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チャイコフスキー(1840-1893)

DVD 交響曲第4番、第5番、第6番『悲愴』 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィル(1973)

交響曲第4番、第5番、第6番『悲愴』 ヘルベルト・フォン・カラヤン&ベルリン・フィル(1973)

商品ユーザレビュー

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    jasmine  |  愛知県  |  不明  |  2024年01月13日

     カラヤンの全盛期の映像によるチャイコフスキー。こう聞いただけで「買い」ということになろうが、ベートーヴェンやブラームスと違って、チャイコフスキーには71年のレコードがある。この映像が収録されたのが73年なので、当然両盤の演奏はよく似ている。カラヤンには、64年から66年にかけてと75年から77年にかけてDGGにレコードを制作しているが、これらは録音ポリシーもコンセプトも異なっており、先の二つの作品とはかなり性格が違っている。最初のものは世界最高のオーケストラ=ベルリン・フィルの盟主として、新時代のスタンダードを示すという気概をもってレコーディングされた『規範的』な演奏、71年のEMI盤はクォドラフォニックという録音方式の可能性を追求した『挑戦的』な演奏、73年の映像盤(本盤)は、5.1チャンネルと映像の組み合わせで、さらに臨場感を狙った『意欲的』作品、75年から77年のDGG盤は譜面上の音符を克明に鳴らし、楽曲の構造を描き切ろうといく『究極的』演奏というように、制作にあたってのコンセプトがそれぞれに異なり、それに伴って録音のポリシーも演奏スタイルも変えていることが聴き取れる。71年EMI盤と73年の映像盤の共通点は、 @個々の楽器の音を拾うより、オーケストラ全体のサウンドを鳴り響かせ、その空間の中に各楽器の音像を立体的に位置付けるというマルチ・トラックの特長を活かした録音ポリシー A縦の線を揃えて、譜面上の音符を正確に奏でるよりも音楽の流れや勢いを重視し緩急やダイナミックスの巾を広くとって、ライヴ演奏のような臨場感を感じさせる演奏スタイル の二点である。  75年から77年のDGG盤は作曲者の意図や意志は譜面上にあると信じて、その完全なる再現を徹底して追求した演奏スタイルをとり、録音方式もステレオ録音に回帰して、一つ一つの音を細大漏らさず積み上げていく『マクロ』集積的な録音ポリシーを採択している。当初75年の「第5番」を聴いた時は、ある種の「ぎこちなさ」「力み」或いは「グロテスク」な印象をもってしまい、馴染めなかった記憶がある。  そもそもカラヤンの美点は、鍛え上げた合奏能力を駆使して音価を保ちつつ旋律を歌い抜くテヌート奏法で「美しさ」と「スケール感」を両立させる絶妙なバランス感覚にあって、その言うは易く行うは難い演奏行為を「さりげなく」「スマートに」やり遂げるところに長けていたのだが、65年から75年までの10年間はそのスタイルが確立し、最高の練度にまで達したのであった。  従って、私はチャイコフスキーの後期交響曲に関しては、レコードならば71年EMI盤を、映像ならば73年盤をカラヤンの最高の成果としたい。ただし、それだけカラヤンの特徴が明確に打ち出されているということで、アンチ・カラヤンの方には60年代のDGG盤をお勧めする方がいいかもしれない。  尚、カラヤンは晩年にウィーン・フィルともう一度レコードと映像を遺したが、これは特殊な演奏だ。カラヤン自ら《テスタメント》と称して取り組んだ作品だが、かつての「さりげなく」「スマート」なスタイルをかなぐり捨てて、「主情的」ともいえる表現に驚かされる。確かに「感動的」だが、何度も聴くと「苦しく」なってくる。レコード芸術としては全盛期のものを採るべきであろう。

