弦楽四重奏曲第15番、弦楽五重奏曲 クレモナ四重奏団、ローレンス・ダットン
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2019年01月20日
13番目の弦楽四重奏曲になるはずだったイ短調は 出版が第14番の後だったので第15番となった 第1楽章とフィナーレのスケッチを終えたところで病いを得たベートーヴェンは作曲を中断していた 治癒した翌年完成初演しているが直ぐに出版はされなかった 作品として個人の心情に直截連なるものになり過ぎたか さらに手を入れる心積もりがあったのかもしれない ”病いが癒えた者の神への聖なる感謝の歌”と書き込まれた第3楽章が中心に置かれ楽曲の貌となっている 前後の楽章と明らかにバランスを欠いているがその美しさと神々しさに抗うことがベートーヴェン自身もできなかったのだろう いつ聴いても心洗われる クレモナQuar.も共感を込めた演奏を展開する 弦楽五重奏曲ハ長調は第1交響曲と第2交響曲の間に作曲されている 第1交響曲と同じハ長調であり 交響曲創作過程で生まれた副産物だったかもしれない フリース伯爵からの委嘱作だったとも考えられるが 印象が薄い曲だがよく書けている クレモナQuar.は活気ある演奏で応えている あなたも如何1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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