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チャイコフスキー(1840-1893)

CD 交響曲第5番、第1番、第2番 ワシリー・ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル(2CD)

交響曲第5番、第1番、第2番 ワシリー・ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル(2CD)

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    Abbadian  |  東京都  |  不明  |  2017年07月04日

     第1番について。前の方とは少々観点が異なるが,残念ながら正反対の感想を持った。まずオケの魅力が非常に薄い。第1楽章冒頭のFl.による主題提示は良く歌われていたが,弦楽器が出てくると「あれっ?」という感じで,音がばらけているし,痩せている。チェロも同様のばらつきを感じる上,柔らかい膨らみに欠け,浮き上がるべきがオケの中に埋没してしまっている。ブラスも線が細く,残響の少ない録音のせいか,特にTr.はそれ程強奏していないにも関わらず,サウンドに溶け込んでいない。従って,サウンド全体の纏まり(一体性)に欠け,若々しさだけが強調される結果となってしまった。機能面では健闘しているが,サウンドの魅力が伴わなければ魅力半減である。イギリスのオケとしては,LSO,BBCSOを別格として,元々個性があったLPOは勿論,RSNOやBBCPO等がオケとしての総合的能力を大きく伸ばしている昨今,中堅のRLPO,バーミンガム市SO,ボーンマスSO辺りがやや遅れを取っている感が否めない。  ペトレンコの解釈は,個人的にはごく普通の若手指揮者の若々しい演奏という印象を超えるものではなく,フィナーレのコーダもそれ程爆演とは思わない。全体として,古くはMTT/BSO盤(ロシア的情緒とはやや異なるが,私の愛聴盤。コーダの加速は強烈),スヴェトラーノフ/BBCSO盤,シナイスキー/LPO盤(BBC Music Magazineの付録)等と比較すると,これを選ぶ積極的理由が残念ながら感じられない。  第5番は,有名曲であるが故にオケの非力さが目立ち,ペトレンコの指揮もいろいろ工夫をしているが,残念ながらこの演奏を選ぶに足る魅力には至っていない。  

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2016年06月05日

    いま乗りに乗っている指揮者とオケのコンビらしい活力にあふれた演奏。楽団のスポンサーでもあるClassic FMのレーベルに入れた『1812年』序曲も、この曲に対してちょっと「大人げない」のではないかと思うほどシャカリキになった演奏で、13:56という時間はノーカット演奏では史上最速の部類ではないかと思うが、この交響曲集でもテンポはかなり速め。劇的な部分は非常に隈取りが濃く、一方、抒情的なメロディーもたっぷり歌う。第5番も第2楽章での二度の「運命動機」登場シーンの劇的な振幅、終楽章コーダ(モデラート・アッサイで運命動機が戻ってくる部分)の独創的な譜読みなど、聴くべき箇所は多いが、第1番と第2番はさらに個性的だ。かつてのマゼール/ウィーン・フィルってこんな感じだったっけ、と思って古いCDを引っ張りだしてみたが、いやいや、意外にもマゼールはウィーン・フィルの優美な味わいをちゃんと重んじていて、ペトレンコの方がはるかに爆演している。とりわけ、ここぞという所でのめざましいアッチェレランドは鮮烈で、たとえば第1番の終楽章コーダは少しカットしたほうがいいほど凡長だとずっと思ってきたが、この演奏ではじめて長さを感じなかった。リズミックな局面では一気に畳みかけ、第2主題は美しく歌う第2番終楽章でも最後の最後での猛烈な加速が凄まじい。

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