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  • ★★★★★ 

    ゆっきー  |  千葉県  |  不明  |  2023年09月03日

    当ディスクに収められているものは、1973年の録音。5.1サラウンドの音声が入っているので買った。数年後のDG録音のものはSACDで持っている。比較して聴いていた。  交響曲第4番ではやはり2楽章、コッホであろうかオーボエの音色が忘れられない。映像は元より興味がないのだが、カラヤンの指揮ぶりもかっこいい。そして何より5.1サラウンドの立体感としての強みが如何なく発揮されている。交響曲第5番は、数年後のDGセッション録音が癖のあるレコーディングエンジニアのせいで出だしから聴こえづらい。このDVDを聴けばカラヤンが普通の音量で奏でていることがよくわかる。ただ4番と比べると音像がいまいちはっきりしない。録音まで考慮すると1964年盤がいいかな。交響曲第6番を聴くとカラヤンが本当にこの曲を得意にしていたことがわかる。セッション録音と基本的なアプローチは変わらない。迫力は当盤に軍配が上がるか。

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  • ★★★★☆ 

    ゲゲゲアサ  |  神奈川県  |  不明  |  2019年05月20日

    カラヤンがオーケストラの映像に目覚めたのは、来日の折、NHKのオーケストラ撮影を見たことがきっかけであると言われている。それからカラヤン自身が映像監督を兼ねてベルリンフィルを題材にオーケストラ作品の映像化に取り組んだ。その成果の一つがこのDVDである。チャイコフスキーの最高峰の交響曲第四番・五番・六番が映像化されている。演奏・撮影は、1973年でカラヤン、ベルリンフィルの絶頂期である。カラヤンの映像のセンスには疑問がある。私はNHKでテレビ映像のディレクターを10年以上やってきた見地からしても、音楽の映像化とは見ている人を「時には同意させ」「時には裏切り」「結果として聴衆を満足させる技術である」。カラヤンは指揮者であるが、音楽を映像化する技術には経験が足りない。映像はカラヤンを中心としたもので、音楽の全体像には程遠い。まあ、映像を見ていて「飽きたら」音楽を聴けば良い。ベルリンフィルの演奏は20世紀の音楽遺産である。映像は「おまけである」と割り切って楽しめばそれなりに満足できるDVDである。従って星4つである。

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  • ★★★★★ 

    なごやん  |  愛知県  |  不明  |  2012年11月05日

    久しぶりに聴いたこのDVDに圧倒され、多くの先人のレビューにもめげず、駄文を寄せる気持ちに駆り立てられた。カラヤンて本当にすごい指揮者だった、とつくづく想う。ゆったり歌うフレーズのテンポの微妙な動かし方、アレグロやプレストのすさまじい前進力、一音一音の音価がしっかり奏され音符がつながって行くところ、などなどはこのマエストロとBPOにしか出来ない至芸。こうした設計と技術のもと展開される演奏は、正に手に汗を握るものであり、迫力と憂愁、美しさには言葉を失う。こんなもの凄い演奏を楽しめるなんて・・・映像には不満が残るが、まあそれは、四の五の言わず、カラヤンとBPOに心からの敬意と感謝を表したい。

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  • ★★★★★ 

    トスカノーノー  |  長野県  |  不明  |  2012年05月05日

    カラヤン&ベルリンフィル全盛期のチャイコフスキーを映像で見ることができるのがうれしい。カラヤン一八番の三曲だけに演奏は最高。ただし映像には多少の不満が残る。3曲とも同じアングルで、しかも指揮者をとらえるカメラもかなりアップで撮っているので、カラヤンの指揮にオケ全員が反応する様は見られない。ともあれまだ60代のかっこいいカラヤンは堪能できる。

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  • ★★★★★ 

    北の火薬庫  |  北海道  |  不明  |  2011年09月18日

    DGでのレコーディングが1976年なので、この盤はEMI盤(1971)との中間にある。ここでのカラヤンは、後年のレガート演奏とは全く違うマッチョなオーケストラを展開している。この推進力は、カラヤン嫌いの私でもかっこ良く感じる。チャイコの一枚を求める方は是非!!

