ピアノ・ソナタ全集 ケンプ(p)(7CD)
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teru | 広島県 | 不明 | 2013年10月20日
内田光子、ブレンデル、ポリーニ、シフ、ツァハリアス、リヒテル、アファナシエフ…、いろいろな人を聞いてみました。なぜかケンプだけは聴いていませんでした。シューベルトの寂寥・悲哀を感じる演奏は多々あれど、聴いたあと包み込まれるような暖かさを感じさせてくれたのはケンプだけでした。生きていく悲しみも苦悩もそれでいいんだよと抱きしめてくれるような演奏です。聴いた後、幸せな気持ちでいっぱいになっている自分に驚きました。シューベルトのピアノソナタを聴いてこんな気持ちになるとは!12人の方が、このレビューに「共感」しています。
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しふら | 神奈川 | 不明 | 2009年04月05日
「ケンプのシューベルトは本当にいいです。シューベルトという作曲家の神髄はケンプのピアノを聴けば分かります」(『丸山眞男音楽の対話』中野 雄 文春新書 244ページより) 72年の来日で聴いたD894のすばらしさに、今でも思い出すと涙が出ます。D960は(ベートーヴェンのOp111とともに)得意だったのでしょう、来日時には必ず弾いていました。暖かいけれどもすさまじい孤独をたたえた演奏でした。いつまでも身を委ねていたいけれども怖いと感じました。この全集、シューベルトのソナタの全曲録音としては世界初の快挙なんだそうです。9人の方が、このレビューに「共感」しています。
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まさやん | 大阪府 | 不明 | 2009年09月11日
少し以前の録音である点を考慮してもシューベルトピアノソナタの最高傑作と思います。8人の方が、このレビューに「共感」しています。
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横濱の風 | 神奈川県 | 不明 | 2013年04月28日
ベートーヴェンの次に聴かなきゃと思って、最初に聞いたのがケンプ盤。最初は、何だか掴みどころが無くて、何がいいのかよくわからなかったのですが、我慢して聴き進めていく次第にはまってしまいました。シューベルトの天性の美しい旋律と微妙な間が、何とも心地よい。ケンプは、そういう感性を刺激する演奏が出来る人なのだと思います。だからと言って、自由奔放というわけではなく、きっちりと抑えるべきところをわかっている感じで、シューベルトの全集のスタンダードとしての価値も高い。ただし、最近登場したソロ全集ボックスなら、さすらい人や即興曲、楽興なども網羅されてお買い得です。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ひのき饅頭 | 愛媛県 | 不明 | 2005年04月11日
技術とは何でしょう?メカニカルに正確に弾けてもつまらない演奏はいくらでもあります。それとは対極の技術がここにはあります。このセットの白眉は19番ソナタの冒頭です。この演奏の冒頭のように、柔らかい音で、歌うように、かつ音楽の熾烈さを少し沈み込むように処理した例を私は知りません。これを聴けば、他の演奏は大げさで芝居がかって聴こえます。絶妙のバランス感覚。他の曲なら他にも良い演奏はあるのですが、19番ソナタのこのような世界はケンプでしか聴くことが出来ません。実に良い。実は個性的。実はうまい。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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顕 | 岐阜県 | 不明 | 2011年12月06日
シューベルトは聞き手を意識せず、全く自由勝手に自分の心を音楽で表現している。悲しみのため、うつろな目をした男の鼻歌に聞こえるが、それがとても共感が持てる。内田光子もいいが表現がきつすぎる。その点ケンプはいい。シューベルトの気持ちに自然に付き合っている。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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千葉のアリアドネ | 千葉県 | 不明 | 2011年03月21日
第二のオルフェウス-ケンプはこの全集に寄せた小文「The Piano Sonatas-Schubert’s hidden treasures」(原文独語)の中でシューベルトをこう称している。 60年代にはまだまだ「隠れた宝」であったこれらの作品群を世に出すことに、当盤の貢献はまことに大であったとされるが、それもケンプの卓越した解釈が多くの人に作品の真価を知らしめたからだろう。「これらの作品はシューベルトの極度に傷つきやすい魂の独白であり、ピアニッシモで内面の秘密を啓示する」とケンプは述べている。この言葉は詩的でインスピレーションに満ち、かつ作曲者に温かく寄り添うがごとき当演奏のベースなのだと思われる。弱奏部における叙情の深さはとりわけ印象的。13、15、19、20番が特に印象に残ったが、初期の曲や、有名でない曲にも多くの聴きどころがあることも大きな発見だった。初期といっても1番(D157)は魔王(1815作曲)の年、4番(D537)は交響曲5番(1816)の翌年の作。ソナタとしての完成度はいまだしでも「うたごころ」に満ちているのは当然かもしれない。ケンプの後にも、強い構成力と深い叙情の中からシューベルトの真実を探るリヒテル、作曲者の孤独な内面を徹底して掘り下げようとする内田光子などすぐれたシューベルティアンが存在するが、聴者の心に真っ直ぐに訴えかけるこの素晴らしい演奏はこれからも多くの人の心の糧になるに違いない。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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北の火薬庫 | 北海道 | 不明 | 2009年03月18日
