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マーラー(1860-1911)

CD 交響曲全集(第1番〜第10番カーペンター補筆完成版) デイヴィッド・ジンマン&チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団(15CD)

交響曲全集(第1番〜第10番カーペンター補筆完成版) デイヴィッド・ジンマン&チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団(15CD)

商品ユーザレビュー

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    きいちゃん  |  静岡県  |  不明  |  2018年07月17日

    指揮、オーケストラ、合唱、録音全て最高の素晴らしさ。 これまでクレンペラー、ワルター、バルビローリが最高水準と思っていたが、今までマーラーの解釈を楽しんで来た訳で、このチクルスによってマーラー自体を堪能できた喜びは筆舌に尽くせない。 ジンマンの指揮の自然さ、トーンハレ管弦楽団の技量の高さ、合唱の適度な遠近感、まさにそこにオーケストラがあるが如き立体的録音。 録音にかけては今までシャイー 、コンセルトヘボウ盤が最良と認識していたが、桁外れの素晴らしさ。 マーラーの真の美しさを堪能できる名盤に感謝。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2014年01月12日

    個別に聴いた時には多少の不満を感じましたが、全集として集中的に聴いてみると出来栄えのアベレージの高さに感服いたしました。しっかり手綱を引き締めてゆくジンマンさんの指揮、確かな腕前でそれに応えるオーケストラ。ミクロからマクロまで細心の注意できちんと再現されてゆく、基本はスリム&クールの姿勢です。但し、知・情・意の「情」がやはりもう少し欲しいというのが個人的な希望であります。曲想が表わす気分、それがうまく出ないと「感動」には結びつかないのだなあ。文句なしの名演は第1番・第4番・第8番。秀演は第2番・第6番。問題ありは第3番・第7番。第10番はカーペンター版の使用という大失策により、問題外。カーペンター版は聴こえる音がマーラーの響きではない。ジンマンさんはどうしてこの版を選んだのでしょうか?理解に苦しみます。さて、この全集の特徴は最優秀の録音。左右への拡がりと前後の奥行きが見事に再現され、楽器の音色やバランスも完璧に聴き取れる究極の録音であります。といふことで、「最高」の域には達していないかもしれませんが、メリットの多い、優れた全集でしょう。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    ニャンコ先生  |  Tochigi  |  不明  |  2013年05月09日

    「40%offセール」や「1万円以上お買い上げで20%クーポン」の時にでも購入すれば、CPパフォーマンスは決して悪くないセットである(DGから値下げで再発売されたシノーポリの全集にはかなわないが)。バーンスタインとテンシュテットを双壁とする「燃えるマーラー、苦悩するマーラー」だけを聴きたい、という方には全くお薦めできない。シノーポリ、ベルティーニ、シャイー、ブーレーズらの冷静な分析の上に構築されたマーラーをお好きな方には、その究極の姿を聴ける名盤としてぜひお薦めしたい。演奏がそうであるだけでなく、録音がとにかくすごいのだ。同じコンビの演奏を生で聴いた人のブログでは「客席で聴くとちっとも各パートが浮かびあがってこなかった。指揮台の上でだけ、理想的な響きが聴こえてるのかも」というようなことが書かれている。しかし、これらのディスクを再生する者の耳には、指揮台上でジンマンが聴いている響きをはるかに上回る音響が聴こえていると思われる。マルチマイクと徹底したバランス調整により、「聴こえたら面白い」パートの全てが音場に定位され、適度な強調により入れ替わり立ち替わり主役、脇役、群衆の役を務めていく。こんな演奏と録音を聴いたことはないし、おそらく2度と行われないはずだ。10年も経てばもっと安価で再発売されるかもしれない。その時まで記憶にとどめておいて、ご購入しても遅くはないだろう。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    やまC?  |  京都府  |  不明  |  2012年02月04日

    納豆のネバネバ感が全くないマーラー、フレーズの引きずり感があまりなく、息の切れかたがやや早めでサラリとした印象の、小綺麗なマーラーである。高速大量プレスのためか細かいところが、なんとなくやや遠い(CD層)、付録のDVDが大変興味深い出来で、金管楽器をやたら磨きたおしている綺麗好きな楽団であることがわかる。 このDVDだけでも買う価値があるのでは無いだろうか? 大地の歌も収録して完璧な全集として、発売していただきたかったというのが正直なところではある。 師匠のピエール・モントゥーのチャイ5の様式のままマーラー演奏したような、不思議に耳ざわりの良い快演集ではないだろうか?

