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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 交響曲第9番『合唱』 フルトヴェングラー&バイロイト(1951)(平林直哉復刻)

交響曲第9番『合唱』 フルトヴェングラー&バイロイト(1951)(平林直哉復刻)

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検索結果:27件中16件から27件まで表示

  • ★★★★★ 

    naoko  |  鳥取県  |  不明  |  2011年02月12日

    20世紀の巨匠の録音は、たとえ古くても、概して好きだが、ことBeethovenの録音となると、激しいか、重いか、ヒステリックかといった印象が強く、正直、聴くのがしんどかった。この伝説的なFurtwanglerの《第9》も、疑似ステレオ盤とART盤を所持しているが、ありがたいという気持ちで聴かせていただいてはいたが、やはり私には重たく感じられ、何度も聴くようなものではなかった。罰当たりなことに、「ホントにこれっていいの?」と思う始末。だから《第9》を聴くなら、まるでクリスマスキャロルのように軽く清々しいBruggenの録音を好んでいた。しかし興味本位で今シリーズの《第9》だけ購入。やはり例の終楽章のコーダは激しかったが、全体的にはまったく重たくない。3楽章などはWalter/Columbia SOの《田園》に匹敵するほのぼのさ!「毎日、こんな感覚で過ごしたいまぁ…」(私だけ?)と思う、あのほのぼのさなのだ!終楽章も〈歓喜の歌〉なんて堅苦しく呼ぶより、〈よろこびの歌〉と呼ぶ方がイメージと合う。モノラルのハンディもまったく気にならない豊かな音。値段は庶民的でないけれど、私にずっと近づいた。この《第9》を何度も聴こうと思うなど、夢にも思わなった。ただ終楽章のコーダよりも、その後の拍手の編集の方が大時代的でなんか残念。

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  • ★★★★★ 

    masato  |  新潟県  |  不明  |  2011年01月29日

    録音状態のよい後代の第九を聴くと,その度に,このアルバムの優位が揺らぐ…。が,ふと取り出して聴くと「やっぱりこれが一番だなぁ…」となる。エンディングの崩壊や最後のとってつけたような拍手は,何度聴いても首を傾げてしまうし,演奏にも乱れがあり…なのに何故だろう…。後代の素晴らしい第九たちがことごとく,この演奏の前にひれ伏してしまう。最新の技術を駆使したサスペンス映画も,ヒチコック作品の前にはひれ伏すように。どんなコメディ映画もチャップリン作品の前にはひれ伏すように…。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年01月23日

    フルトヴェングラーの第9のバイロイトライブ盤は、人類の持つ至宝とも言うべき永遠の歴史的名盤とされている。それ故に、初期盤以来、何度もリマスタリングを繰り返してきた。しかしながら、ブライトクランク盤も含め、いずれのCDも音質の改善効果はイマイチであったと言わざるを得ない。それ故に、私は、フルトヴェングラーによる第9の最後の録音であるフィルハーモニア盤(54年盤)が、ターラよりSACDで発売されたこともあり、そちらの方をベスト盤として、これまで愛聴してきた。ところが、今般のSACD盤は、ターラ盤に匹敵する高音質であり、ついに長年の渇きが癒されることになった。それにしても、この歴史的名演を、これほどの高音質で聴ける日が来ようとは、夢にも思わなかった。しかも、あのEMIがSACDを発売しようとは。弦楽器のつややかな、そして金管楽器のブリリアントな響きは、これまでのCDとは次元の異なる鮮明な高音質であるし、我々聴き手の肺腑を衝くようなティンパニの雷鳴のような轟きは、凄まじいまでの圧巻の迫力と言える。独唱や合唱も、これ以上は求め得ないような鮮明さであり、オーケストラと見事に分離して聴こえるのには大変驚いた。ホルンの音色がやや古いのは残念ではあるが、これは、録音年代の古さを考慮すれば、致し方がないと言える。特に、私が感心したのは、有名なエンディング。従来盤だと、フルトヴェングラーの夢中になって突き進むハイテンポにオーケストラがついていけず、それ故に音が団子状態になって聴こえていたが、本盤を聴くと、オーケストラはフルトヴェングラーの指揮に必死についていっており、アンサンブルもさほどは乱れていないことがよくわかった。これは、世紀の大発見であり、第9の肝の箇所だけに、今般のSACD化による最大の功績とも言えるのではないだろうか。

