交響曲第4番 アレクサンデル・ラザレフ&日本フィルハーモニー交響楽団
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あきらくん | 新潟県 | 不明 | 2015年06月01日
ラザレフ&日本フィルのコンビによる初めてのショスタコーヴィチの交響曲録音である、この第4番はダイナミックレンジの極めて大きいスケール豊かな演奏である。個々の管楽器のみならず、弦楽器もメカニカルな演奏ではなく、血の通った、切れば血が滴るような、生々しい表情を持って演奏している。トロンボーン、ファゴット、クラリネット、オーボエ、フルートなどが人間の弱弱しさ、温かさ、傲慢さ、悲しさ、怒り、喜びなどを至る所で奏でている。 最後の長いコーダでは金管群の絶叫と大太鼓の一撃、一撃が絶望の淵へと誘うが、最後はラザレフの真骨頂である、聴こえるか聴こえないかのピアニッシモで清澄な弦の調べにチェレスタが浮き沈みし、最後のレ音で魂が浄化される。超名演です。bravo!!4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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