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CD ウラディミール・ホロヴィッツ未発表ライヴ録音集1966〜83(50CD)

ウラディミール・ホロヴィッツ未発表ライヴ録音集1966〜83(50CD)

商品ユーザレビュー

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    meji  |  神奈川県  |  不明  |  2015年11月01日

    本アルバムは「コンサートの完全無編集収録」といった記録的な観点で語られることが多いと思われるが、筆者はむしろ「ホロヴィッツの全ディスク中最高の音質」であることを評価するものである。解説の冒頭で、ソニーミュージックレーベルズ自身が、当時のホロヴィッツのライブアルバムは、何種類ものコンサート録音からの継ぎ接ぎで作られていたことを明言しているが、これは取りも直さず「従来のアルバムの音質はもともと悪い」ことを告白したようなものだ。つまりコンサートで回していた文字通りのオリジナルマスターテープ(第1世代)から、ただちにセフティーコピー(第2世代)がつくられる。これがアルバムの素材となるわけだが、後で継ぎ接ぎした際、音響条件の異なるホールで収録されたサウンドを違和感無く揃えるために、イコライジングによる整音が不可欠だ(第3世代)。そしてこのテープを用いて演奏ミスや、観客の咳などの無い箇所を継ぎ接ぎしたのがアルバム用のマスター(第3世代の継ぎ接ぎ)であり、このマスターテープからもただちにセフティーコピー(第4世代)がとられたはずだ。LPのカッティングにこのセフティーコピーが用いられれば良いのだが、実際にはさらなるコピー(第5世代)がとられ、これが各国に配られたと考えられる。このことは、当時の国内LPで聞かれた盛大なヒスノイズや転写はもちろんのこと、なによりも本CDとの決定的な音質差が裏付けている。本CDは文字通り無編集のマスター(第1世代または第2世代)から、ダイレクトにデジタル化しており、f特性、Dレンジは大きく拡大し、ダビングで失われたミクロディテール情報も蘇っている。そしてバックグラウンドにあったヒスノイズレベルがぐっと下がったことで、客席や演奏家が発するノイズやピアノの微妙な音色の変化やホールトーンがしっかりと聞き取れるようになった。さて演奏の方だが、文字通りの「無編集」だけにミスタッチは多いし、コンサート毎のコンディション差も大きく、信じ難いほどミスだらけの演奏すら散見される。しかしながら、オリジナルのマスターテープには、繊細にコントロールされた打鍵とペダリングによる微妙なニュアンスの変化と、pppからfffに至る広大なDレンジが忠実に記録されており、ホロヴィッツのピアニズムの真髄は、本アルバムをもってして初めて明らかになったと言っても過言ではない。さらに従来のアルバムでは余計な音としてわずらわしくまとわりついていた「客席ノイズ」も、ここでは「ホールの臨場感」と化して、コンサートの異常な熱狂をリスナーに届けてくれることも見逃せない。なお、日付の近いコンサートも生真面目ともいえる姿勢でそのまま収録しているため、リスナーは同じ曲を本当に何度も聴かされるハメになるが、以上の理由でこれが本アルバムの価値を下げるものではけっして無い。パッケージは嵩張るし、紙ジャケがきつくディスクの出し入れがしづらい等の問題はあるが、中身は世界文化遺産級といえるし、当時の高額なチケットと入手の困難さを考慮すれば本アルバムは十分に安くマストバイだ。年末にはヒストリック・リターンやオン・テレビジョンの無編集バージョンがSACDで発売されるがこれも非常に待ち遠しい。

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  • ★★★★★ 

    権太楼  |  東京都  |  不明  |  2015年11月13日

    ホロヴィッツのピアニズムを堪能できるというだけでなく、ステージ上の奏者の動きや客席の聴衆の様子、さらには演奏会場のホールの違いまでも眼前に再現される最高レヴェルのライブ録音に驚く。 これぞ世界遺産と言うにふさわしい。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    聖オーガスティン  |  IRELAND  |  不明  |  2015年11月09日

    あまりに偏った勝手な選曲。その同じ曲を何枚も聴かされて、楽しいとは思わなかった。ホロヴィッツの全盛は50年代のコンサートをやめる前までではないだろうか。ホロヴィッツという名だけでありがたがる人にはいいかもしれない。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    ikedahaj  |  東京都  |  不明  |  2015年07月25日

