マリピエロ:ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番、ブゾーニ:ヴァイオリン協奏曲 ドメニコ・ノルディオ、チェッケリーニ&ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2018年10月02日
血の郷愁があったブゾーニはイタリアの郷土色を宿しながらもドイツ音楽への憧れに満ちている その錯綜した心理矛盾からある意味時代を超えたとも見える 後期ロマン派時代を生きながら過去と未来へ飛んでいたとも言える作風だ ノルディオの歌うヴァイオリンに相応しい一曲だろう そしてマリピエロの二曲 録音の少ない音楽であれば有難い 20世紀アヴァンギャルドの風は鳴りを潜め 擬古典あるいは印象派の風情が30年を隔てる創作時期の違いを埋めている 瞑想し思索する音楽は抒情詩でもある イタリア人によるイタリア音楽演奏なのでカンタービレに寄りすぎた感もあるが これも一つの美だろう 美しいことは請け合う あなたも如何1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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