J.hofmann Complete Josef Hofmann Vol.6
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20世紀大好き | 東京都 | 不明 | 2011年08月04日
ショパンのバラード4番の演奏は大変有名で、これだけで買う価値は十分あると思う。極めて熱っぽい演奏であり、全集の第2集の1番といい、ショパンの中でもバラードはホフマンと相性が良い。第2主題の再現部からコーダにかけての燃焼ぶりはまさにライオンの咆哮(当時は別の意味で使われていたようだが・・・・)を思わせるほどで、ピアノ音楽の一つの頂点を極めていると言ってよいのではないか。対してベートーヴェンのソナタは部分的に走りすぎている嫌いがあり、好みが分かれるだろう。ホフマンの演奏全般に言えることだが、構成の綿密さより瞬間のインスピレーションが目立ち、やはりロマン派以降の作品が合っているように思う。ホフマンのアレンジが施された、2台ピアノを疑わせる子犬のワルツや、クライスレリアーナは名演であり、ホフマンの全集に手を出すならまず第2集とこの第6集をお勧めしたい。テクニック上の衰えや偏りも見受けられるし、録音も酷いのだが、ラフマニノフがナンバーワンと言い、少年期のホロヴィッツを呆気に取った伝説のピアニストの残滓がここにある。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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