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Paul Weller

CD Saturns Pattern

Saturns Pattern

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    諏訪耕志  |  大阪府  |  不明  |  2018年10月05日

    2015年発表。 9曲入りのアナログ盤を購入。 量において充分。質において充実の手応え。 傑作である! また音質もとてもよい。 確信に満ちた重い音を響かせる、1曲目の「 White Sky 」。 抑制しつつ、激しい熱情を滾らせる4曲目の「 Long Time 」。 You Tube などで聞いていては、全くこの魅力は伝わってこない。 ステレオで大音量で聴いてこそだ。 1997年の『 Heavy Soul 』 で辿りついたところから、さらに遥かここまでやってこようとは。 ロックという音楽が秘めている核心のようなものが、ここにある。 以下に続くそれぞれの曲が、とても現代的でクールでありつつ、 彼がデヴューしてこの40年で培ってきた音楽への愛と情熱が活き活きと鳴らされている。 ポップでありながら、しっかり一本、筋が通っているような、アルバムタイトル曲の「Saturns Pattern 」や「Going My Way 」。 「 I’m Where I Should Be 」 から始まるB面も、聴けば聴くほど、ポールならではの味わい深いソウル・ミュージックを味わうことができる。 その音像が熟成された独特の深みと共に豊かな色彩感をもっていることで、 不思議にも、彼にとっての新しい音楽の旅がまた始まったのではないか、と感じさせる。 さらに、ポールの歌声も、いっそうコクが増してきていて、とても味わい深い歌唱を聴かせてくれている。 個人的には、ここ数年、彼の作品からは離れていた。 しかし、この作品、買ったその日から繰り返し聴き続けていて、飽きない。 ※2015年11月追記  先日の来日公演からも一か月ほど経ち、このアルバムを聴く頻度がますます増えてきている。 発売されてからも半年経つが、何度聴いても、喜びを感じ、新しい発見がある。 アレンジやプレイの妙。 ポールの歌、バックコーラスの味わい深さ、美しさ。 曲自体の良さ。 これまでのポールにはなかったような洗練されたグルーブが心地よく、演奏がいつまでも続いてほしいB面2曲目の「 Phoenix 」。 泥臭いブルースからメロディアスなサビへ移りゆく快感をもたらしてくれる3曲目「 In The Car… 」。 この二曲をライブでは聴くことができなかったことが残念。 いまでは、ポール自身が言ったように、ソロになってからの最高傑作だと感じている。 ※アナログ盤には、デジタルコピーのためのダウンロード券がついている。

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