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マーラー(1860-1911)

CD 交響曲第7番『夜の歌』 ブーレーズ&クリーヴランド管弦楽団

交響曲第7番『夜の歌』 ブーレーズ&クリーヴランド管弦楽団

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  • ★★★★★ 

    ヒューブーン  |  静岡県  |  不明  |  2017年01月15日

    シノーポリのマーラーを聴いたとき、『こんな分析的なマーラーは聴きたくない』と思ったのだが、さらに分析的なブーレーズのマーラーの『夜の歌』は、感心するくらいの名演だった(感動…とは言い難いかも…)。ここで聴けるマーラーには、シノーポリのような「中途半端な分析性」はない。例えて言うなら、脳のスキーマを徹底的に分析しつくして美しい数式を紡ぎあげたような美しさと、ミクロの世界に広がる無限かつ質量ゼロの大宇宙を彷彿とさせるような演奏である。個人的好みで『夜の歌』をランキングするなら、@クレンペラーの奇怪な世界 Aアバドの美麗な世界 Bコンドラシンの砂埃的世界 に次いで、4番目に好きなディスクであります。

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  • ★★★★☆ 

    盤捨印  |  東京都  |  不明  |  2012年06月05日

    このCDの発売当時、小生はマーラー6番、7番にはまっておりまして、期待を込めて発売と同時に購入。しかし、明晰理知的な演奏ながら、演奏に奥行きがないように感じられ、数年後には手放してしまいました。20年近くたった今日、再び購入し、いま聞いているところですが、感想は当時とあまり変わりません。「ぽんず大統領」さんと、ほぼ同じ感想です。純音楽的ではあるけれど、面白くありません。楽しめないと言ったほうが正確か。まあ、スコア片手に楽曲分析をするには、もってこいの演奏には違いありませんが。

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  • ★★★☆☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2012年03月30日

    みなさん、すこぶる評価が高いなあ。私は敢えて下げてみます。とにかく長い間「謎」とされてきたこの交響曲。今ではずいぶんと名演が増えてまいりました。個人的には80年代初頭のハイティンク&ACO(再録音)とテンシュテット(セッション)のまさしく耽美的な演奏によってようやくこの曲の持つ深い魅力を理解しました。その後、インバルのクールビューティーな演奏でも大いに堪能し、バーンスタインの新しい「陽性」演奏もまた結構であったところです。そういう中で、このブーレーズの演奏は、どこか姿勢が定まらないような印象です。耽美でないのはもとより、毎度の分析的姿勢がさほどつきつめられていない気もします。比較的早めのテンポが、聴く者の耳を先へ先へと向かわせている感じかな。マーラーの管弦楽書法を味わう間もなくすいうし流れてゆく感じ。オケはまことに優秀で完璧なる腕前ですし、録音も優秀ですが、音響効果に全てをかけるわけでもないので、そこから生まれる爽快感(これはレヴァインが得意)もない。ブーレーズさん、この曲に対する共感が薄いのではないかなあ。総じていま一つ、との感を否めません。いかがでしょうか?

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  • ★★★★☆ 

    たけっちゃん  |  兵庫県  |  不明  |  2011年04月04日

    「スミマセン」最初に謝っておきますが、私はブーレーズのマーラーの良さがよく分からない者です。ですが、この演奏の終楽章は切れ味バツグン、スピード感最高で、マーラーを聴くというよりスポーツ的快感が味わえて楽しい。でも、マーラーさん、何でこんなサワヤカな音楽を書いたんでしょうか?

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  • ★★★★★ 

    リスナー  |  湯の里  |  不明  |  2007年04月17日

    マーラー的な表現法という慣習を綺麗サッパリ洗い流している。どうしてクリーブランドを使ったのか、VPOやCSOにはそれぞれワルターとショルティに仕込まれたマラ演奏の伝統が細部に出てしまう。VPOとCSOのマラ演奏の弱点、それはどうしても形成、統一、同調しようとする意志が発露すること。5、6、9なら効果が上がるのだが、緩やかなカオスに彩られた7番では疑問だ。クリランの器用は成功している。異色だが、ロマン派の心象を離れた、現象としての演奏に最も成功した一枚。現象としての聴くと最高に面白い。

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  • ★★★★★ 

    KS  |  兵庫  |  不明  |  2007年02月21日

    ザルツブルク音楽祭で聴いたマーラーの第7番(確かウィーン・フィルだったと思う)とテンポの設定、曲の表情づけ等がこのCDとピタリと一致するのは、ブーレーズの頭の中で曲の解釈がハッキリ定まっていたからでしょう。オケと場所が異なっても、この難曲を生で聴いた感動が追体験できるのは有難いことです。

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  • ★★★★★ 

    かんぼう  |  東京都  |  不明  |  2007年02月13日

    Boulezのマーラーってはずれがない。どれも極めて高い水準の演奏だと思うしそのアプローチは文学的解釈を極力排除し、謂わば新古典主義的な方法で、リズムやダイナミクスを明確にしている。そのことにより、マーラーが仕掛けた壮大で複雑な音響を読み解くヒントを与えてくれているのだと思う。

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  • ★★★★★ 

    un portrait de PB  |  東京都  |  不明  |  2005年07月01日

    これはその緻密さにおいて圧倒的な演奏だ。第1楽章からして、極めて綿密なテンポ変化やアーティキュレーションの組み立てを採用しており、全曲を通して膨大な情報量に少々聴き疲れがするほどだ。時折意図の良く分からない(あるいは単に上手く行かなかったのか)箇所もあるものの、全体としては明晰さへの志向が逆にこの交響曲の晦渋さを明らかにしており、青白い気迫すら感じさせる演奏には瞠目する。

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  • ★★★★★ 

    yamao  |  宮城  |  不明  |  2004年01月08日

    全体的にはおとなしい仕上がりではあるが、ブーレーズの深い解釈にはびっくり、他の指揮者が軽く流してしまっている処でも鮮明に描ききっている。 好き嫌いの問題ではなく、これは聴くべく演奏だ。

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