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プッチーニ (1858-1924)

Blu-ray Disc 『トゥーランドット』 ポーダ演出、ノセダ&トリノ・レッジョ劇場、ロカール、デ・レオン、他(2018 ステレオ)(日本語字幕付)(日本語解説付)

『トゥーランドット』 ポーダ演出、ノセダ&トリノ・レッジョ劇場、ロカール、デ・レオン、他(2018 ステレオ)(日本語字幕付)(日本語解説付)

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    notabene  |  東京都  |  不明  |  2019年03月16日

    ノセダの音楽づくりがすばらしく、一回目は現代的過ぎる演出に戸惑いつつ、演奏の説得力で観られた。二回目は白基調の中国オリエンタリズムを排した現代イタリアのスタイリッシュな舞台を堪能し、半裸ダンサーのやり過ぎな肉体表現も例えばアウシュヴィッツ的な状況かと受け入れられるようになり、リューの最後での終わらせ方にも大納得だった。トゥーランドットはどうせやるなら宮廷シーン豪華な方が好きだったが、この演出にも病みつきな魅力を感じるようになっている。

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2018年11月23日

    もちろん主役級歌手は第一線の人たちだが、そんなに強烈なカリスマ的輝きを放つ人はいない。それでもしっかりした主張のある演出と見事な指揮でここまで観せてしまえるという現代のオペラ上演の一つのあり方を示した映像。演出は舞台を白く冷たい閉鎖空間の中に閉じ込めていて、ポーダ演出ではおなじみの半裸のダンサー達も第1幕序盤の群衆場面から大活躍するが、この演出のミソはトゥーランドット姫が30人ほどいること。実際に歌っているのは当然一人だけで、中央にいる本物の歌手はすぐに分かるが、同じ白の制服で同じ銀髪のカツラ、顔の真ん中に赤の縦線が入った30人の姫たちが口パクしながら一斉に動くのは、なかなかの迫力。したがってカラフやリューは一人の姫様のわがままに対峙するのではなく、国ぐるみの非人間的なシステムと戦い、勝利するという構図になる。プッチーニは作品を完成させる時間は十分にあったのに、どうしても最後の部分を作曲するのが嫌で結局、作曲できなかったと私は考えるので、「リューの死」で打ち切ってしまうこのやり方も大いに説得力があると思う。特にこの演出では、ここまでではっきり勝負がつき、トゥーランドットは負けているので、過剰にマッチョイズムを誇示するようなこの先の部分は不要な蛇足だと納得できる。 ノセダの指揮は緩急の起伏が大きく、シャイー以上にこのオペラのモダンな特質をはっきり聴かせてくれる。チューリッヒへの転出は前から決まっていたことだが、オペラハウス定番のお家騒動で辞任が早まり、これがこのコンビ最後の映像ソフトになりそうなのは残念。スロヴェニア出身の題名役ロカールにとっては、ちょっとかわいそうな演出だが、ドラマティック・ソプラノらしい大柄な人で声の力は十分に感じ取れる。カラフのデ・レオンもパワフルで、この役は力押しだけでいける人物だから、これで文句なし。リューのグリマルディは欲を言えば弱音での繊細さが欲しいが、ひたすら一途な歌でトゥーランドット姫の対抗軸になりえている。

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