エイリアン DVDコレクション <6枚組>
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u.f.o.313 | 不明 | 不明 | 2021年06月24日
本パッケージは現在までのところのエイリアン・シリーズを全部ひとつにまとめたお得版パッケージで、エイリアンの世界観を一気に楽しみたいという人にはおすすめしたい。ただ、このパッケージの鑑賞方法には若干工夫が必要だとも思っている。というのも、シリーズの第1作目の「エイリアン」とその前日譚シリーズの「プロメテウス」「エイリアン:コヴェナント」は監督がすべてリドリー・スコットなのに対して、ほかの「エイリアン2〜4」はそれぞれ違った監督によってそれぞれの世界観が描かれているという複雑さがあるからだ。「エイリアン」の世界観の礎はその第1弾において、リドリー・スコットによって丁寧に作り上げられた。従って彼が作った前日譚シリーズと第1弾作をまず一気見して「エイリアン」の本来の世界観を十分に堪能してから、「エイリアン2〜4」を主人公のリプリー(シガニー・ウィーバー)のエピソード作として見るのが美しいスタイルだとも思う。 とはいえ、「2〜4」はエンタメとして見る分にはとても良い出来なので、単なるエピソードとして見るのには贅沢すぎるということも言っておきたい。2作目の「エイリアン2」では、リドリー・スコットが積み上げた世界観をジェームス・キャメロンが超ド級のバトルフィーバーでぶち壊してしまい、ファンのすそ野を大きく広げる結果を作った。それ以降の「エイリアン3」ではデビッド・フィンチャーが退廃したインダストリアル・テイストの世界観を打ち出し、「エイリアン4」では、期待されたフランス風の近未来感がジャン=ピエール・ジュネによって実現するまでには至らなかったものの、泳ぐエイリアンやアンドロイドのウィノナ・ライダーが堪らないと評判になった。 崇高なリドリー・スコットワールドから始まっている作品とはいえ、2〜4のブロックバスター系の「エイリアン」もマニアな私は大好きだ。ぜひ、多くの人にも楽しんでいただきたい。(ただし、シリーズ3と4で主演のシガニー・ウィーバーの意見によってストーリーが翻弄された件は記憶の闇に葬りたい)1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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