    このリリースの凄さは「分かる人だけ分かればいい!」 カーネギーBOXや既発売のアルバムと合わせればホロヴィッツのライブをほぼ網羅していることになります。1983年6月の初来日公演を涙しながら生で聞いたものにとっては「まさに感無量」(日本公演は、復調著しかった1986年の再来日公演も含め、収録されていないということ。絶不調だった初来日は仕方ないとして、1986年の人見記念講堂ライブは別の形で出ないものでしょうか?NHK-FMで放送されているのでNHKが音源を持っているはず)それはともかく巨匠自身やワンダ夫人が存命であれば、恐らく実現しなかったであろうことを考えると複雑な思いもありますね。今までリリースされてきたアルバムは、幾つものライブからベストテイクを選択して巨匠自身発売を許可してきたものだけに、このような形でのリリースがどのように可能になったのか知りたいところではあります。

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  • ★★★★★ 

    よき古き時代  |  大阪府  |  不明  |  2015年07月11日

    衝撃の発売です。気になるのは録音状態のみです。

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  • ★★★★★ 

     |  岐阜県  |  不明  |  2016年11月29日

    60歳近くになり、私にとって最高のピアニストがグールドからホロヴィッツに変わりました。ホロヴィッツは麻薬です。私はこのどれも同じような曲目の CD集を朝、晩と聞き続けました。陽気な気分の時も落ち込んだときも聞き続けました。本当は落ち込んだときは音楽さえ聴きたくなくなるのに。何故かホロヴィッツは聞きたいのです。

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  • ★★★★★ 

    ばぶ  |  茨城県  |  不明  |  2015年10月13日

    まだ部分的にしか聴いていませんが・・・各年代からいくつかピックアップしてまずは聴いてみましたが、「録音には満足できる」ものばかりだと感じました。例えば、1975年11月のシリーズはカーネギーライヴのボックスと合わせると11月2日(シカゴ)と後者の16日、23日と同じプログラムで聴くことができますが、カーネギーを聴いたときは何も気にせず満足して楽しんでいましたが、今回のシカゴの方が音質はきれいで、カーネギーは少しくもっているなと思うようになりました。例にあげたこのシリーズでは、個人的には11月16日のリサイタルが最もお気に入りかなと思いましたが、シカゴにもシカゴのよさがあり、「この辺りはこっちが絶妙!何とも言えない!」みたいなところがありました。 カーネギーボックスでもそうですが、このボックス内でも同じ時期の別の演奏会のホロヴィッツを聴き楽しむことができるのがとても魅力的ですね。ミスタッチもふくべてすべてが音楽、一つとして同じものはないというものをじっくりたっぷり味わうことが、いくつか聴いただけでも実感することができました。 その点では、この商品は素晴らしいと思いますし、この金額を出しても買ってよかったと思えます(ファンの方にとってはなんでもない金額なのかな??) 因みに、私は「ホロヴィッツファン」とはいえない人間ですが、カーネギーボックス共々大切にしたいなと思いますし、カーネギー同様じっくり堪能したいと思っています。そしてカーネギーに加えて今回のボックスを聴き始めたことで、ライヴではない、ある意味余計なプレッシャーがなくただただ好きなピアノと素直に向き合っているであろうホロヴィッツの音楽もこれから聴いていきたいなと感じています。 丁寧な梱包と気合の入ったboxや解説には「おぉ〜!」と感動します!・・・が、この商品の最大・唯一の弱点は「でかい!」ことでしょうか。カーネギーとの枚数の差は10枚弱ですが、並べるとその大きさの差は・・・・・・(笑)

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  • ★★★★★ 

    がね  |  山口県  |  不明  |  2015年10月12日

    まだ4晩ほどのコンサートしか聴けてないのですが、これは、ファンにとってすばらいものだと思います。 70CDのオリジナルジャケットコレクションが、一部編集されていて、少なくとも私の持っているアルバムとは違う編集でがっかりしたのですが、コンサートのライブそのものということで、そのとうりライブの空気感が感じられて、大変懐かしく感じました。

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  • ★★★★★ 

    ボン  |  東京都  |  不明  |  2015年09月26日

    ホロヴィッツファンにとって待望のリリースです。ボックスの到着が楽しみです。 このシリーズでの個人的な注目はスクリアビンのソナタ5番です。既発の録音は完璧に編集されたものでしたが、今回は無編集版の模様。当日のライブでは、実は数カ所で大きなミスをしていますが、どちらかといえばミスがあったままの方が臨場感があります。 その他の録音も、別発のカーネギーホール録音全集と同じように、無編集というのがこの企画の素晴らしいところ。 78年ホワイトハウスでの演奏は、商業用に発売できなかった経緯があるので、今回よく収録してくれましたね。感激です。 1974年のメトロポリタンでのライブが入っていなかったのが残念。未発表の録音もあと少しあると思うので、そちらにも期待したいです。

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