Afro Latin Jazz Orchestra / Arturo O'farrill

CD Cuba: The Conversation Continues

Cuba: The Conversation Continues

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    ♂猫Junn-Junn  |  東京都  |  不明  |  2016年02月09日

    2014年12月17日、 「米国-キューバ関係の雪解け」の始まりとして、 オバマ大統領が、両国間の国交正常化計画の公式声明を発表した、 その時に、 Arturo O’farrill(アルトゥロ・オファリル)率いる Afro Latin Jazz Orchestra(ALJA) は奇しくもレコーディングでハバナに滞在いていて、 その公式声明直後に、 このアルバム「Cuba: Conversation Continues」 をレコーディングしたんだ…というような制作時の話と音楽とを、 去年2015年の夏に、 米国を拠点に全世界で聴かれているラジオ局NPRの Alt.Latinoという音楽系情報発信番組の 「A Witness To History: Guest DJ Arturo O’Farrill」 という放送回→ http://www.npr.org/sections/altlatino/2015/08/20/432738992/a-witness-to-history-guest-dj-arturo-ofarrill で知り興味を抱き… 年末頃、HMVで注文出来ると分かったので、注文し… でもメーカー在庫切れとかで、1ヶ月以上経っても入荷せず… 楽しみに待ってる間に、 更に同番組の年明け2016年すぐの頃 「In Cuba, Musicians Redefine The Classics」 という放送回→ http://www.npr.org/sections/altlatino/2016/01/07/462151974/in-cuba-musicians-redefine-the-classics で、また紹介されていて… 早く聴きたいなという想いが更に強くなり…で、 この放送内で、NPRの別の音楽番組で、このバンドのコンサート音声が聴ける、 という言及っていうか紹介もしてたので、 調べてみると… 「Jazz Night In America」っていうラジオ番組というか、 NPRミュージックのジャズ特集の企画シリーズ、みたいなのがあるようで、 そのシリーズの中で、2015年10月下旬に、 「Arturo O’Farrill Presents ’Cuba: The Conversation Continues’」 という放送回→ http://www.npr.org/event/music/450853351/arturo-ofarrill-presents-cuba-the-conversation-continues があり… それは、ラジオ番組だけど、 Web記事ページ上では映像付きで視れるようになっていて… ドキュメンタリー & ALJAのライブコンサート映像(の一部分) って感じの動画も視て楽しみ… 益々、CDの到着が待ち遠しくなり… …2016年02月03日、遂に2枚組のCDが手許に届き… 何か昔のLPレコード盤のジャケットを、 CDサイズに小さくしたような紙仕様のケースで…偶然なのか、 少し前に聴いたRalph Irizarry & Timbalayeの「20th Anniversary」 も同様の紙仕様のケースだったんで、 ラテンジャズ系のCDでは、そういうのが流行ってるのかな、 と漠然と思ったり…それはともかく、 早速聴いてみて… …やっぱ、 大編成なオーケストラピースならではのダイナミック感 が感じられるアフロ・キューバンジャズサウンドの楽曲群だな… という感じ。 そして、このアルバムのタイトルにある「Conversation」 …米国からキューバへ行き、 現地のミュージシャン達とコラボしての楽曲演奏… 政治的には米国とキューバは50年以上国交断絶状態で、最近漸く、 雪解けの気配が見えて、互いの国で大使館を開く、 っていう動きは来たものの、 現実的にはまだ、米国のキューバへの経済封鎖は続いているわけで… (その経済封鎖の影響は当然、キューバの演奏家達にも、 楽器関連の資材とかパーツの不足、みたいな形でも如実に表れていたり) っていう、そんな状況だけど、 音楽的には、両国間の文化交流(文化的会話)を、 キューバ出身で特にアフロキューバンジャズ分野で著名な作曲家だった 父親チコ・オファリルの代から引き続き、 息子のアルトゥロ・オファリルも、今こうやって続けている、 …更には、 アルトゥロの息子達つまりチコの孫達も、この作品に参加していて… というALJAの… 現在の、米国とキューバとの音楽文化交流の1つの結晶、 のような楽曲群は、 色んな意味で、ドラマ性を感じるカッコよさや力強さ、 があって、いい感じ。 Ralph Irizarry & Timbalayeの「20th Anniversary」 と比べてみると… あっちのバンドリーダーであるRalph Irizarryがティンバレス奏者だ っていうのと、 このALJAを率いるアルトゥロ・オファリルのバックボーンは、 ジャズピアニストとしてのキャリアである、 っていう部分の差っていうのも、若干出てはいるのかな… まぁ、 ティンバライエが7人組なのに対して、 ALJAは、 今は色々と維持し難いという、もっと大人数でのバンド編成っていうのを 維持してやっているオーケストラなんで、 より幅広く色んなアフロキューバン系な楽曲を創造して演奏出来る っていう、そういう部分からの違い、 になるのかも知れないけれど…。 …で、ともかく、 聴いてて印象に残った曲はと言うと… オーケストラピースなスケールの大きさや雄大さを感じる組曲 「The Afro Latin Jazz Suite I〜IV」 もいい感じではあるけど、 ニューオリンズ・ジャズっぽいメインの曲調に、 キューバやカリビアンな色んなリズムが渾然一体となっている 「Second Line Soca (Brudda Singh)」 とか、 NYのDJ Logicとコラボして、ターンテーブル音とかも入った ファンキーなジャズ曲 「Vaca Frita」 とかが特に楽しい感じの曲としてインパクトがあったかな… (因みに「バカ・フリタ」は、キューバの肉料理の名前、らしい…) あと他にも、 曲名からして、 キューバ音楽でのカントリー音楽的ジャンル Guajira(グヮヒラ) や、キューバン・ルンバのサブジャンルである Guaguanco(グァグァンコまたはワワンコ) との関連性を見て取れる、 「Guajira Simple」 とか 「Blues Guaguanco」 も含めて…結局、全ての楽曲が、夫々興味深く聴けたな、 という感じ… …そんなこんなで、 2枚組CDで53分と39分の計92分っていう、 そこそこボリュームある収録内容であるのに対して、 まとめ買い価格で¥1,748 という値段だったのも、お得にいい買い物出来たな、って感じだし、 そういう面も含めて、 いいCDに出会えて買った甲斐があったな、 と思う。

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