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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

CD ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番、シューベルト:弦楽四重奏曲第14番『死と乙女』 アリス四重奏団

ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番、シューベルト:弦楽四重奏曲第14番『死と乙女』 アリス四重奏団

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2018年11月11日

    アリス四重奏団は2009年、フランクフルト音大の学生だったドイツ人四人によって結成。ハイドン/レーガー/ヒンデミット、ついでツェムリンスキー第2番/バルトーク第5番という渋い選曲のCDを二枚出した後、GENUINに移籍してベートーヴェン第9番「ラズモフスキー第3」/第14番と一気に超名曲路線に転換。これが通算四枚目の録音だ。最年長のチェロ、ルーカス・ジーバーですら1989年生まれだから、全員まだ二十台! 名前のアリス(Aris)はルイス・キャロルのファンタジーのヒロイン(Alice)とは違った綴りで、第1ヴァイオリン、アンナ・カタリーナ・ヴィルダームートのファースト・ネーム冒頭の一文字(A)から始まって、ジーバーのファミリー・ネーム冒頭のSまで、四人の名前からアルファベット一文字ずつを取ったもの。アルカント、アルテミス、ベルチャ、キアロスクーロなど今をときめくクワルテットは軒並み第1ヴァイオリンが女性だが、アリスはアルテミス(プリシェペンコ時代)やベルチャのように第1ヴァイオリンが全体を引っ張ってゆくタイプではなく、すこぶる稠密な響きを誇る四楽器均等な四重奏団。もちろん技術的には非常に達者だが、シャープさを売りにする音楽作りではなく、「ラズモフスキー第3」の終楽章でもスピード競争に参戦する気はないようだ。さて、このCDだが、『死と乙女』の前に単一楽章、20分ちょっとだが、内容的にはきわめて重いショスタコーヴィチ第8番を置く充実したプログラム。どこをとっても表情の作り方が丁寧で、若さに似合わぬ老成した印象すらある。第2楽章の変奏曲なども基本テンポ遅めで、全く「大家」然としている。若いんだからもう少し暴れてもいいと思うし、彼らならではの個性はまだあまり明確に打ち出せていない感じだが、いかにもドイツ的な隙のないクワルテットだ。

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