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    エーテルの風  |  長野県  |  不明  |  2011年12月15日

    全集としてとてもまとまりがよく、一貫した姿勢が感じられる。客観的には最高評価を付けたいところだが、6番(とたまに8番)以外は、個人的にはあまりしょっちゅう取り出して聴きたくなるようなタイプの演奏ではない。 素晴らしいマーラー全集と言えば、バーンスタイン、アバド、シャィーなどが思い浮かび、そしてこれは個人的意見だが、彼らのマーラーの中では6番のみ不満足である。要するにジンマンの場合とは真逆なのだ。もしかしてジンマンそのものが、マーラーに向いている指揮者ではないのかもしれない。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    masato  |  新潟県  |  不明  |  2011年10月31日

    全集に関しては,しばらく前まではバーンスタイン(新盤)とインバルが両極にあり,バーンスタインこそマーラー!が続いてきた。その中間という中途半端な位置にテンシュテット,ベルティーニがおかれていた(ただしテンシュテットの1番の旧盤は絶品!)。そこへシャイーが現れ,ラトルへの不完全燃焼間を払拭し,新しい魅力に気付かさせてくれた。なんて美しく,シャープなマーラー…!新時代の到来だった。自分のマーラー体験は,この3つ巴状態がずっと続くんだろうなとしばらく思っていたところへ,M.T.トーマス…!自分が望むもの全てを詰め込んでくれているかのようなマーラーだった。おそらくトーマスのマーラーを超えるものは現れまい!「トーマスのもの以外はマーラーを聴いてはならない」と言われたとしても「はい。そうですか」とあっさり言えそうなほどの存在感。その直後であるから,ジンマン盤には少し不利な状況…。ただ,決して悪い全集ではない。それどころか,“正室トーマス”には届かないにしても,昔感じたシャー盤への感動を,更に深めた感じで与えてくれたし,“愛すべき側室”の位置を占めるほどだ。それにしても,様々なマーラーを聴けるようになった…非常に嬉しい。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    ロマン派  |  新潟県  |  不明  |  2011年08月10日

    2.6.7.8.9.番は演奏も録音もよく特に2と9は同曲の最高傑作といってもいい。 2番はオケの音がピシッと決まっており、あいまいさが全くなく気持がよいし、合唱のキレもいい。9番も楽器の音がひとつひとつ丁寧に聞こえ、全体的にやわらかめでしっとりとした音が9番らしくよい。 上であげた2.6.7.8.9.番は音もよく、ホールトーンも表現したというSACDの実力を感じさせる名録音だとは思うが、5番などはそのホールトーンがですぎたのか、残響ばかりで芯のない音だった(演奏もあまりよろしくない)。 10番などは演奏がいいとか悪いとかいう以前にカーペンター版自体に問題があると思う。特に終楽章の始まるときに、ドォン、というティンパニ?があるが、この演奏ではキレがまったくなく、ォォオン、というような残響できかせているような音を出していたのがきになった。 しかしながら、演奏に不満があったのはごくわずかであり、全体の演奏水準はかなりよい。SACDの高音質録音で8000円ぐらいだったらコストパフォーマンスは高い。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    kurokage  |  千葉県  |  不明  |  2011年07月17日

    最新SACDの音が聴きたくて購入したディスクなのでまずは音の話。期待通り非常に優秀だ。直接音の鮮度も密度も高いが、同時にホールトーンの質も上がっているので、切り抜いて貼り付けたような違和感がなく、演奏会場で聴く本物の楽器の音に明確に近づいている。テレビで言えばハイヴィジョンと通常放送くらいの違いは十分にある。フルオケの咆哮にも飽和しないし、弦が張った時にも変に膨れたり引っ込んだりせず、定位の安定感も高い。但し、録音が良くてもオケが上手くなる訳ではないので、CDの世界で毎日なじんでいる世界のスーパーオケに比べると、弦の艶や厚みが薄いところもそのまま再現される。 演奏は客観性の高い現代的な演奏。リズムに粘りを持たさず、アゴーギグも押さえて、ドラマは曲が持つ構造自体で表現する。このスタイルで特に早めのテンポも取らずに緩徐楽章を持たせているのは、逆にもの凄いテンションの高さと言える。こうした演奏を聴くと、21世紀にもなるとマーラーも普通の曲になったのだ、とつくづく思わされる。思い入れを外して聴けば成る程そこはそういう構成になっているのかと、改めて気づく部分も多い。中途半端なバランスを求めず、冷静沈着に曲との距離感を保ち切っているところがジンマンの見識であり、他の類演と一線を画しているところであろう。 とは言いながら、作者とともに祈り、号泣し、奮闘しながら、楽譜の迷路の中を出口を求めて彷徨うかのごとき演奏に郷愁を感じるのは、恐らく私だけではあるまい。突出した音の良さともあいまって、持っていたいセットではあるものの、これだけでマーラーを済ませる訳にもいかない(第一大地の歌が欠けてるし)、そんな感じの全集である。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    淳メーカー  |  愛知県  |  不明  |  2011年06月19日

