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モーツァルト(1756-1791)

Blu-ray Disc 『コジ・ファン・トゥッテ』全曲 ベヒトルフ演出、エッシェンバッハ&ウィーン・フィル、ハルテリウス、フィンリー、他(2013 ステレオ)(日本語字幕付)

『コジ・ファン・トゥッテ』全曲 ベヒトルフ演出、エッシェンバッハ&ウィーン・フィル、ハルテリウス、フィンリー、他(2013 ステレオ)(日本語字幕付)

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    oni-bikkuri-syakkuri  |  山梨県  |  不明  |  2015年09月02日

    2013年夏のザルツブルク音楽祭で「ハウス・フォー・モーツァルト」で収録された「コジ・ファン・トゥッティ」の最新の映像がようやくリリースされました。「コジ」には様々な演出による映像が数多く出ていますが、このような美しい舞台での上演は、見応えがあります。解説にあるように、2013年から3年越しの「ダ・ポンテ3部作」の初回となる上演で、14年に「ドン・ジョバンニ」、15年に「フィガロの結婚」が上演されて、このスヴェン・エリック・ベヒトルフのシリーズが完結します。ベヒトルフはウィーンやチューリッヒなど最近のヨーロッパのオペラ演出では傑出した人気があり、2011年からザルツブルク音楽祭の演劇部門の監督でしたが、最近になって芸術部門の総監督となっているようです。12年のこの音楽祭での「ナクソス島のアリアドネ」などを観ても、才人ぶりが伝わってきます。 今回の「コジ」では、さほどかき回した大胆な読み替えは抑えているほうで、衣装などは時代がかったコスチュームとなっています。舞台はシンプルではありますが、背景に温室のような大きくラウンドした高い窓、その前に椰子や棕櫚の木をうまく配置して、高級感のある保養地のスパのような寛いだ雰囲気を醸しだしていて、どこかゆったりと聴こえるチェンバロのレチタティーヴォとうまくマッチしています。美しい舞台の要因は、照明の使い方のセンスの良さであることも感じられます。実際に観劇をした際はやや後方の席でしたので、幕があくと小さな円形のプールが中央にあって、そこで姉妹二人を思わせる女性二人が水浴びをしていることまではわかりましたが、二人とも裸であったとは、このアップの映像で観るまでは気づきませんでした。 歌手は驚くようなビッグネームと言うわけではないかと思いますが、演技も達者で歌唱もまあまあと言ったところでしょうか。思わずため息が出ると言うほどではありませんが、楽しんで聴けました。ウィーンフィルの演奏については、言うまでもありません。モーツァルトのオペラの中でも上演の機会が多い「コジ」は、自家薬籠中のものでしょう。気張らずに寛いで、上質で優雅なウィーンフィルの演奏が堪能できます。

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  • ★★★★☆ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2015年08月28日

    グリッテンベルク夫妻の装置/衣装がそっくりなこともあって、4年前に映像収録されたばかりのチューリヒ版に印象が似ているが、基本的には別の演出。最後の「毒薬」ネタはチューリヒ由来だが、今回は間違って飲んでしまう人物が違っている。「どんなことでも理性で対処できる」というドン・アルフォンソの啓蒙主義は賭けには勝ったかもしれないが、実はこのドラマにおいては「敗者」という演出家のコメント通りの結末。しかも今回は唐突感を和らげるために第1幕冒頭から伏線を張っている。温室の中のクアハウスみたいな場所が舞台になっていて、第1幕の舞台には小さな浴槽があり、序曲の間に姉妹たちの入浴シーンを見せる(もちろんここで全裸になるのは歌手たちではなく、スタンドインのお二人さんだけど)。でも、ちょっとあぶなそうに見えるのはそこだけ。時代の移しかえも根本的な部分での読み替えもない舞台は、現在のザルツブルクでは最も保守的な演出の一つだろう。しかし、元のストーリーが十分過激なので(だから初演後、百年以上も理解されなかった)、それ以上いじる必要なしという演出家の考えに私は大いに賛同。涙も笑いも盛りだくさんの(ほぼ元ネタがないと言われる)ダ・ポンテの台本が人間の真実を突いたオペラ史上の大傑作であることが改めて確認できるし、それを盛り立てる演出上の仕掛けも申し分ない。 歌手陣はチューリヒ版そのままのハルテリウス(年齢的にコロラトゥーラは苦しいところもあるが、キャラクターの表現は万全)とヤンコーヴァ(今年の『フィガロ』も楽しみ)以下、一段と強力な陣容。姉との「対比」より「同質性」を重んじたと思われるシャピュイも良いし、フィンリーも予想以上の芸達者。ミッテルルッツナーは軽めのテノールで、私はもう少し情熱的なフェルランドが好きだが、これも悪くない。というわけで、指揮が良ければ満点なのだが・・・ とりあえずチューリヒのヴェルザー=メストと比べてみても、ピットにウィーン・フィルが入っているにもかかわらず、あらゆる点で負けている。残念!

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