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ブルックナー (1824-1896)

SACD 交響曲第4番『ロマンティック』 インバル&東京都交響楽団

交響曲第4番『ロマンティック』 インバル&東京都交響楽団

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    ヒューブーン  |  静岡県  |  不明  |  2016年03月07日

    インバル/東京都 の一連のシリーズに対して低い評価をするのには気が引ける。このロマンティック、フランクフルトとの旧録音に比較したら、かなりベターになったとは言えるが、まだまだ『軽すぎ』な感じがどうも納得できない。(ここで軽いというのは、精神的な軽さである)。インバルはマーラーもブルックナーも双方得意な珍しい指揮者だというもっぱらの評価だが、出てくる『音』は、マーラーに向いていることはあっても、ブルックナーに焦点の合った音はほとんど聴いたことがない。このCDに限って言えば、通常の意味では文句ない名演だと思う。とりわけ第3楽章なんかは、このままで全く問題ない。しかし両端楽章などは、あまりに『楽し過ぎ』なのではなかろうか?そこには、とても健康的で、苦労知らずで、才能だけは充分に備わった立派な人間の紡ぎだす音楽があるだけで、『境界線を一歩踏み越えてしまった世界』の音楽は、まったく聴こえてこない。。。

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  • ★★★★★ 

    としちゃん  |  宮城県  |  不明  |  2015年10月14日

    味付けの濃いレーグナーみたい。颯爽として決め所は決めてみせる。コーダは師匠筋のチェリビダッケの技を自分のものとして披露している。速いテンポのブルックナー4番の第2稿中、今後は一番に手が伸びそうだ。

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  • ★★★★★ 

    ひとみ  |  不明  |  不明  |  2015年08月28日

    インバル&都響 2015/3/18 ノヴァーク 1878/80 改訂稿によるライヴ収録演奏をエクストンのCDで聴いた。刺激的な全強奏が耳に付かない配慮だろうか、リミッターをかけたような音響。耳を凝らして聴くと、いつもは良く通るインバルの声も、ごく微かに、圧縮されて聴こえた。1970年代半ば、NHKのFM番組を頻繁にエアチェックした頃、ソニーの平置き型のカセットデッキで、リミッターをかけて録音したら、こんな音になったのを思い出した。 インバル、フランクフルト放送響と初稿譜でのブルックナー4番録音は、1982年9月。今回のノヴァーク1878/80稿での新盤は、実に33年ぶりとなった。 インバルは、初稿譜のブルックナーについて、レコ芸1999年7月号、諸石幸生氏のインタビューに答えて、「これほどワイルドで、アヴァンギャルドで、斬新なブルックナーはまったく予想もしていませんでした」と、具体的に述べている。2015年3月、地方公演を含む3回のブルックナー4番の演奏会と録音で、インバル&都響は、革新的な初稿譜ではなく、敢えて、一般的なノヴァーク改訂稿を用いて、クナッパーツブッシュやベームらに代表される、スローで鈍重な旧来のブルックナー像を一新してしまった。2015年3月の演奏会に立ち会った何人もの人々の演奏会評からも、インバルが指摘した「非常にワイルドで、速くて、強い音楽としてのブルックナー」を窺い知ることができたが、この録音を通じて、ブルックナーが意図した交響曲第4番の実像が、初めて明らかとなった。インバルは、1987年のフランクフルト放送響初来日の際、レコ芸、諸井誠氏のインタビューでも、「ヴィヴァーチェをアダージョのように演奏する」旧来のブルックナーの演奏スタイルを、「悪しき伝統」として批判していた。 ブルックナーの4番は「アレグロの交響曲」である。1874年初稿では、T: Allegro U : Andante quasi allegretto V : Sehr schnell ・ Trio :Im gleichen Tempo W : Allegro moderato 1878/80年 ノヴァーク第2稿では、T: Bewegt. nicht zu schnell U : Andante quasi allegretto V : Scherzo. Bewegt W : Finale. Bewegt. doch nicht schnell アレグロ allegroとは、元来、vivace ヴィヴァーチェ と同義で「陽気」「快活」を意味した。ブルックナーは、改訂稿では、「アレグロ」の代わりにドイツ語の「べヴェークト」を使用。ブルックナーの4番は、インバルの言う通り、アダージョではなく、ヴィヴァーチェで、「生き生き」と「快活に」演奏されなければならない。 インバル&都響のブルックナーの4番は、60分を切り、同曲演奏では、ほぼ最短の59:44。物理的には最短でも、決して、速すぎるわけではない。ブルックナーの指示通り、「生き生きと」「速すぎずに」演奏されていた。全般に、速くて、強靭でありながら、「スケルツォ」は、繊細で、愛らしく、「殆どアレグレットで」と指示された「アンダンテ」の第U楽章は、十分にロマンティックだった。かつてフランクフルト放送響で、初めて、ブルックナーの初期交響曲を聴いた時のような、清新な、清々しい気分が甦ってきた。 インバル&都響のブルックナー4番。インバルという現役最高の指揮者が、四半世紀、ともに切磋琢磨して創り上げた東京都響という最高のオーケストラと、ノヴァーク改訂稿という一般的な版を使用して、革新的でありながら、望みうる最高のブルックナー・サウンドを実現している。

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  • ★★★★★ 

    七海耀  |  埼玉県  |  不明  |  2015年07月20日

    インバルらしい緻密な設計のブルックナー。金管を抑え気味で、ダイナミックスをかなりコントロールしているが、都響もインバルの意図を理解し、十全に表現している。第二楽章はかなりロマンティックな演奏だが、隅々まで神経が行き届いていて、この楽章が一番良いような気がする。東京文化会館での収録だが、オケの音がまことに美麗に録られていて、弦も細くならなず、本当に美しい。全体にテンポは速め。ライヴ一発録りだが、ワールドクラスのブルックナーだと思う。インバルの唸り声が、断続的に聞こえるが、音楽を損ねるほどではない。

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