交響曲第4番、第7番 小澤征爾&水戸室内管弦楽団
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mulder | 福島県 | 不明 | 2015年06月16日
小澤さんのこんな演奏を聴くのは,とても悲しい。小澤さんのベートーヴェンに何か新しさを求めはしないが,じゃあ何があるかと言えば,何もないとしか言えない。小澤さんの表現を別にすれば,あまりにひどいのはオーケストラだ。三流オケもいいところだ。全体的に音のバランスが悪い。これは小澤さんのせいかもしれないが。まずは管楽器。特に金管はひどい。音が汚い。汚い音で内声部ではブカブカ吹きまくり,逆に旋律になると音が聞こえない。アマチュアオケだってもう少しいい音で吹けるだろう。聴いていて気持ち悪くなる。木管も,第7番で出番の多いフルートが特にひどい。荒いビブラートをたっぷりかけて,これまた汚い音である。それからティンパニ。集合住宅の隣の部屋から聞こえてくる不快な音楽のようだ。締まりのない嫌な音で,でかい音を出して,オケのバランスをメチャクチャにしている。ティンパニが鳴り出すともうどうしようもなく,気持ち悪くなる。弦は並みの出来だが,やはりバランスが悪い。中・低音の内声部が,メロディーに覆い被さって,音楽を壊している。今誰がメロディーを弾いていて主役なのか,全く考えずに力いっぱい弾いているだけのようだ。小澤さんがよくリハーサルで言う「室内楽的に!」というのはこういう演奏なのか?お互い音を聴きあって,出たり譲ったりしている感じが全くない。こんな録音しか出せない小澤さんがかわいそうでならない。3点つけたが,ほんとは1点。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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