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  • ★★★★★ 

    ヴィクトワールピザ  |  不明  |  不明  |  2011年03月27日

    カラヤンのチャイコは71年VPのをCDで聞いていたが、映像もあるせいかもしれないがこの73年の演奏には「熱さ」を感じた。 ただし映像は明らかに後付けで、チャイ5の4楽章のコントラバスが旋律を演奏しフルートが続くところは、音とコントラバスの絵が全くあっていない。とはいえ、オケも休符中にも無駄な動きをしていないところなどはカメラが入っているとはいえすばらしいできである。

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  • ★★★★★ 

    感傷詩人  |  岐阜県  |  不明  |  2011年03月13日

    後にも先にも、この頃のカラヤン&BPOにしか到達し得ない演奏だ。DVDではあるが、2度目は目を閉じて聞きいてみたい。この昇華された外連味は作曲者も望んだものだろう。聞いた後の放心。凄い、の一言に尽きる。

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  • ★★★★★ 

    TATSU  |  島根県  |  不明  |  2011年02月21日

    普段は門外漢だが、急に悲愴が聴きたいと思ってカタログを漁ってコレにたどり着いた。見て驚いた。明らかに弦に情念を見、それが噴出している。他の方のレビューの通り、5番は凄まじいまでのティンパニ、これぞ打「楽器」!サラウンドになって初めて聴くチャイコだが、映像が編集してあろうが問題ない。カッコイイものはカッコイイ。見る者をグイグイと引き込む魔力を持っている。こんなものをこの値段で売ってていいのか疑問が残る。

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  • ★★★★★ 

    Napoleon W  |  横浜  |  不明  |  2008年09月17日

    チャイコフスキーを得意とする、カラヤン1973年の演奏。 この頃、DGから発売された同 LPや、EMIから発売されたライヴに近いとされるLP等と比べるとカラヤンの指揮はキビキビとしている。この頃のカラヤンのDVDがリリースされたことは、まったく有難いことであり、カラヤンのラジオ 体操のような指揮ぶりは、80 年代には出せないであろう。

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  • ★★★★★ 

    c-chan  |  宮城県  |  不明  |  2008年07月28日

    かっこいい!! 演奏もすばらしいし、やっぱり指揮者として絵になるカラヤンですね。 もっとこのころの映像が発売されればいいのに・・・。 CDとしては発売は無いのでしょうか。

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    crazy  |  不明  |  2008年06月08日

    5番のティンパニーの音がすごい。カッコよすぎじゃわい。

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  • ★★★★★ 

    タリン・ぶーフェル  |  太陽系第三惑星字東京  |  不明  |  2008年03月14日

    演奏終了後にオケを引いて撮影した部分は3曲とも同じ映像だし、拍手も後付けに聞こえる。(かつて販売されていたVHSビデオを引っ張り出してみたら同じでした。昔の編集のままか?) そんな瑣末なことはどうでもいいほど、演奏がすばらしい。耳を劈くトランペットはあまり好みではないが、厚くて熱い弦、絶妙の木管、そして何よりカラヤンがよく動く。80年代の映像とは別人みたい。過去の遺物と言われようが、懐古趣味と言われようが、いいものはいい。4番がお勧め。この内容でこの価格、クラシック音楽の世界だけデフレでいいのだろうか?

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  • ★★★★★ 

    江戸前寿司  |  TOKIO  |  不明  |  2007年12月17日

    以前からのメディアとの映像・音声での相違点はさほどないと感じられた。W.ギューリッヒがエレクトローラ(EMI)録音同様のアプローチで作り上げたサウンドは素晴らしいのひとこと。若干、録音機材の限界点を感じるのはBPOの凄まじさと理解するとして。音的にはVHSやNHK-BS2のアナログ音声の方が豊かに聴こえるのは私だけ??クワドロフォニック効果は今まで同様にたくさんの残響音が楽しめました。5.1システムでもスピーカー・マトリクスでも、どちらでもOK。 フィルム・チェンジによる映像画質の変化(特に第5番第4楽章)なども今まで通り。 こ

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  • ★★★★☆ 

    たか  |  東京  |  不明  |  2007年11月10日

    悲愴の第一楽章が記憶より速いのでびっくりしたが、表記でも17分32秒とLDより速くなっているようだ。同じ編集なのだろうか? LDと良く比べてみたい。画質はやや改善されたように思うが音質は悲愴の第三楽章などはやはりつぶれ気味。悲愴はライブで収録した部分と事前に音声を収録した部分が混在しているらしいということにも初めて気がついた。第三楽章の途中でつなぎ目があってそこから終わりまでが事前収録か?

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