを司るその息づかいと空気感は”自然”そのもの。怪奇と卑俗が刺戟となったホンモノのメルヘンの世界に、終始酔い心地で浸らせてくれる。 毒を含んだこの魅力を味わった後では、水彩画風のジンマン盤では物足りなくなってしまいそう。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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