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ブラームス(1833-1897)

CD ピアノ協奏曲第1番、第2番 エミール・ギレリス、オイゲン・ヨッフム&ベルリン・フィル(2CD)

ピアノ協奏曲第1番、第2番 エミール・ギレリス、オイゲン・ヨッフム&ベルリン・フィル(2CD)

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    しょーぱん  |  神奈川県  |  不明  |  2012年04月03日

    ブラームスのこの2つの協奏曲は華麗なテクニシャンがスラスラと弾いたら全然面白くないのでは。と言うのはこのギレリスの演奏を聴いて初めてこの2曲の良さがわかったからだ。もちろんギレリスも技巧は完璧だが全体を通して伝わるのは作品への愛情、慈しむように一音一音心をこめて弾いているのがわかる。そしてベルリン・フィルとヨッフムというブラームスには最適とも言えるオケが本当に滋味溢れる味わい深いドイツの響きを奏でているのも素晴らしい。野に咲く一輪の白い花の美しさに似た心温まる演奏。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年01月20日

    鋼鉄のピアニストであるギレリスと穏健長老派指揮者のヨッフムという、一見すると水と油のように思える組み合わせであるが、本盤を聴くとそれが杞憂であることがよくわかる。ヨッフムの温かくも、決して隙間風の吹かない重厚な指揮ぶりがブラームスの渋い曲想に見事にマッチしており、加えて、ブラームスの協奏曲の難曲とも言われるピアノパートを力強い打鍵で弾き抜いていくギレリスの強靭なピアニズム。演奏が悪かろうはずがないではないか。これら両者を、当時、最高の状態にあったベルリン・フィルが好サポートしており、役者三者がそろい踏みの本盤は、両協奏曲の数々の名演の中でも、ベストを争う名演に仕上がっていると高く評価したい。特に、ギレリスにとっての初録音というのは意外であったが、ピアノ協奏曲第1番が超名演であると言える。冒頭の雷鳴のようなティンパニのド迫力(これは、入団し立てのフォーグラーであろうか?)には度肝を抜かれるし、随所に見られる枯れた味わいも感動的だ。ギレリスも、決してテクニックを誇示するのではなく、ブラームスの青雲の志を描いた楽曲への深い共感の下、めまぐるしく変化する楽想を適切に捉えた絶妙の表現を示している点を評価したい。ピアノ協奏曲第2番や幻想曲集も名演であり、ルビジウムカッティングによる高音質化も目覚ましい成果をあげている。

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  • ★★★★★ 

    淳メーカー  |  愛知県  |  不明  |  2012年01月24日

    ブラームスだなあ、という素朴な思いが湧いてくる。この演奏を聴くといつものことだが。若書きの第1番冒頭の圧倒的迫力。迫力という言葉はブラームスにはおよそ似合わない言葉ではあるが、19世紀音楽界の表舞台にまさに出ようとするブラームスの雄たけびの様なものを感じる。一転して2楽章、言葉を失いそうになる抒情美。第2番冒頭の何という浪漫。3楽章のチェロとのデュエットも素敵だ。ギレリスとヨッフム、日本では正当に評価されているとは必ずしも言えない両横綱のぶつかり合いが生んだ、奇跡の結晶。

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  • ★★★★★ 

    mizumoto  |  東京  |  不明  |  2008年08月07日

    議論の余地なく これが最高だと思うんだけど… やっぱり人によって好き嫌いって あるもんなんですね。それが理解に苦しむほど この演奏は非の打ちどころがないですよ。ポリーニやブレンデルさえ青臭く感じるほどギレリスの背中には苦みが漂っています。相手がカラヤンじゃなくて よくぞヨッフムでした。ヨッフムにとってもベストフォームですよね。こんなベルリンフィル 今じゃ聴けませんし もうパーフェクト!

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  • ★★★★★ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  2011年09月19日

    LP時代のDG・rezonance盤から親しんだもの。テンポは極めて遅く2曲とも51分程度だ。ここ数年聴いていなかったが、久しぶりに聴くと、特に1番の両端楽章の凄まじさに舌を巻く。ゴールウエイ、ブラウやシュタインス、コッホ、ザイフェルトらを擁したカラヤンのヴィルトオーゾオケから、渋い音色と重戦車のような迫力を、ヨッフムは引き出している。ギレリスのピアノはポリーニやワイセンベルクにも近い粒だった硬質なクリアーなタッチが特徴だが、彼らとの最大の違いは「泣き」だ。例えば、第一番第2楽章のモノローグの悲痛な響きはあたかも演歌の「泣き」をも思わせる感情移入だ。曲想が泣きに入るとギレリスの紡ぎ出すサウンドも泣きモードにかわっていく。ヨッフム・ベルリンフィルの暗いサウンドもあいまって、ブラームスの慟哭が聴こえるようだ。2番は幾分曲想から見ると重すぎるようだが、これもこの曲を語るには不可欠な1枚だ。2番に関しては、ギレリスとヨッフムはコンセルトヘボウともライヴ録音を残しており、個人的にはそちらが好ましい。

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  • ★★★★★ 

    ひろあき  |  東京都  |  不明  |  2005年07月12日

    これは誰が何を言おうと「最高の演奏」であり、あらゆる演奏芸術の至高であると思えるもの。わりと第2の評価が芳しくない批評を目にする事があるけれど愚聴としか言いようがない。ともかくこの演奏はロマンティックである。このロマンは感情的なものではなく「男の背中」みたいな渋い 孤独を背負った 心の中まで染み入ってくる本当のオトナの音楽だと思う。