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  • ★★★★★ 

    ドンナー  |  神奈川県  |  不明  |  2011年01月23日

    演奏については今更言うまでもないと思うので、そのほか気になった点について。東芝盤のTOCE-7530〜4やオタケンのTKC-309のテープ系の旧CDに比べ落ち着いた印象となっており、それでいながら細部のもやもやもクッキリとして一皮剥けたようで、よりマスターに近い信頼感がある。特に活躍する管楽器が活き活きしており、ティンパニの音が減衰していく様がリアルに感じる。ミソスやグランドスラムなどの盤起こしには、盤起こしの良さがるが(もちろん、アナログ盤で聴くとより素晴らしい)、本家EMIがリマスターしたCDとしては、とりあえず面目を保ったと言えるのではないだろうか。なお、デジパックのケースはXRCDなどに比べてかなりチープな感じがあり、金子氏の解説は良いとしても、第九のみの試聴で書いたと思われる小林氏の巻頭文章や満津岡氏の演奏家のプロフィールは廉価盤にありがちなおざなりな解説のようで、生誕125年記念、リマスター、SACD化の意義を減じさせているのが残念だ。

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  • ★★★★★ 

    Fostex で聴いてます  |  徳島県  |  不明  |  2011年01月22日

    これで何枚目の「バイロイトの第九」の購入かと思いつつ、期待を持って購入して聴きました。もっとも気になっていたのは第4楽章の終わりの部分。これまでの国内盤CDでは、最後の音が、ノイズがかぶったような、へんな潰れた音で、拍手を編集で付け加えるのに失敗して最後の音を削ってしまったのかと訝っていました。ART盤は、最後の3小節を別の音源と差し替えたみたいで、英HMV盤の板起こし復刻のような自然な終結部の音源は、もうEMIには残っていないのかと思っていました。果たしてこのSACDですが、不自然な編集の跡もなく、最後の音まできれいに鳴っていました。これだけでも買い直したかいがあるというものです。肝心の音ですが、聴きながら「もうこれで板起こし盤に出番はないなあ」と何度も思いました。英EMIのスタッフは、よい仕事をしたのではないでしょうか。 モノラル録音ですが、脳内に定位するような圧迫感のある音場ではなく、2本のスピーカーの間にゆったり展開する感じで、少しステレオ・プレゼンスを加えているのだろうかと思いましたが、どうでしょうか。音量をどんどん上げたくなるのはSACDならではです。今後のテープの経年劣化を考えると、今回のDSDマスターがEMIの最終回答となるのでしょう。今回は買い直して良かったと思っています

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  • ★★★★★ 

    BCJのファン  |  静岡県  |  不明  |  2011年01月21日

    今回発売されたシリーズの中で一番の注目の一枚だろう。 SACDでの音質は、これまでの欲求不満が一気に解消された。冒頭のティンパニから度肝を抜かれた!凄いダイナミックレンジの広さである。 第3楽章の弦も艶やかで美しい。当に祈りの歌である。フィナーレの合唱は配置が良く分かり、天井を突き破り、どこまでも伸びて行くかのような感動がある。今まで聞いていた音は何だったんだ?と感じる。もう通常盤CDやLPには戻れない! 尚、馴染みのオーディオ店に持ち込んだところ店員も他の客も「本当にあの録音ですか?とても51年録音には思えない」と異口同音に驚いていた。

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  • ★★★☆☆ 

    カバポチ  |  神奈川県  |  不明  |  2011年01月19日

    期待していたが、MYTHOS盤やオタケンのフランスパテの復刻盤には勝てなかった。モノラルで3,300円は高過ぎる。EMIの輸入盤の21枚組ボックスやローマの指環に投資した方が絶対にお得だし、満足感が高い。

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  • ★★★★★ 

    じょんのびぐらし  |  新潟県  |  不明  |  2011年01月19日

    発売日に直ぐに購入。SACD未所有の為、CD層だけ聞いたが、このCDには本当に度肝を抜いた。今まで同一音源にて、1984年の初出CDから純金CD、HS2088マスタリング、ARTマスタリング、英豪等のオリジナルLPからの盤起こしCD、更に第一家電のDAMスーパーアナログLPと色々聞いてきたが、今回新たに発売されたハイブリット盤ほど、この演奏の音楽性の凄さと音楽の魂が伝わったソフトはなかった。今回は英EMIのアビーロードスタジオのエンジニアによって入念に行われたというが、それどころか、心のこもった、入魂の素晴らしい仕上がりである。それは、第一楽章のホルンの出だしの音から、音楽に浸らせ、はまらせる程の凄さである。はっきり言ってこのマスタリングは、オリジナルテープを直に聞き、その凄さと素晴らしさを知っていなければできないものと言っていいと思う出来になっている。今まで同音源が本家EMIから発売されても、オリジナルLPの盤起こしCDの方が音や音楽性がいいというユーザーの声に本家が大いに反省したのだろうか、ようやく本家が過去のアナログ音源のCD&SACD化に本腰を入れ、本家にしかできない素晴らしいマスタリングのCD&SACDが発売されたと言っても過言ではない。このハイブリット盤の素晴らしい出来には、物理的に言う周波数レンジやDレンジ等では理屈のつかない音楽性の高さ、人々に訴えかける音楽の心や魂が身にしみて伝わってくる。更に、このハイブリット盤は日本製だが、プレスや製造技術等の良し悪しによっても音質どころか場合によっては音楽性さえも変化する。しかしこのハイブリット盤は、これだけ音楽性が素晴らしいので、日本のレコード会社の品質チェックもしっかりしていなければこういう素晴らしい結果は出せない。よって、音楽性のことも考えて、例え高くてもこの日本盤の限定プレスの購入をお薦めする。某レコード雑誌の付録CDにこの盤の試聴トラックがあったが、実際の本番の商品の方はその試聴トラックのCDよりもプレスや製造技術、音質チェックがきちっとしているのだろうか、その試聴CDが全く問題外である程音楽性が非常にしっかりしていたばかりか、最初から最後までこの演奏の素晴らしさに浸り、堪能することができた。このハイブリット盤は、今やデジタルメディアが当たり前の時代に、本当にあるべき音楽ソフトの姿はどうあるべきであるかを、世に投げかけた物と言っていい。

