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ブラームス(1833-1897)

CD 交響曲全集 ベルグルンド&ヨーロッパ室内管弦楽団(3CD)

交響曲全集 ベルグルンド&ヨーロッパ室内管弦楽団(3CD)

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  • ★★★★★ 

    酒を愛する老人  |  北海道  |  不明  |  2024年02月04日

    分厚い響きに慣れ親しんだあなた、たまにはこうしたブラームスもいいものですよ。各楽器のメロディがつぶさに浮かんできて、とても楽しいですよ。カラヤン、ベーム、フルトヴェングラーも結構!そこで、ヨーロッパ室内管弦楽団の名手たちにしばし酔いしれましょうよ。

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  • ★★★★★ 

    てつ  |  東京都  |  不明  |  2014年05月28日

    日本のオーケストラによるブラームスを聴くと「響きが薄い」ように聞こえる経験をされたことはありませんか?欧米とは違うなあ、という感じです。ところがこの演奏を聴いてわかりました。もともとブラームスのオーケストレーションは「薄い」のです。ベートーヴェンは推進力と響きを刻みで両立させましたが、ブラームスはシンコペーションを多用し、推進も響きもある意味中途半端です。19世紀後半、人々は本来のブラームスを聴いていたのでしょうが、時代はワーグナー、ブルックナーの後期ロマン派が花開き、人々は厚い響きの魅力を知りました。そこで当時の指揮者はブラームスも弦を多くして響きを厚くしてみました。すると、あの独特の渋みが出てきました。指揮者はブラームスの交響曲を「分厚く」するための工夫を始めました。世の指揮者はこのブラームスの響きの工夫をしているのでしょう。あのヴァントですら工夫の権化なのです。しかし、響きを作ることを重視すれば、曲そのものの性格を描き出すことは後手に回ってしまいます。この矛盾をフルトヴェングラーは指摘したものでした。結局この矛盾自体は解決せず、力づくでした。地力のあるオーケストラは、この工夫に費やすロードが少ないために、指揮者は、例えば1番ならデモーニッシュな部分に光を当てたり、響きそのものよりも推進力にベクトルを合わせたりできるたので、地力のある有名オーケストラに名演が多いのです。カラヤンのロンドンライヴなどはその良い例です。話を元に戻しますが、このベルグルンドの演奏こそが本来のブラームスであり、私たちが普段良いと思っているのは後期ロマン派の衣装を纏わされたブラームスではないのか、と思えてきます。それくらいこの演奏から学ぶものは多く、聞く価値があるのではないでしょうか。

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  • ★★★★☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2013年10月02日

    小編成によるブラームス。普段聴きなれている大編成の重厚な演奏と違い、透明性のある響きが特徴です。弦楽器に時々いかにも「生」という感じの音色が聴かれますが、管楽器は普通だし、打楽器も特別なことはしてませんね。だから違和感はそんなにないし、意外に手ごたえのあるいい演奏でした。ベルグルンドさんは何しろベテランですので、いろんなことをよく心得ております。無味乾燥に陥ることなく、ロマンティックなブラームス。またこういうスタイルで聴くと、第1・2番と、第3・4番の間に作風の違いがあるのもわかるなあ。開放性と設計感がある前者に比べ、後者はもっと内向きの想念と流れがあるような気がしましたなあ。いろいろ考えるところのあるアルバムでした。録音は優秀。ブラームスの交響曲全集の名演ということではなく、一つの試みでありつつ、演奏者の「技」を開陳した特別な演奏として受け止めてはいかがでしょうか。個人的には、聴けて良かった、と思っております。

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  • ★★★★★ 

    ユローヂィヴィ  |  大阪府  |  不明  |  2013年05月02日

    室内管弦楽団でのブラームス交響曲全集。 室内管弦楽団による演奏は今回初めて聴いた。始めのうちは違和感を感じていたものの、もしかしたら交響楽団の弦楽部と管楽部の間に座って聴いたらこのように聴こえるのかもしれないと思った。

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  • ★★★★★ 

    ニャンコ先生  |  Tochigi  |  不明  |  2013年04月29日

    ブラームスの交響曲をよく聴く方なら、1セットは室内オケ編成の全集をお持ちになることをお勧めする。マッケラス指揮スコットランド室内管がその先駆的存在で、19世紀末の演奏スタイルの再現までを目指した、決定盤といえるもの(1番2楽章の初演版、大学祝典序曲、ハイドン変奏曲を含む)。それに対し、このベルグルンドの全集は、Vn対向配置、1楽章呈示部繰り返し全部あり、という点ではマッケラス盤と共通するが、演奏スタイルはより現代的で理知的なものである。ライヴ収録することで、あまりに冷静な演奏になってしまうのを避けることに成功している。もちろんこのコンピである、音楽の運びは常に自信に満ちていて編成が少ないことからくる弱弱しさは微塵もない。08年ライヴ収録のノセダ指揮カダケス管の全集が、音楽の方向性を見失いそうになるあぶなっかしさがあるのとは格が違う。今回の再発売でさらに値下がりしたコストパフォーマンスを考えれば、このベルグルンドのセットをぜひ薦めたい。