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  • ★★★★★ 

    あこ  |  川崎市  |  不明  |  2007年06月21日

    何度聴いても、この曲のベスト!一番は、ブレンデル/アバド版などをはるかに凌駕し、二番もバックハウス/べームをもしのぐと思います スケールが大きすぎるので、疲労感がたまるが、これが、何度も聴くうちに、快感に変わる ああこれだけのピアニスト、今いるのだろうか (ワタシは一枚、3500円で買った。こんなに安くブラームスの超名演を聴ける皆さんはハッピーです)

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  • ★★★★★ 

    Amadeo  |  神奈川  |  不明  |  2005年08月23日

    ここでもギレリスのピアノにはすごみがあります。ポリーニにもキレはあるのでしょうが、ポリーニ=アバド盤には、私は感動しませんでした。ギレリス=ヨッフム盤には身の毛が逆立つような興奮を感じます。何というか、絶妙のコクがあります。

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  • ★★★★★ 

    プーやん  |  福岡市  |  不明  |  2006年01月15日

    それにしてもヨッフムという人は名人だ。ブラ1・ブラ2で見せるような遊びとは一転、何だこの突進力は!!大迫力と突き抜ける美しさ、これを両立してやってのけるこのコンビ。匠の技が炸裂するこのCDはあまりに凄くて軽々しくは聴けない。

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  • ★★★★★ 

    たけちゃん  |  福島県  |  不明  |  2005年07月16日

    最高!名演!名盤!ヨッフム/ベルリンフィルの重厚なサポート、そしてギレリスの硬質で(他の方の「水晶」という表現いいですよね)美しいタッチで、協奏曲を聴く醍醐味を120%味わうことができます。まさに気宇壮大な演奏です。これからブラームスのピアノ協奏曲を聴こうという方、ポリーニ盤よりも是非本盤からどうぞ。

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  • ★★★★★ 

    フォー  |  東京  |  不明  |  2005年07月12日

    これは最高だと思いますよ。若干スローテンポなのに、どこもかしこもダレなど無く、ある音ある音を全て鳴らしていくことによって、巨大な建造物のようなブラームスが眼前に立ち上がります。そしてそのブラームスから、ある時は灼熱の炎のような激情を、ある時は凍てつく氷のような怜悧さを、ある時は春風のような優しさを感じることが出来ます。

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  • ★★★★★ 

    ゆーさん  |  埼玉県  |  不明  |  2007年07月21日

    この演奏に対し、賛否両論拮抗するから面白い。ギレリス派とバックハウス派が見事に分かれる。淡々と、しかし柔らかさと情緒味を湛えたバックハウス盤に対し、ギレリス盤は、それこそ鋼の迫力というか、辛口で厳しい演奏だ。だから、聴いていて疲れてしまう人もいる。容赦無いのだ。それでいて、随所に懐の深さを覗かせるのだから凄い。うねるようなオケの響きは、この時代のBPOにしか出せないだろう。指揮者にヨッフムを得た事も大きい。もしカラヤンだったら、小綺麗だけな演奏になってしまうはずだ。無論、今のBPOの腰抜けな音とは次元が違う。こんな凄い演奏を耳に出来るとは、何という贅沢!!

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  • ★★★★★ 

    Kei  |  横浜  |  不明  |  2009年01月31日

    ブラームスは外形的には重厚でありながら内面はナイーヴな(「星目」と言った評論家がいた)曲を作ったが、ギレリスは前者に軸足を置きながらも随分繊細で柔和な表現も持ち合わせていて曲想にピッタリだ。これほど打鍵の強弱、硬軟にかかわらず常にピュアな音が出せる人は他にあまり見当たらない。カラヤン時代のBPOはこの頃が最高じゃないかと思うが、ヨッフムとの演奏はびっくりするほど素晴らしい。録音はちょっと硬質な部分も顔を出すが、70年代はじめとしては随分良い方だろう。

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  • ★★★★★ 

    ゆーさん  |  埼玉某所  |  不明  |  2007年09月16日

    第一番へのコメントが不足しているので補足。こちらも名演!雷鳴が轟くような第一楽章冒頭からして、厚みのある迫力の音響である。そしてピアノが静かに主題を奏でるとき、その痛切な響きに心を奪われてしまう。ギレリスのピアノはしばしば「鋼鉄の〜」と形容されるが、一方でデリケートな音も作り得ることを忘れてはならない。オケも素晴らしく、ずっしりと腰を据えたような演奏である。ブラームス特有の分厚い和音を隈取り、濃厚な世界を築いていく。時に淡々と、時に情熱的に、感情を縦横に行き渡らせている。かつてポリーニのピアノでこの曲を聴いたときは、機械的で冷たいのとオケ(アバド/BPO)の薄っぺらな響き、なかんずく音質の悪さで、全くといってもいい程無感動だった。しかし、本盤でこ

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  • ★★★★★ 

    にゃおにゃお金  |  市川市  |  不明  |  2006年01月04日

    既に絶賛の嵐なのに、私が屋上屋を重ねる必要もないかな?とも思ったが、やっぱり一言いいたい大名演である。特に第1番! 冒頭のオケの鳥肌がたつような素晴らしさ!重戦車の驀進の如き凄さである(アバド時代以降のこのオケのヘナチョコな響きとはまるで次元が違う)。それを受けるギレリスのピアノのなんと透明な響き! もう1番に関してはこの1枚があれば十分と思わせる位のインパクトがある。

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