う〜〜ん。やっぱりすばらしい。シャープなタッチで縦糸が紡がれる演奏ではないのです。横のメロディーラインとの微妙な揺れとでも言うのでしょうか。アラウのようなタッチの癖とは違う、音楽の本質に近いもの、楽譜の行間を読む演奏とでも書くとよいのでしょうか。このシューベルトのケンプは1st choiceでしょう。だって違うものを聞くと帰ってくるので、2回買うといいことになりますね。私は、5個目の全集でケンプに来ました。HMVの批評を読む前でしたのでしたが、ちょっと失敗かも。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ケンプのシューベルトにぞっこん | 京都 | 不明 | 2007年08月09日
もしまだこのCDを持っていない人がいらっしゃるなら、絶対に購入すべきだと思います。 一生の宝になります。 ぼくは時々このCDを全部通して聴きます。 風邪で寝込んだ時とかチャンスです。 生きててよかったと聴くたびに思います。 最高の名盤の中でもひときわ光り輝く名盤中の名盤!4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ふりっつ | 滋賀県 | 不明 | 2005年05月13日
ピアノの音がいい。年寄り臭い言い方になるが、こんなに温かい、濡れた音でピアノを弾ける人は、今ではいなくなった。「バリバリテク」を好む人には許せないもたつきがあるかもしれないが、私にとっては些細な問題でしかない。聴いていて、ぽかぽかした気持ちになれる、希有な演奏。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Marthy | POLAND | 不明 | 2012年10月22日
ケンプ自身による解説をはじめ、ライナーノートも素晴らしい読み物になっています。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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リスナー | 湯の里 | 不明 | 2006年04月09日
このケンプの演奏、聴く人の意識の持ち方・その状態で聴こえ方が変わってこないだろうか?H氏が別のページでケンプの演奏を評して「何を求めるかで聴こえるものが変わってくる」と指摘されていたが、この演奏にも同じことが言えないだろうか?この演奏を聴いた感想が、実は聴いた人を映す鏡になっており、常に自分自身と対峙しなければならなくなる音楽。得た感想=自分の本質。これはシューベルトの「怖さ」だろうか?それともケンプの「凄さ」なのだろうか?それともただの思い過ごしか?素晴らしい演奏には間違いない。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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brunowalter1954 | Nikko | 不明 | 2008年06月06日
シューベルトが深い世界観をもった作曲家であったことがよくわかる演奏だと思います。ひとつとして心のこもっていないフレーズはない。繊細さとやすらぎは人間としてのケンプの奥行きを感じさせます。平板に聴こえがちな作曲家をここまで掘り下げて弾いているのは彼のみでしょう。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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レエル | 不明 | 2008年05月11日
軽く柔弱で曲線的な指使い、この親しみやすい魅力は真の節度や人間的な情緒、感情への目覚めが外界への目を開かせたという考え方もできるだろう。あるいは、解放された心情がその高揚を自然に託して歌い始めた演奏と言ってもよい。 とりわけ、テンポやデュナーミクに対する配慮は、とても丁寧で、隣同志との対比、全体の中での均衡関係が素晴らしく、又充分に深みのある響きは、アファナシエフのそれが溶暗するのとは対照的に溶明してくる。それぞれ魅力的だが全体としてはメジャー曲はケンプを良く聴いてます!2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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SunnySide | Suginami-city, Tokyo | 不明 | 2005年09月18日
クラシックを聴き始めて1年強。「ケンプを聴くならまずはこれ」と決めていました。後期ソナタだけは先にポリーニを聴いていましたが,ようやく当全集を手に入れ,本当に驚きました。辺りを吹き抜ける風がやさしく包み込むようなケンプの演奏。その風は,そよ風であり,また疾風でもある。第19番はまだ初心者ゆえ「弾き比べ」の妙(こういうとき,感性云々とは別に音楽理論を学びたくなります)を味わえませんが,第21番では両者の差異は明らかです。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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