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Dvorak / Schumann

CD ドヴォルザーク、シューマン:チェロ協奏曲 ロストロポーヴィチ(vc)、スヴェトラーノフ、ブリテン(指揮)

ドヴォルザーク、シューマン:チェロ協奏曲 ロストロポーヴィチ(vc)、スヴェトラーノフ、ブリテン(指揮)

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    座敷童子  |  栃木県  |  不明  |  2010年06月13日

    1968年8月20日深夜「人間の顔をした社会主義 」を標榜するチェコスロヴァキアのドプチェク政権のもと進められた社会主義の民主的改革「プラハの春」は、突如チェコスロヴァキアに侵攻したソビエト連邦の戦車群によって押しつぶされたのでした。いわゆる「チェコ事件」です。 当時ソビエト国立交響楽団は戦後初のイギリス訪問公演を行っており、初日の公演が21日のこの演奏会です。(ドヴォルザークのみ) 侵攻してきたソ連軍に対しチェコスロヴァキア国民は消極的抵抗に徹しましたが、それでも市街戦で100人以上の死者を出しています。当時はインターネットなどありませんから、21日の時点では現地からの一切の情報が遮断されており、唯一の情報源はアマチュア無線のみという状況のなか「戦車」「市街戦」という断片的情報が一人歩きして、イギリスでも非常に不穏な状況だったようです。 そのような中でのイギリス訪問公演初日、演目は皮肉なことにチェコスロヴァキアの代表的作曲家の一人ドヴォルザークのチェロ協奏曲。何かが起きない方が不思議です。 ライナーによれば最初の序曲「ルスランとリュドミュラ」では何事も起きなかったそうです。(「ルスランとリュドミュラ」は収録されていません) ただ、事前に聴衆にまかれた政治ビラには、抗議のためチェロ協奏曲の後では拍手をしないようにとあったとか。これは何故か「ポーランド」のライナーに書かれています。 チェロ協奏曲の開始前にロストロポーヴィッチとスヴェトラーノフが入場した直後、会場から罵声が飛びます「ソビエト野郎は帰れ!」 この模様は音は不明瞭ですがしっかり録音されています。 ロストロポーヴィッチの手記によれば、周囲から事前に演奏中止を勧められましたが、石が飛んで来て愛用のチェロが傷つくことも覚悟して保険をかけてまで、ステージに立ったとのこと。 そして、ロストロポーヴィッチは涙を流しながら演奏したそうです。チェコの人々への悲しみと、祖国ソビエトへの怒りがないまぜになっていたのでしょう。 数年後には亡命するロストロポーヴィッチとソビエトあってのスヴェトラーノフでは全く立場が違うのは想像に難くありません。USSR国立交響楽団のメンバーは公務員ですから、彼らにとっては素晴らしい演奏をすることが仕事です。彼らの気持ちはわかりませんが、この一連の公演で、チャイコフスキーの「ポーランド」を始め、「古典」「法悦の詩」と素晴らしい演奏が残されているのは、この日の演奏会が影響しているのではないかと思います。 それにしても骨太の音のぶつかり合いは凄い。ロストロポーヴィッチの気持ちがびしびしと伝わってきます。 そして演奏終了後の拍手の凄いこと。事前に拍手をしないように根回しされていただけに、聴衆がロストロポーヴィッチの魂のこもった演奏にいかに共感したかがわかります。 こんな凄い拍手は聴いたことがありません。 それにしても開演前の罵声から絶賛の拍手の嵐まで、音楽の持つ強い力が、政治とか国を超えて人々に訴えかける強さというものを感じさせる最高のドキュメンタリーだと思います。

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    KURO  |  福岡  |  不明  |  2003年01月23日

    歴史的なことを充分に踏まえた上で聴かなければいけない重要なライヴである。場内の緊迫感がヒシヒシと伝わってくる。音楽というものの凄さを改めて知った1枚。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    fuka  |  横浜  |  不明  |  2003年01月19日

    わくわくしながら購入しました。当時の状況とは切り離せない昂揚した演奏(会)の記録は一種のドキュメントで、もっとよい音で聴けたらとは思いますが、さすがにすごい演奏で十分楽しめました。しかしこの曲を楽しみたいと思うときには他の演奏も必要でしょう。

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  • ★★★★★ 

    風雷暴  |  横浜  |  不明  |  2003年01月16日

    どうも演奏直前の異常な叫び声が気になり、英文解説書のロストロ氏の投稿を見てびっくり!何と演奏当日に旧ソビエトがプラハ侵攻して、怒った聴衆達の怒声だった!直前に彼は非常事態を案じて、愛器に保険まで掛けて出演したほど。想像を絶するプレッシャーを撥ね退けた彼等の精神力と勇気。そしてこの異常なテンポとテンションもこの事変後ゆえと。我が無知無能を恥じる。でもこの超越した演奏は、芸術に国境の無い事を、改めて当日の聴衆だけでなく、今の我々に身をもって知らしめる結果となった!(演奏直後の大歓声がその証拠)

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  • ★★★★★ 

    風雷暴  |  横浜  |  不明  |  2003年01月07日

    何じゃこりゃー(聴き終るまで連発)!!!HMV評どおり常軌逸脱!そもそも演奏直前と直後の聴衆の異常反応からして常軌逸脱(サッカーファン顔負け)!ここでのロストロ&スヴェトラコンビは古今無双阿修羅の如き(彼等はホントに人間?)!ロストロ&カラヤンなんぞ論外(即刻退場させました)、僕の一押し/デュプレ&チェリでさえも顔色なし、最強のドヴォVc協出現!是非々々この一世一代のガチンコ勝負を御一聴あれ。残念至極ながらmono(’68ライヴ)。

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  • ★★★★☆ 

    MIMIZUK  |  Tokyo  |  不明  |  2002年12月18日

    ガリーナ自伝にも記述のあるソヴィエトのチェコ侵攻の日のドヴォルザーク.しかし歴史的価値もさることながら演奏のよい意味での「荒さ」がなんともたまらない.

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