交響曲第1番、第3番、第4番『悲劇的』 ヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィル(2CD)(日本語解説付)
検索結果:1件中1件から1件まで表示
-
風信子 | 茨城県 | 不明 | 2019年02月07日
16歳で書いた第1交響曲はよく考えられた成功の条件を備えている というよりは失敗しない準備と言うべきか 先ずニ長調であること 弦楽器が弾きやすい調性を採り モチーフの至る所に長短の音符を組み合わせて 音楽が自然に転がりだす推進力を備えさした テンポも両端楽章をAllegro vivaceとしたのも意図的だ 楽想の魅力や展開の稚拙さをカヴァーできると踏んだ 古典的枠組みの中で上手にまとめ目論見は成った 翌年第2交響曲を書き始めるが完成に一年以上を費やした 18歳になってようやく出来上がったその2ヶ月後 第3交響曲を書き始め足かけ3ヶ月で完成した 第1番が♯2個 第2番が♭2個の変ロ長調だったから 第3番は♯♭が増える或いは減るのかと思いきや 再びニ長調で第1番と同じなのだ しかしその音楽は一変している 管楽器の優位性 ティンパニーの効果 さらにモチーフの展開が複雑になり構築性が高まっている 音楽がずっと個性を上げ大きくなった 交響曲の書き方を噛んだのだ ここから20歳になる二年間で第6交響曲まで至る 続く唯一の短調曲第4番も含めて ヘルヴェッヘのシューベルトは極上の聴きものだ もしまだなら あなたも如何2人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに 共感する
検索結果:1件中1件から1件まで表示