    分売当時から数えると、各曲3〜4回聴いております。マーラー好きの私でも、さすがにマーラ−全集をそんなに聴いたのは初めて。レニーやテンシュテットなら1回で分かってしまう。もちろん大いなる感動を伴ってですが。 1回目:薄味の軽いマーラーだなあ、もう聴くこともないだろう。録音が良好で何か気になるところがあったので・・・2回目:こういう演奏を透明度の高い分析的演奏というのだろうか・・・3回目:重苦しくない蒸留水のようなこういうマーラーもありだな。という具合で3番、9番は2週間で4回聴くこととなりました。否定するのは簡単でしょうが、従来のマーラー像の対極にある表現として、ひとつの地位を確立していることは確かでしょう。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    baby mind  |  埼玉県  |  不明  |  2011年05月13日

    RCAは素晴らしい仕事をしてくれた。 これ以上屋上屋を架すのもどうかと思ったが、やはり最高の全集(の1つ)といわざるを得ない。これまでのCDでは、どちらかというと所謂オーディオ的に創りあげられた録音という感じだったが、この全集録音では、これまでの録音では稀だった、本当にコンサート会場で聞くような演奏が聞こえてくるのだ。冗談ではなくオーディオラックや本棚の奥、窓やドアの外から楽音が響いたときには思わず驚愕してしまった。 また、BOXと単品ケースの装丁も誠に立派なものである。正直申し上げると、箱を開けた瞬間から、5つ星は決定済みだった。このBOXは最新録音のBOXとしてはかなり低価格だと思われる。それだけに装丁については諦めていた。ところがふたを開けると最高の出来上がり。Hyperionから出ているBantock/HandleyのBOXと同様、これ以上は何も望むことはない。単品をこつこつと購入なされた方々には誠に申し訳ないが、BOX化を待っていて本当によかったと思う。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年05月13日

    ジンマンが手兵トーンハレ管弦楽団を指揮して、2006年から2010年という短期間で成し遂げたマーラーの交響曲全集がついにボックス化される運びとなった。本全集で何よりも素晴らしいのは、すべての交響曲がマルチチャンネル付きのSACDによる臨場感溢れる極上の高音質であるという点であろう。SACDによるマーラーの交響曲全集というのは、既に完成されているものとしては、他にバーンスタイン(第1回)やティルソン・トーマスによる全集しかないという極めて希少であると言えるだけに、本全集の価値はその点だけをとってみても、極めて高いものと言わざるを得ない。演奏自体も実に素晴らしいと言える。ジンマンのアプローチは、曲想を精緻に、そして丁寧に描き出していくというものであり、ある意味ではオーソドックスなものと言えるだろう。もっとも、ジンマンの場合は、各楽器の鳴らし方に特徴的なものがあり、透明感溢れるクリアさが全体を支配しているとさえ言える。これは、ジンマンが成し遂げた古楽器奏法によるベートーヴェンの交響曲全集にも通底するものと言えるところであり、マーラーによる複雑なオーケストレーションをこれほどまでに丁寧かつ明瞭に解きほぐした演奏は、レントゲンで写真を撮るかの如き精密さを誇るかのブーレーズの精緻な演奏にも比肩し得るものであるとも考えられる。それでいて、演奏が冷徹なものになることはいささかもなく、どこをとっても豊かな情感に満ち溢れているのがジンマンのマーラーの素晴らしいところであり、これはジンマンの優れた音楽性の賜物と言っても過言ではあるまい。ジンマンの統率の下、トーンハレ管弦楽団も持ち前の卓越した技量を発揮して最高のパフォーマンスを発揮している点も、本名演に大きく貢献しているのを忘れてはならない。本全集で残念なのは、交響曲「大地の歌」や主要な歌曲集が含まれていないことであるが、その一方で、第1番には「花の章」を付加したり、第10番についてはアダージョのみではなく、一般的なクック版に代わってクリントン・カーペンター補筆完成版を使用した全曲演奏を行っており、収録曲については一長一短と言うところではないかと考える。また、本全集の大きなアドバンテージは、7190円というとても考えられないような廉価であるということである。まもなく発売されるティルソン・トーマスのSACDによる全集が20790円であることに鑑みれば、本全集の価格がいかに廉価であるかが理解できるところだ。いずれにしても本全集は、演奏内容の素晴らしさと臨場感溢れる鮮明な高音質、そして低価格であることを考慮すれば、現時点では最も安心してお薦めできる名全集と高く評価したい。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    独居人  |  東京都  |  不明  |  2011年05月09日

