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ショパン (1810-1849)

CD ピアノ・ソナタ第2番、ノクターン集、バラード第1番、スケルツォ第1番 ラルス・フォークト

ピアノ・ソナタ第2番、ノクターン集、バラード第1番、スケルツォ第1番 ラルス・フォークト

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2015年05月05日

     ドイツ本流(?)のL.フォークトが演奏するショパン。どのような響きになるのか聴きたくて購入。ピアニストの世界もグローバル化が進み、「ドイツだから、フランスだから、ポーランドだから」のごとき安易な物言いはするべきではないが、やはりこの盤は特異に思えた。 重心が低く、感興に任せてというよりは思索にふけるようなショパンに仕上がっていると感じた。私個人の感想としては「(良い意味で)どす黒いショパン」な演奏と思う。よくあるショパン演奏を期待する人には驚きに感じられるであろう。が、聴き応えは充分。どっしりとショパンの世界に浸れる。メインのソナタでも演奏者の意思や思索の雰囲気が支配し、中でも葬送行進曲はその極み。ノクターンも「おしゃれな一品」な雰囲気を寄せ付けず、夜の闇や静寂、香り、湿り気を想起させる。 

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    M  |  愛知県  |  不明  |  2015年04月25日

    鈴木先生の推奨文よろしく購入の至りとなったが、期待以上の内容。特に良かったのがピアノソナタで、ワクワク感はホロヴィッツのステレオ録音以来のもの。新鮮さの最大の理由は音符に書かれた一音一音の和音の多くが、奏者のオリジナリティを施されたバランスで入念に処理されていることだろう。従って大抵は退屈な葬送行進曲も集中して聴くことができた。現代の世界には技術、音、過不足のない音楽性を具えたピアニストは沢山いるだろう。だが、このフォークトのような斬新な切り口で音楽にアプローチできる奏者は、かつてギーゼキングを輩出したような、文化的先進性を持った国ならではのものであろう。そのギーゼキングについても、個人の能力と同時に一つの文化から生み出されたものであるという記述が、吉田氏や小石氏の評論にみられるのである。とすれば、フォークトのような傑出した演奏家にもかかわらずディスクが少ないことに現代の聴衆のマジョリティーの傾向を窺うことができるだろう。やはりそれはカラヤンをはじめとするクラシック音楽の大衆化ということと無関係ではないだろう。

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