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シューベルト(1797-1828)

CD ピアノ・ソナタ第19番、第20番、4つの即興曲Op.90、他 アンドラーシュ・シフ(フォルテピアノ)(2CD)

ピアノ・ソナタ第19番、第20番、4つの即興曲Op.90、他 アンドラーシュ・シフ(フォルテピアノ)(2CD)

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    SeaCrow  |  東京都  |  不明  |  2019年05月10日

    今更ではありますが、シフのフォルテピアノ演奏への本気度、造詣の深さを改めて実感する1組でした。リュートを思わせるようなアルペジオを、バロックではなくシューベルトで使う果敢さ(前例皆無というわけではないのでしょうが)には驚かされますが、ここぞという箇所にうまく使うため、そのたびに目から鱗が落ちる思いです。楽器自体も新し目のメカニズムではない、本当に朴訥とした音しか出ないものを使っているのに、この表現の幅。インティメイトな雰囲気と深淵の共存。録音も見事。前作とあわせてエポックメイキングな1組と言って差し支えないでしょう。1ヶ月以上咲かぬヒヤシンス、散ったのであれば良い引き際、真の意味で散ったならこれまた僥倖。あなたも如何(苦笑)

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2019年04月30日

     平成という時代の最後に購入したディスクのうちの一枚はこれ。数年前にリリースされたソナタ18番&21番の続編で後期ソナタ集の完結編ともいえるディスク。前回同様、1820年ごろ製作といわれるフォルテ・ピアノでの演奏は魅力であふれた内容となっている。    いつものことながらシフの弾くピアノ(ピアノフォルテでも)、特にシューベルトにおいては(ほかの演奏者と比較して)控えめな表現であるのに、心情がそのまま心に沁みこんでくるような独特の情感がある。 今回のフォルテ・ピアノでの演奏はその最たるもので、その時代の香りすら感じさせるといったら言い過ぎだろうか。目を閉じて現代の視覚情報をシャットダウンして聴いてみることをお勧めしたい。  演奏自体はあっさり通り過ぎていくのに、そのあとにくるほのかな苦みと寂寥感や心の震えはシューベルトの晩年の作品であるがゆえか、それともフランツ・ブロードマン製の楽器の音色の魔法ゆえか。    おそらくこのディスクはシューベルト初心者でも聴きやすいと思う。が、はじめ「きれいな曲」とだけ思えたものが、聴きこんでいくうちにその魔力、もしくは深みから離れられなくなり、その中で悶え苦しんでいくような「シューベルトの毒」を放ってゆく事になるであろう。 ピアノ・フォルテでの演奏は他にも多くあるが、シフの奏するディスクほど音の佇まいがあり、なおかつ演奏者の存在を超越して音楽そのものが伝わるのは少ないであろう。    シフのこの演奏は永く聴きこめる滋味深い内容でどなたにもお勧めしたい。 平成・令和などの時代の変化があろうと、はたまた現代とシューベルト在りし時代の変遷が激しくなろうと、良い作品は残りつつ更に輝きを発し、それを最善の方法で伝えようとする人物も絶えることはない。そう信じてみたいものだ。

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