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  • ★★★★★ 

    ゆりぞう  |  兵庫県  |  不明  |  2011年01月17日

    今回の(半端でない量の)SACDシリーズ発売はおそらくひとつの大転換ポイントになるでしょう(予兆はエソテリックとユニバーサルのシングルレイヤーではあったが)。それは「(いわゆる)CDはSACDが通常になる」ことです。EMIがフルトヴェングラーの音源から始めることは必ず「新しい流れの始まり」になるパターンがあります。これが成功すると、おそらくは次にクレンペラーが期待できます。バルビローリやカラヤン、ジュリーニらが続くでしょう。みなさん、どうかこのシリーズを爆発的にヒットさせましょう。そしてそれは、久しく怠慢こいているソニーに、セルやワルター、ホロヴィッツらの音源を再びSACD化させる契機にもなることでしょう。(ついでながら、欲を言えば本シリーズもシングルレイヤーであればもっと良い。値段は高くても良い。同等の音質を味わうためにオリジナルLPを手に入れようと思ったらいったいいくら必要か!)

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  • ★★★★★ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2010年12月31日

    今日は大晦日。多くの人がそうであるように私もこの1951年バイロイト・ライブ録音ソース演奏(フルトヴェングラー65歳の頃でタイムは@17’35A11’42B19’20C24’39です)をEMI・LPから聴き始めた者ですがCDになって数々の同音源異盤が出て更にオルフェオから異奏版が新たに発売(別の同日?バイロイト演奏分)されマニアには研究甲斐のある昨今。オルフェオ版はサンプリングしか聴いてはいないので相変わらず前者のLP,CDで間に合わせその当初の興奮した感動を大切にしている次第で50年近くこの演奏の私を含めた世のファンに感動を植えつけた功績は馬鹿には出来ません。本盤の仕様技術的な事は他のレビューの方にお任せするとしまして演奏を開く前の遣り取りも興味がありますし兎も角演奏としての最高ランクは私の中では色あせません(1942年BPO演奏盤も面白い)。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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  • ★★★★★ 

    奥白根  |  埼玉県  |  不明  |  2010年12月28日

    EMIジャパンの試聴会(12月22日)に行ってきましたので簡単に感想を書きます。 『バイロイトの第九』ですが、聴いたのは第一楽章冒頭と第四楽章終結部です。基本的に全く新しい音に生まれ変わったとまでは言えません。しかし、音がかなりクリアになっていること、各楽器の分離が良くなっていることが特徴です。音を丸くして、ノイズを消して耳あたりの良い聴きやすい音にした、と言うのではなく、元の音をそのまま出し切ると言う方向性は大変良かったと思われます。グランドスラムやデルタなどの大成功した復刻(フルヴェン以外で)のような、『目から鱗』的な音質変化ではありませんが、今まで私が聴いてきた範囲の中では最も優秀な音と感じます。第一楽章の弦のキザミが明瞭になっており、また、特に第四楽章の最後のアチェレランドで楽器が落ちていく感じが手に取るように解ります。 当日のオーディオ装置はマランツとB&Wの高級モデルですので自宅でどの様に鳴るのかは解りませんし、また、CD層がどの様な音かは試聴できませんでしたが、この第九は買って損がないかと感じました。 ちなみに、この第九のみ、音の良さで金子建志氏が解説を引き受けられたそうです。

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  • ★★★★★ 

    黒熊怪  |  兵庫県  |  不明  |  2010年12月26日

    19世紀バイロイト開幕時のR.ワグナーの歴史的解釈に近いと言われてきた決定的な演奏。R.ワグナーその人が第九の指揮をとったその日、ドイツ中から選り選った奏者の中には、若きニキュッシュ(VPO)も加わり、その深淵を極めた哲学的解釈は、ワグナーの指揮下にあった人々によって記憶され、後々まで語り伝えられたらしい。その意味であの巨匠ニキュッシュの後継者であるフルトベングラーのベートーベン第九のこの演奏は、3人の天才音楽家の心から心へ受け継がれてきた、壮大な音楽の世界を創り上げる、奇跡のような驚くべきドイツ指揮芸術の姿を21世紀の今日に伝えている。

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