    何という透明度、解像度、であろうことか。 どのくらいかというと、最初片チャンネルから音が出ていなくても気付かなかった…それほどバランスが良い。(笑) 音質は引き締まった豊かな低音と、柔らかい響きが心地よい。 爽快でサラリとしているが決して淡白な印象はなく情感も豊かだ。 マーラーは時として雑多な印象を受ける部分があるが今回はそういった事はなかった。 耳障りな音が皆無なのだ。 クリスタルのような澄み切った響きを持つマーラーだ。 これはDSD録音特有のホールトーンを余す事なく収録した功績だろう。 多少off気味で雰囲気が抜群なのである。 最後に装丁のデザインだが、ジャケット、箱ともに大変満足できるもので、美術館のカードのような、まさに音の宝石箱と呼ぶにふさわしい出来映えだ。 と言ってるそばからダブルジャケットからCD取り出すときに手を入れすぎて、ジャケットを破ってしまった(涙)・・・お気を付け下さい。 付属のDVDも見ごたえ十分である。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    ハリアー黒  |  東京都  |  不明  |  2011年05月07日

    メモリアルイヤーに合わせ実質4年で録音した全集だけに音質にも統一感がある。 こうした全集は、あまり時間をかけると関係者も変わり、意思疎通や統一感に欠けたものになる。 名盤・旧盤の復刻と違い、極力、今の音、解釈を表現した点が強みになっており、価値がある。 ご多分に漏れず、当方も単発でいくつかの作品を購入していたので、全集発売には違和感があった。 しかし、購入してみると10作品(「大地の歌」除く)を通して聴ける満足感は何者にも代え難い。 最近のマーラー録音では、P・ヤルヴィ&フランクフルト響の凄まじいリアル感が気になるが、当全集もSACDならではの柔らかさ、豪華さを存分に発揮しており、21世紀を代表するマーラー全集と言える。 ワンレイヤーではなく、CDとのハイブリッドだが「SACDって、どの程度の音?」と考えるユーザーには、レファレンスとしても格好のディスクとなるだろう。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    amnesia164  |  千葉県  |  不明  |  2011年05月02日

    これはSACDとのハイブリッドなのだが残念ながら私はSACDプレーヤーを 持っていない。 しかしCDとして聴いても非常に音がよい。 さらにジンマンの演奏が遅めのテンポで細部までよく見渡せるような演奏と なっている。 マーラーがスコアに示した音楽の構造を掴むのには非常にすぐれた演奏だと 言える。 しかしこの演奏が心に浸み込んでくるかといえば、そうは言い難い。 マーラーの作品は大変長大であり、いろいろな要素を含んでいると思う。 だから個々の指揮者が表現するものはマーラーのある一面に過ぎないの だと思う。 この演奏からはマーラーの交響曲の構成美を味わうことができるが その分マーラーの情念的なものは希薄になっている。 マーラーの音楽は奥が深い。

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  • ★★★★★ 

    クリングゾール  |  静岡県  |  不明  |  2011年05月01日

     開封してまず嬉しかったのが、パッケージとデザイン。全集にありがちな、ディスクを跨いだ編集ではなく、曲ごとに(2枚組のものは見開き型)紙ジャケットで収まっている。初出時で使用された、ベックリンをはじめたとした絵画が大変美しく、センスもとても良い。これからマーラーを聴こうという気分を盛り上げてくれること請け合いだ。  筆者はこれらの演奏を聴いて、マーラーが古典として、これからも永く演奏され続けることを確信した。ジンマンは世代的にはアバドや小澤とほぼ同世代だが、その解釈においてはシャイー、ラトルらにより近いものを感じさせると思う。響きは美しくフレッシュで、視点は常に未来を目指しているようだ。精緻なことにかけてはブーレーズに匹敵するほどだが、音楽はずっと暖かみに充ちているところが嬉しい。全体的に手抜きを全く感じさせない、丁寧で誠実な姿勢にとても魅了された。ただ難点をあげるとすれば、響きを常に精緻なものに保つ努力が払われている分、リズムの推進力にやや物足りなさがあり、マーラー特有のヨーロッパ辺境のニュアンスには欠けることか。とはいえ、その引き換えとして、音楽はインターナショナルでグローバルな魅力を獲得していると言えるが、このあたりは評価が分かれそうだ。  既にかなりの数に上るマーラー全集、殊に名うての巨匠たちのひしめく中で存在価値を主張するのは相当大変な事かと想像されるが、このセットは充分それに成功していると思う。録音も最高。特にこれからマーラーの交響曲を聴きたいという方には、価格面も含め、真っ先にお薦めしたいセットの一つだ。しかし、チクルスを最初から順に追っかけてきたユーザーにとってはは、ちょっと複雑な心境かも(SACD15枚組+α・7190円は安すぎ!(^^;)

    12人の方が、このレビューに「共感」しています。

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