弦楽四重奏曲第14番、第1番 クレモナ四重奏団
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2019年01月18日
初めと終わり と言うことばが脳裏に浮き出た 作品18の6曲の弦楽四重奏曲は上梓するために一旦手を離れた後 ベートーヴェンによって返却を求められている 現在残っているのは書き直されたものだ 初稿が如何なるものだったか知る術はない そして直ぐに改訂を思い立った訳は謎のままだ 孰れにしてもベートーヴェン弦楽四重奏曲の初めはこの6曲であり 書かれた順番は最初でないものの第1番ヘ長調は極めて象徴的な一曲だ そして第14番嬰ハ短調は最後から二番目の作品だが 全7楽章が切れ目なく繋がったベートーヴェン最大の作品だ 最後の第16番はエピローグの感が深い クレモナQuar.は殊の外エッジを効かせた演奏で幕を開ける 第1番がこれ程立体的且つ躍動感を持って弾かれた記憶がない 青春の生命が迸る 比して第14番はそぞろ歩き自然を感じ 対話し時の流れを回想し 今在るがままを受け入れた壮年だが 熱く強い思いもある より単純にしかし深い洞察を伴う遊びを忘れない 透徹した意思が浮き立ってくる音楽にクレモナQuar.は果敢に挑んでいる 聴いて爽やかだった あなたも如何1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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