Rings

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (1 件)
  • ★★★★☆ 
    (0 件)
  • ★★★☆☆ 
    (0 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:1件中1件から1件まで表示

  • ★★★★★ 

    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  2017年07月28日

    自分のごく若い、まだCDなぞなかった頃、East Windレーベルの富樫雅彦で、唯一購入してなかった作品でした。Jazz/Rockに傾倒し、同時に富樫雅彦の作品にのめり込んでいましたが、そんな貧乏学生にとってもこの作品(完全パーカッション・ソロ、多重録音駆使、2枚組LP)は、色々な意味でハードルが高すぎて...(笑)。今回40年ぶりに初めてCDで購入。富樫さんのこの手の作品としては、この5−6年?後に、「Face of Percussion」という、やはり完全ソロ、多重録音使用の名盤があり(ジャケットが秀逸だった!)、そちらの方は比較的早い時期にLPで購入しておりましたが、今回この「Rings」を聴き、両者の大きな違いに少し驚きました。「Face of Percussion」は非常にActiveでDynamicな印象であるのに対して、この「Rings」は徹底的にStatic。多重録音と言っても、同時に鳴っている楽器はたかだか2種類まで、その背後に信州で録音されたという自然の音がかすかにかぶり、LP2枚(CDは1枚)を通じて、ほとんどフォルテのないピアニッシモの世界。それでいながら、あまりにも安らかで美しい世界が、刻々と変化して流れていきます。これはもう、Jazzというしがらみから完全に自由になった、富樫さんの心象風景-それは明らかに、富樫さんにしかできない、音楽による(日本の)自然のすばらしいスケッチです。思えば、「Spiritual Nature」「Song for Myself」「Song of Soil」「Words of Wind」など、活動再開後の富樫さんの代表的傑作は、常に自然を描くことが中心であり、それは他でもないたぶん富樫さんがこよなく愛し続けた日本の風土の姿でした。ここに聴く12のスケッチは、その最も直接的で端的な作業であり、それはこれだけ自然と空間を自分の音楽として常にとらえ続けた、富樫さんにしかできない美しい成果ではないでしょうか。お世辞や誇張一切抜きで、音楽を愛する人ならどなたでも(もちろんジャズのジの字も全く知らない人にも)お薦めできます。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:1件中1件から1件まで表示