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シューベルト(1797-1828)

SACD 交響曲第1番、第6番 ルネ・ヤーコプス&ビー・ロック・オーケストラ

交響曲第1番、第6番 ルネ・ヤーコプス&ビー・ロック・オーケストラ

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2018年11月24日

    これまでほとんど純粋器楽曲の録音がなかったヤーコプス(ハイドンの交響曲第91番/第92番ほかとモーツァルト最後の交響曲4曲しかないはず)。それゆえ、もしこれが交響曲全集に発展するとしたら、画期的なことだ。交響曲第1番は私にとって、どうしても関心が持てない曲だが、第6番ハ長調は大好き。なかなか凝った転調をみせる第1楽章の序奏から早くも指揮は非常にセンシティヴ。指揮者自身による詳しい楽曲解説をライナーノートで読むことができるが、そこでヤーコプスは『皇帝ティトゥスの慈悲』の名高いセストのアリアの一節を引き合いに出していて、こういう曲でも指揮者の発想は声楽的であることが分かる。素朴で爽やかな主部も快調に進むが、最後のストレッタは猛烈に加速する。シューベルトがはじめてスケルツォと名付けた第3楽章主部も前代未聞の速さ。でも確かにプレストとされている楽章だから、これでいいのだと納得できるし、トリオもさほど遅くならない。終楽章は実にユニークな音楽。遅めのテンポ(アレグロ・モデラート)でお気に入りの主題をほとんど展開もせずに延々と繰り返す。シューベルトのピアノ・ソナタにはこういう終楽章があるけど(たとえばニ長調D850のアレグロ・モデラート、ト長調『幻想』D894のアレグレット)、交響曲ではこの一曲だけだ。ただし、最後はアッチェレランドが指示されていて、テンポを上げて終わる。アーノンクールの二種類の録音と比べると、ヤーコプスは最初の基本テンポがずいぶん速く、せわしないが、加速のエキセントリックな効果は良くでている。ヤーコプスとの共演で既にヘンデル『オルランド』の録音があるビー・ロック・オーケストラも実にうまい。ロックンロール的なノリの良さは名前の通り。

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2018年11月22日

    嬉しい ピリオド演奏のシューベルト・シンフォニーに尽きない魅力を見たのはインマゼール&アニマ・エテルナ以来だ バロックならぬビー・ロックO.がヤーコプスと組んでフレッシュでポップなシューベルトを聴かせた 繊細な音色の魅力からトゥッティの爆発まで自然で伸びやかなソノリティを実現した 心弾み味わいに興じる豊かな時間をもらった シューベルトが第1交響曲を書いたのはコンヴィクトに居た16歳の時だった 明らかに学内で演奏する目的で書かれているが才能の在処は明白だ 第6交響曲は21歳の時に完成している ベートーヴェンを意識した跡が克明に残っている 歌と踊りの音楽の中に突如として雷鳴が鳴り落雷がある AndanteとScherzoに顕著に刻まれている ここまでに同じ街ウィーンに住むベートーヴェンは第8交響曲までを書き終え名声を欲しいままにしていた シューベルトは10年後に同じハ長調の大交響曲を完成するまで交響曲創作では迷走し数え切れないほどの未完・書き掛け作品を残す ”未完成”と呼ばれるロ短調が第3楽章の冒頭までで筆を折ったことを歴史は謎と言ってきた 同じ年ベートーヴェンがあの”第九”を書き始めたことをシューベルトが知らなかったとは思えないのだがどうだろう 余談が過ぎた この美しい演奏をあなたも如何 

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