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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 交響曲第9番『合唱』 カラヤン&ベルリン・フィル(1962)

交響曲第9番『合唱』 カラヤン&ベルリン・フィル(1962)

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2011年12月09日

    カラヤンほどの指揮者になると一つの曲をビジネスライクに何回も録って都度加齢に伴うそれなりの評価を得て来たと申せましょう。例えば本盤を含むベートーヴェン交響曲全集だとセッションでは(A)1951〜1955年オーケストラPHO、(B)1961〜1962年BPO、(C)1975〜1977年BPO、(D)1982〜1984年BPOそしてライブで昨年話題になった日本での(E)1977年BPOがあり夫々その時代の演奏味わいがある様です。ただ私はブラインド・テストで聴くとその区別仕分けには自信が無いし昨今の技術ではカラヤン風演奏盤も制作が簡単でその辺りになりますと益々微妙な段階に入りつつあるのではないでしょうか。一般には他の方のレビューにもあります様に1950年代分はPHOを振る才気溢れる若きカラヤンの颯爽さ(若いと言ってももう40代半ば)、1960年代のものはまだ前任フルトヴェングラー残滓の残るBPOとの模索闘争、1970年代分はBPOで君臨しカラヤンスタイルの確立、そして最後の1980年代分は晩年の人生諦観の反映・仕上げとなるのは理解出来る処ではあります。さて、これら各交響曲全集で代表選手として第9番「合唱」をサンプリングして見ましょう。ちょつと煩わしいですがタイムデータでは(A)1955年@15’08A10’09B16’06CD24’06、(B)1962年@15’27A10’58B16’25C23’57、(C)1976年@15’20A10’03B16’50C24’22、(D)1983年@15’34A10’26B15’24C24’20、(E)1977年@15’00A9’50B16’18CD25’02(拍手込み?)といった具合で演奏自体段々とより豪華になって来たものの時間のかけ方にはほとんどブレがなくカラヤンのしっかりしたスタンスが窺えます。本盤1962年BPOとのベートーベン交響曲第9番「合唱」は前述したように楽壇帝王のスタート?に相応しい充実した仕上がりになっており、その抜群さは周知の通りと思われます。多分その演奏のスタンダード的な無難性もありますが向上期を迎えつつあるカラヤンとBPOとの緊張感ある成果が「均整」感を伴った結果でもありましょう。フランス・ディスク大賞受賞をはじめ、高品位ハード・ガラス製音楽CDガラスCDにカッティングされたもの(値段は20万円!)が販売されたりもしましたね。第1楽章の推進力から思わず引き込まれます。全体通して満ち溢れるBPOの機動力が当時このオーケストラの新しい時代を告げた様に聴こえたものです。独唱陣もグゥンドラ・ヤノヴィッツ(S,当時25歳)、ヒルデ・レッセル=マイダン(A,41歳)、ヴァルデマール・クメント(T,33歳)、ヴァルター・ベリー(B,33歳)と当時54歳のカラヤンとバランスとれた年配の面々の各声が朗々と抜けているのも花を添えました。合唱はカラヤンいつものウィーン楽友協会合唱団で必ずしも評価が高い方ではありませんが私には気になりませんでした。本第九、ずうっと聴き継がれる名盤でこの価格、カラヤン以下全体気概に満ちた最高ランク演奏に思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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