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バルトーク (1881-1945)

SHM-CD 2台のピアノと打楽器のための協奏曲、ヴァイオリン協奏曲第1番、ヴィオラ協奏曲 エマール、クレーメル、バシュメット、ブーレーズ&ロンドン響、ベルリン・フィル

2台のピアノと打楽器のための協奏曲、ヴァイオリン協奏曲第1番、ヴィオラ協奏曲 エマール、クレーメル、バシュメット、ブーレーズ&ロンドン響、ベルリン・フィル

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年08月26日

    本盤には遺作となったヴィオラ協奏曲及びヴァイオリン協奏曲第1番を軸として、2台のピアノ、打楽器と管弦楽のための協奏曲のオーケストラバージョンがおさめられている。いずれも名演であると考えるが、とりわけヴィオラ協奏曲については素晴らしい超名演であると高く評価したい。それどころか、ヴィオラ協奏曲には競合する目ぼしい名演が殆ど見当たらないことから、本演奏の登場によって漸く同曲の真価がそのベールを脱いだと言っても過言ではあるまい。それにしても、本演奏におけるバシュメットのヴィオラ演奏は圧倒的だ。変幻自在のテンポ設定や思い切った強弱の変化など、実に多彩な表現を見せており、その桁外れの表現力の幅の広さは圧巻というほかはない。同曲は、バルトークの最晩年の作品だけに、その内容の深遠な奥深さには尋常ならざるものがあると言えるが、バシュメットの多彩な表現力を駆使した彫の深い演奏は、正に同曲の心眼を鋭く抉り出していくに足る凄みさえ感じさせるところであり、我々聴き手の肺腑を打つのに十分であると言える。ベルリン・フィルの卓越した技量をベースにした名演奏も、本名演に大きく貢献しているのを忘れてはならない。ヴァイオリン協奏曲第1番は、クレーメルの超絶的な技量をベースにしたいささかも歌わない冷徹とも言える表現が同曲の性格に見事に符号していると言える。バルトークの楽曲に特有の、ハンガリー風の民族色の表現にはいささか不足しているとは言えるが、同曲を純粋な現代音楽として捉えると、かかるクレーメルのアプローチにも十分な説得力があり、何らの遜色があるわけではないと考えられる。また、本演奏でもベルリン・フィルの圧倒的な名演奏は健在だ。さらに、本盤には2台のピアノ、打楽器と管弦楽のための協奏曲がおさめられているが、これはオーケストラバージョンとしての作品の出来としてはいささか問題があると言える。もっとも、ピアノや打楽器パートについては見事な書法であり、純粋なソナタとしては傑作の名に値する楽曲であると言えるであろう。これをエマールなどの豪華ソリストがこれ以上は求め得ないような名演奏を繰り広げているのが素晴らしい。音質は、2004年及び2008年の録音ということもあって鮮明で素晴らしいものであると言えるが、とりわけヴィオラ協奏曲については同曲演奏史上でもトップの座に君臨する超名演であることもあり、今後はSHM−CD化、そして可能であればシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化を図るなど、更なる高音質化を大いに望んでおきたいと考える。

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  • ★★★★☆ 

    影の王子  |  大阪府  |  不明  |  2010年09月15日

    ブーレーズさん、ドカンとジャケットに出てるけど、このアルバムの主役はあくまでバシュメットだ。空前絶後といっていいくらい多彩な表情を出してる。ヴィオラ奏者はもう彼一人でいいんじゃないか…とすら思えてくる。伴奏はこの曲の場合、問題ではない。クレーメルは彼ならもっと出来るハズ。 「2台の」は誰が演奏しても、ソナタの劣化版にしか聴こえないのを改めて認識した。それほど、ソナタの出来は凄いのだ。

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  • ★★★★★ 

    エイハブ船長  |  千葉県  |  不明  |  2009年02月20日

    これを“だめ!”と思う人はブーレーズが何故ベートーヴェンやブラームスを演奏しようとしないか考えたことがあるのだろうか。ブーレーズは元々現代音楽の作曲家として出発した人だし、現代的意義のあると認める作曲家の作品しか演奏しないのだ。私はブーレーズは現代を代表する最も重要な指揮者だと思っているし、彼の指揮する音楽はどれも全部大好きである。

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  • ★★☆☆☆ 

    ベーラ  |  東京都大田区  |  不明  |  2009年01月12日

    クレーメルとバシュメットの協奏曲は文句なしに名演。 問題は2台ピアノとパーカッションのための協奏曲だ。どうも、このオーケストラ版はオリジナルのソナタ版の緊張感も迫力も阻害してて好きになれない。 せっかくエマールまで配した陣容なのにオーケストラという邪魔が入り非常に勿体ない。 多少無謀でも、ブーレーズがピアノを担当するとかしてオリジナル版で録音して欲しかった。

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  • ★★★★★ 

    AUSNAHME  |  宝塚市  |  不明  |  2009年01月05日

    ブーレーズのバルトークは、いわゆる「ハンガリーらしさ」があまり感じられない現代音楽としての解釈なのでかなり好悪は分かれると思うが、私は好きだ。中でもこのCDはかなりいい線行っていると思うのだが。特にヴィオラ協奏曲はバルトーク最晩年の傑作であるにもかかわらず競合盤が比較的少ないので、この美演は貴重であろう。

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