交響曲第11番『1905年』 アレクサンデル・ラザレフ&日本フィルハーモニー交響楽団
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あきらくん | 新潟県 | 不明 | 2015年09月25日
もの凄い演奏がCDとして現れたというのが率直な感想。先ず、日本フィルの演奏力の高さに舌を巻いた。第1楽章冒頭の弦からして只者ではない響きがしている。第2楽章の”血の日曜日”を描写した部分では、テンポを落として、打楽器群の凄まじい強打と相まって、その凄惨さは圧倒的。第3楽章の”同志は倒れぬ”のビオラは聴こえない位のピアニッシモで、すすり泣くような音色と緊張感は今まで聞いたことのない。第4楽章になっても日本フィルの弦楽器群の強靭さは冴えわたり、クライマックス後のイングリッシュホルンの哀歌の吹奏には涙を禁じえない。最後の鐘の乱打、強打は人類の戦争悲劇の警鐘そのものである。それにしてもラザレフ&日本フィルは何処まで上り詰めるのか。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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