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  • ★★★★★ 

    カズニン  |  東京都  |  不明  |  2013年04月16日

    スッキリ・サッパリした爽やかなブラームスでした。

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  • ★★★☆☆ 

    TKOクラシック  |  神奈川県  |  不明  |  2012年01月28日

    このコンビでのシベリウスは素晴らしいとおもいましたが、ブラームスとなるとやっぱり物足らないです。皆さんがおっしゃるようにブラームスの意図がよくわかる演奏ではありますが、やっぱりウィーンフィルやベルリンフィルで聴きたいと思いました。

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  • ★★★★★ 

    ちんぴら指揮者  |  長崎県  |  不明  |  2009年08月07日

    ブラームス自身が想定していた編成は40〜50人程度のオケだったことを思えばこの演奏は本来当たり前なのかもしれません。 それにしても目から鱗というか長年の埃を振り落としたような演奏に驚きました。 スコアに書かれている音がちゃんときこえてきます。 とりわけ木管群の動きが鮮明に聴きとれます。 ブラームスが書いたテクスチュアがこれほど鮮明・正確に聴ける演奏は希です。 癖になりそうな一枚です!

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  • ★★★★★ 

    カバポチ  |  神奈川県  |  不明  |  2009年07月23日

    フルトヴェングラーの演奏を聴いた後で聴くと、呆然、唖然!スーッと吹き抜ける涼風のように、あっけなく、あっと言う間に過ぎ去ってしまう。それでも聴き終わった後に何とも言えない充実感が残る。こんな体験初めてだ。全曲中、特に「2番」に最も惹かれた。一聴の価値あり。

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  • ★★★★★ 

    ブリュッヘン好き  |  東京  |  不明  |  2009年07月09日

    伝統的な解釈を捨て、スコアを信じきるとこうなります。また、この位のサイズのオケだと金管を補強しなくても成立するし、補強する事で犠牲になった木管の音色も楽しめる。ただ一つだけ。録音のせいなのか、ティンパニの音色がどうも…。

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  • ★★★★★ 

    GD  |  奈良県  |  不明  |  2009年07月06日

    一瞬、時間が止まったかのような、空間的、共時的、室内楽的なブラームス。近年稀に見るすばらしいCDです(繰り返し聞くたびに発見があります)。既にみなさんが書いておられるようにブラームスの複雑なテクスチュアが純音楽的にこれほどクリアーに再現された演奏も珍しい。シベリウスではその「人知を超えた世界」がすばらしかったこのコンビですが、今回も同様の手法で、今まで手垢まみれになった情念的な解釈とは一線を画し、ブラームスのあたらしい魅力を引き出しています。是非、このコンビでハイドン、シューマン(インバル、グッドマン、ヘレヴェッヘもいいけれど)、ラフマニノフ、チャイコフスキー、リムスキー・コルサコフ、ドヴォルザークなどの演奏も聞いてみたい。Ondineさんお願いします。

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  • ★★★★★ 

    M. A. T.  |  東京  |  不明  |  2008年07月07日

    「透明感あふれる」ブラームス。こんな演奏は他に聴いたことがない。いわゆる「ブラームスらしさ」とはかけ離れており、ある意味「トンデモ演奏」と言えるかもしれない。ブラームスの音楽の美しいエッセンスだけを結晶化したような演奏だ。「厳しい顔で苦悩するブラームス」像を求める人には薦めない。でも、ブラームス自身は自分の音楽がいかにも「厳しい顔で苦悩」しているかのように重苦しく演奏されることを本当に望んでいたのだろうか?案外このような演奏を喜んだかもしれない。ここまで純粋に美しく演奏されるとそんなことまで考えてしまう。

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  • ★★★★★ 

    TANNOY  |  茨城  |  不明  |  2008年06月30日

    通常編成のブラームスは込み入った各声部(楽器)が聞きづらいのですが。ヨーロッパ室内管弦楽団の演奏で聞くと、各パートの見透しが良く新鮮な発見があります。 小生、チェロで何曲か弾いたことがありますが「こんなところどうせ聞こえないんだよ〜!」と思っていたところもバッチリ聞こえました。 やはりブラームスは天才だと改めて思わされる演奏です。 ベーム・ジュリーニ好きには勧められませんが。

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  • ★★★★★ 

    リック  |  神奈川  |  不明  |  2008年01月21日

    僕はこの演奏大好きです。 ブラームスを、ベートーヴェンからの流れで聞ける。 このCDでブラームスの持つ「古典美」の部分を堪能した上で、もっとロマンティックな演奏に進む、という聞き方もありなのではないかと思います。

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  • ★★★★☆ 

    小鳥遊 司  |  東京都三鷹市  |  不明  |  2008年01月13日

    清涼感を通り過ぎ、殺伐としたブラームスだ。 ここでは、人間のあらゆる感情が排除されている。何の思い入れもなく音楽が淡々と過ぎ去り、方々で不気味に音塊が湧いてはまた沈んでいく。まるで終末した世界を眺めているかの様な、寒々とした気持ちがした。そこには、何のドラマもないが、シリアスな響きが連続し、隅々まで細心の注意が払われた演奏である事は疑う余地がない。しかも極めて音楽的だ。 これを良しとするか否かは聴き手次第だろう。ただ、ブラームスの音楽に人間模様を求める私には、ブラームス不在の演奏と思われてならなかった。それは、演奏様式とか音響バランス云々という以前に、ベルグルンドの音楽観によるものだ。 人心を超えた世界を音楽により再現しようとする時、ブラームスの音楽は思いの外無力なものになる、そんな事を痛感させられるブラームス演奏であった。

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