『ルイーザ・ミラー』全曲 レヴァイン&メトロポリタン歌劇場、ミッロ、ドミンゴ、他(1991 ステレオ)(2CD)
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ユローヂィヴィ | 大阪府 | 不明 | 2011年10月28日
この作品からヴェルディは創作の中期に入っていく。一つの転換点を示す作品。ここでは愛国的なテーマは姿を消し、大時代的な大掛かりな設定もなくなる。『ルイザ・ミラー』では敗退した貴族世界や男女の愛をテーマにしている。 第一幕の音楽では、コロラトゥーラを用いた装飾的な旋律などから一昔前の音楽に帰ったような印象を受ける。 テキストより音楽的装飾が優先しているようだ。 第一幕のルイザのアリアが終わったときは、「はい音楽が終わりました。」というようなここで拍手をしてくださいというような、そこでぷっつと旋律が終わって次の場面に移っていく旋律の流れが途切れてしまっている。 しかし第二幕、第三幕と進むうちに(悲劇に進むうちに)、音楽がドラマに寄り添って行く。(単に音楽が前に主張するのではなく。)2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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