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ラヴェル(1875-1937)

SHM-CD 管弦楽曲全集、ピアノ協奏曲集、ツィガーヌ ブランギエ&チューリッヒ・トーンハレ管、ユジャ・ワン、レイ・チェン(4CD)

管弦楽曲全集、ピアノ協奏曲集、ツィガーヌ ブランギエ&チューリッヒ・トーンハレ管、ユジャ・ワン、レイ・チェン(4CD)

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    風信子  |  茨城県  |  不明  |  2016年04月25日

    ラヴェルの”青春”が濶歩する草原に居る 久しぶりにラヴェルの管弦楽全集を通聴した ブランギエ指揮するトーンハレ管の響きにベームやケンペが登壇していた頃の軽やかさが残っていたことに驚きと歓びを得て 二度目に聴いたときにはしみじみとした感慨に捉われた ジンマンが奮闘していた20年間の演奏その殆どを聴いていなかった 独墺系の大曲ばかりが目につくプログラムに食傷していた ラヴェルが書いた管弦楽譜の(二つのオペラを除く)ほぼ全てを音にしているブランギエがどれほどラヴェルを愛していることか もうそれだけで喝采をして彼を迎えたい思いが溢れる 仕舞いのDisc4は「ダフニスとクロエ」で埋まるが 前の3Discs はよく考えられてプログラムが組まれている いわゆる管弦楽曲と協奏曲そしてバレエ音楽が見事な均衡をもって並ぶ一つのコンサート・プログラムに成っている ソリストにはブランギエと同じ20代の中国・台湾の俊英を起用しているは英断だ 演奏に拍車を掛ける働きをした では若いからさぞ突っ走っているのかといえば然に非ず 音構造を立体視させるばかりか音の交錯から生じる陰影も映し出しているから ラヴェルの心模様を浮き彫りにしてわたしの心を打つ 例えば「左手のためのピアノ協奏曲」を聴くとき胸が裂ける思いに襲われる ラヴェルの戦争への憤りが止め処なく流れ出している ブランギエは考えている この「左手〜」をDisc3のバレエ音楽の額縁で囲った中に置いて周囲をわたしの大好きなピアノ曲から編曲した絶品の小品たちと二台のピアノでも聴かれる「スペイン狂詩曲」で埋めている なんという優しさだろう このブランギエ只者ではない 衷心より推薦する 

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